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第798夜:謹賀新年!

Fukujyu_syoki_s30_kao 「明けましておめでとうございます。」 正月三が日も昨日で終わり、今日は仕事始めという方も多いと思われる。自由人としてはその境目がない訳で、三が日は恒例の駅伝観戦で終わってしまった。本ブログの書き始めもあまり遅くなっては、年賀の挨拶もし難くなるため、意を決して本日とすることにした。正月ということで、やはり華やかなこけしが良いかと思い、昨年末「ひやね」の入札で入手した福寿さん(高橋福寿時代)のこけしを取り上げることとした。「木の花(第弐拾弐号)」で『戦後において数あるこけしの中で、その華麗でまっ赤な色をもった盛のこけしが求められたのは、・・・』と解説されているように、「高勘」のこけしは正月に相応しいものであり、福寿さんはその名もまたお目出度いものである。口絵写真はその福寿こけしの表情である。

Fukujyu_7fukujin_nennga

福寿さんが亡くなったのは平成13年1月25日、今年は十三回忌にあたるはずである。それもあって、今年の年賀状には福寿さんの七福神を取り入れてみた。写真(2)がそれである。

Fukujyu_syoki_s30_maeyoko

さて、写真(3)が本項のこけしで、署名は「高橋福寿作」で「30.4.24」の鉛筆書きがある。大きさは7寸8分。頭には髷を描き、鬢下部が後に跳ねる特徴的な描彩で、私は福寿さんの「初期作」と呼んでいる。目は一筆目のように見えるが細く眼点を入れた一側目である。アンバランスな前髪、左目尻がやや下がる描法など、昭和20年代からの特徴が見られる。特徴的な鬢の描法は20年代に多く描かれていたものであるが、本作を見ると30年代まで作られていたことが分かる。胴の2輪の菊模様は筆太にぼってりと大きく描かれ、胴上下の太い赤ロクロ線と相まって、実に濃厚な雰囲気を醸し出している。福寿さんの「初期作」は定型化されたものではないため、今後もどのようなものが出てくるか楽しみである。

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コメント

明けましておめでとうございます。
福寿さんの七福神年賀状、良いですね。
今年も千夜一夜を読むのを楽しみにしております。

投稿: :☆:*・*:☆: | 2013年1月 6日 (日) 09時55分

:☆:*・*:☆:様
お返事が遅れてすみません。
いつも見ていただいて、ありがとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

投稿: 国恵志堂 | 2013年1月 8日 (火) 18時24分

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