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第875夜:こけし行事(談話会、幸紀・国敏実演)

1311danwakai_kotaro_dai_kao秋も深まってきて、こけし関連の行事も追い込み体制に入ってきた。昨日10には、山寺でこけし塚供養祭が行われた他、東京でも友の会の談話会、とげぬき地蔵尊での土湯こけし展が開かれた。天気予報は午後から雨も降って荒れるとのことで傘持参で出かけたが傘を開くことなく終えることが出来たのは嬉しい誤算であった。今回は、この談話会と土湯こけし展の報告をしよう。口絵写真は、談話会に展示された大寸(尺5寸か?)孝太郎の睫毛付きこけしの表情、なかなかの迫力である。

こけし談話会の今回のテーマは「青根の佐藤菊治と菊池孝太郎」。特に人気のあるこけしでは無く、天気予報や他のこけし行事もあることから参加者が心配されたが、小学生の会員も含めて15名程が参集した。「こけし談話会」のfacebookも参照願いたい。

先ずは、佐藤菊治について考察。正末昭初から昭和3,4年頃までの耳付きの菊治は見られなかったが、戦前から戦後にかけてのなかなか良いこけしが集まった。

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写真(2)は初期の菊治の小寸とえじこ。えじこは籠の中に小寸こけしを入れたもの(底にくっついている)で、愛らしさ抜群!

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写真(3)は戦前の菊治。初期の作に比べて、眉目の湾曲が大きくなってきた頃のもの。左から2本目は、頭頂部の手絡や胴の重ね菊の描法が菊治とやや異なるとの意見もあった。

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写真(4)は(3)の裏模様。写真集などでも裏模様はなかなか見られない。胴裏一面に大きく描かれて華麗である。左から2本目は花が紫で、他の赤とは違う。

次いで、菊池孝太郎の考察。昔から評価の低いと言われる孝太郎。しかし、こうして並べて見るとなかなかのものである。孝太郎の再評価も必要なのではないだろうか…。

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写真(5)は孝太郎の小寸もの。

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写真(6)は戦前の孝太郎。低い評価の原因ともなった睫毛は戦前から付いているようだ(左端の睫毛は戦後か?)。また、湾曲の大きい三日月目は菊治をよく間違われたようだ。

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写真(7)は戦後の作で、自身の戦前作を復元したものなど。

巣鴨のとげぬき地蔵尊高岩寺の信徒会館では、春に続いて、東北復興支援・土湯こけし製作・実演が行われ、陳野原幸紀さんと阿部国敏さんが奥さん共々上京されて、実演に精を出されていた。

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写真(8)は国敏さんの「巨大微笑み返し」。流石の迫力だが愛らしさは小さいものに適わないか・・・。左後方には、幸紀さんの、こちらも巨大な「こけし五重塔」が見える。

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写真(9)は普通サイズの微笑み返し。今や、国敏さんのトレードマークになっている。従来の伝統こけしが殆どなかったのが残念だった。

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写真(10)は幸紀さんの頭に独楽を載せたこけし(左)と胴に豆こけしを嵌め込んだ大こけし。今や、幸紀さんの真骨頂である。

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写真(11)は季節柄、きのこの形をしたカップ。幸紀さんも普通の伝統こけしは殆ど見られなかった。

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写真(12)は、他の土湯系工人のこけしとえじこ。こちらは伝統的なものであった。

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