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2013年4月

第829夜:友の会4月例会(H25年)

1304reikai_omiyage昨日は東京こけし友の会の4月例会があったので、その報告である。大型連休の前半3連休の中日にも拘わらず83名もの出席があり、今回も2名の新入会の方が参加された。おみやげこけしは遠刈田系の新人熊谷さんのこけしで胴模様は重ね菊と旭菊の2種類があった。4月は友の会の総会が開催されるので新品こけしの頒布はなかった。例会ギャラリーの後、中古こけしの頒布、抽選、入札と続き、こけし界ニュースを挟んで総会に入り、H24年度の事業/会計報告、H25年度の事業計画/会計予算の説明と60周年記念行事の話があり、議案全てが承認された。口絵写真は、熊谷さんのおみやげこけし2種である。

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第828夜:高瀬善治のこけし(初期)

Tzenji_s10_kaoある工人のこけしの経年変化を調べる場合、先ずは文献でその工人のこけしを色々と調べ、それを年代順に並べて、その時々の特徴を抽出することになる。手持ちのこけしをそれらの特徴と比べて、年代を特定していく。そういう過程で、欲しいこけしが出てくるとそれをチェックしておき、こけし会や業者、そしてヤフオク等で出会いを待つことになる。今回はそうして求めた高瀬善治のこけしである。善治の戦前のこけしは第757夜で紹介後にも2本入手したが特に古いものではなく、今回ようやく初期のものと思われるこけしが手に入ったので紹介したい。口絵写真は、初期善治の表情である。

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第827夜:太治郎から正一へ

Tajiro_s17_kao先日、昭和17年の斉藤太治郎と佐藤正一のこけしを入手する機会があった。昭和17年と言えば、太治郎がこけし制作を止め、正一がこけし制作を始めた時期にあたる。太治郎こけしが太治郎から正一に引き継がれた年ということになる。そこで、前に入手していた同時期のこけしも含めて、この時期の太治郎と正一のこけしを比較・検討してみたいと思う。口絵写真は昭和17年の太治郎こけしの表情である。

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第826夜:勘治型ねまりこ

Takishima_nemari_kanji昨夜は福寿さんのねまりこの話をしたが、今夜はその延長線上で「高勘」の他の工人のねまりこ(勘治型)の話をしたい。高勘の当主だった盛雄さんが勘治型の制作に厳格だったことは先に話した通りであり、血縁以外の弟子筋の工人(柿澤是隆さんや滝島茂さん)は盛雄さんが健在の内は勘治型のこけしを作ることは出来なかった。もっとも、第288夜で紹介したように内緒で勘治型を作っていたようではある。従って、盛雄さんが作っていない勘治型ねまりこを作ることは考えられないことであった。勘治型ねまりこを作るとすれば、福寿さんのねまりこを参考にしたと思われる。口絵写真は、滝島茂さんの勘治型ねまりこの表情である。

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第825夜:福寿のねまりこ(吉野の桜)

Fukujyu_nemari_kao太閤秀吉の花見でも有名な「吉野の桜]は、吉野山を下から下千本、中千本、上千本、奥千本と桜の名所が高度を上げながら連なっている。その高度差(200m~700m)により桜の咲く時期に差があり、かなりの長期間、桜が楽しめる名所になっている。今年は開花が早く、下、中、上の桜は既に終わっており、奥まで行けば何とか見られるのではないかという状況であった。観光バスの終点である下千本に着くと、案の定、桜は既に若葉になっており、そこから上千本に至る参道から眺める桜も葉桜になっていた。観光バス駐車場から30分ほど登った竹林院からは奥千本行きの専用マイクロバスが出ており、長蛇の列を並んでようやくバスに乗れた。バスの終点から桜のある西行庵までは更に20分ほどの山道を登ることになる。ここでようやく名残のような山桜に出会うことが出来た。さて、今夜の話は福寿さんのねまりこである。ねまりこは鳴子系に特有の木地玩具であり、昨夜のエジコほどの多様性は見られない。口絵写真は、勘治型ねまりこの表情である。

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第824夜:福寿のエジコ(造幣局の桜)

Fukujyu_ejiko_kao16日から17日まで、関西に花見ツアーに行って来た。関東ではとっくの昔に桜は終わってしまい、こんな時期に桜はあるのかと思ったが、有名な大阪造幣局の通り抜けが16日から開催ということで、このようなツアースケジュールになったらしい。午前中は京都の遅咲きで有名な仁和寺の御室桜を見に行ったが、案の定すっかり青葉に変わっていた。夕方近く、造幣局に着く。平日なのに大変な人出。一方通行の通りの両側には各種の桜が植えられている。一番の見頃という触れ込みであったが、既に散っている桜もあり、今年の早咲きには造幣局の担当者も予想がずれたのであろう。さて、本題は遊佐福寿さんのエジコである。エジコは木地玩具類に入り、こけしとは区別して扱われるために伝統の縛りも少なく、各工人が色々と工夫して面白いものを作っている。口絵写真は福寿さんのエジコ(大正型)の表情、眉は薄墨で描かれている。

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第823夜:戦前の武蔵と武男

Takeot_s16_kao_2昨夜紹介した古品の中には、高亀系と思われるこけしが2本含まれていた。1本(大きい方)は、その表情から高橋武蔵と思われたが、もう1本(小さい方)は、武蔵とは表情が少し違うように感じられた。戦前の高亀では、武蔵の他に、長男の武男と三男の直次もこけしを作っており、その可能性も考えられた。直次は昭和15,6年の一時期しか作っておらず昭和19年には亡くなっているため、そのこけしは古品として各種文献にも掲載されているが、武男は昭和13年から21年まで軍隊に行っていたため制作数が少ないこともあってか、文献では「古計志加々美」に載っている程度である。ところで、今回この2本のこけしを並べて眺めている内に、あることに気が付いたのである。今夜はその話をしたいと思う。口絵写真は戦前武男こけしの表情である。

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第822夜:古品の一群

Kohin11_h2503get_togatta古い収集家の手記を読むと、素晴らしい古品を纏めて入手したという夢のような話に出くわすことがある。それらは概ね戦後間もない頃の事で、今では願うべくもない。しかしインターネットが普及したお蔭で、全国の古物商が旧家の解体などで出てきたこけしをネットオークションに出品することがある。それらのこけしは単体で出ることもあれば、纏めて出品されることもある。有名な古品は単体で出ることが多く、よく分からないものは纏めて出るようだ。この纏めて出るものには結構面白いものも含まれていることがあり、私も過去に何回か入手している。先月、そのようなこけしを纏めて入手したので紹介したい。口絵写真は、遠刈田系のこけしの表情である。

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