第808夜:こけし談話会(政五郎)
久しぶりの更新になってしまった。気が付けば節分も終わり立春も過ぎて、2月も半ばにさしかかろうとしている。さて、昨日は東京こけし友の会の「こけし談話会」があり出席したので、その報告である。テーマは南部系の藤原政五郎のこけしで、16名の出席者があった。政五郎のこけしはA型からE型までの5つに分類できるが、その全てが出品されており、なかなか注目することの少ない政五郎のこけしを詳細に鑑賞することが出来た。口絵写真はD型の頭頂部の模様を写したもの。
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写真(2)は談話会の風景。幹事である鈴木氏が手製の資料を基に、政五郎とそのこけしについて解説している。先ずは、政五郎の父である酉蔵のこけしから話は始まったが、流石に酉蔵こけしの出品は無かった。
写真(3)は出席者に頂いた酉蔵こけしの写真。「く」字形の鼻が面白い。
写真(4)は、木地・描彩とも政五郎のA型で、昭和10年以前の作。左端のこけしは小寸のためか下瞼が描かれていない。
写真(5)は、A型の頭頂部。A型のみ頭頂部に黒点が描かれている。
写真(6)もA型だが、面描のないオシャブリ型。形といい、胴のロクロ線といい、秀逸である。
写真(7)は、木地が政五郎、描彩は新吾(政五郎の息子)であるB型。昭和10年から14年作。真ん中は第777夜で紹介したもの。
写真(8)は、木地は政五郎、描彩は新吾を真似た政五郎のC型。昭和14年から18年作。左端の豆こけしは作者不明(面描はD型に似ている)。政五郎の描彩は前髪と鬢の様式が新吾と異なるが、左から2本目は新吾とそっくりに描いている。
写真(9)は、昭和15年頃、長寿庵で売られたもので、木地は政五郎や常川新太郎、描彩は政五郎や小田島邦太郎と言われている。木地形態や描彩は佐々木与始郎に似ている。
写真(10)は、以上のA~Dに属さないE型と言われるもので、高橋純逸の作である。昭和7年頃。
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