第854夜:瀬谷重治のギボシ
前回の幸治さんに続いて、今夜はお父さんの重治さんに登場願おう。「ギボシ」と聞いて、それが何なのか直ぐに分かる人は少ないのではないか。私も分からず調べてみた。「ギボシ」とパソコンに打ち込んで、かな漢字変換をすると「擬宝珠」と変換される。この「擬宝珠」とは「伝統的な建築物の装飾で橋や神社、寺院の階段、廻縁の高欄(手すり、欄干)の柱の上に設けられている飾りである。」とある。ちなみに「五重塔、五輪塔などの仏塔の先端に飾られるもので、これは擬宝珠ではなく宝珠である。」ともある。「宝珠」は「意のままに様々な願いをかなえる宝」とあり、こけしの胴模様に描かれることもある。口絵写真は、その「ギボシ」の表情である。
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コメント
重治さんの5寸程のこけしで、頭に角のようなとんがりがあるのを持っています。平頭のやつ。鬼なのか?って思っていましたが本当はどうなのでしょう。
投稿: 青森のオジサン | 2013年9月12日 (木) 02時43分
うーん、こんな不思議なこけしがあったんですね。中丿沢は割とフリーダムで、面白い形が多いですね。それでもたこ坊主のどことなく悲しみをたたえた表情がまたぴったり来るのがさらに不思議です。
投稿: nina | 2013年9月12日 (木) 18時59分
青森のオジサン様
重治さんのそんなこけしがあるのですか。知りませんでした。
鬼こけし、見てみたいものです。
投稿: 国恵志堂 | 2013年9月13日 (金) 10時24分
nina様
「中の沢系」として独立させたらという声も聞こえてきますが、中の沢のこけしが独特の雰囲気を持っているのは確かですね。後継者の問題が心配ですが…。
投稿: 国恵志堂 | 2013年9月13日 (金) 10時29分