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第892夜:例会で入手のこけし(鈴木晃悦ほか)

Koetu_yasu_s14_kao今夜は15日の友の会例会(中古品大頒布会)で入手したこけしを紹介しよう。抽選、入札とも外れてしまったので、これが全てである。出品数が多く、事前に目を付けておくのがなかなか難しかったため、自分の番になってから選んだものである。頒布は受付番号の末尾番号を抽選で決まった順に行われる。私の受付番号は「11」だったので、末尾番号は「1」。最初に選ばれた末尾番号は「9」で、私の「1」は4番目くらいであった。最初の1巡目は1本、逆番からの2巡目は3本と決まっていたため、その本数内で選ぶことになった。口絵写真は、1巡目で入手した晃悦こけしの表情である。

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写真(2)が今回入手したこけし。左から、1巡目に入手した鈴木晃悦の復元作(8寸2分)、次の3本が2巡目に入手したもので、横山水城4寸(61年作)、岸正規6寸5分(53年作)、佐藤一夫4寸(32歳作)、右2本は半額になってから入手したもので、後藤希三8寸と遊佐寿彦5寸3分。これで総額3200円であった。

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帰宅して確認したところ、晃悦のこけしは安太郎の昭和14年のこけしの復元作であることが分かった。写真(3)が並べて見たものである。左が第576夜で紹介した昭和14年の安太郎、右が今回入手の晃悦。

木地形態・描彩とも非常に良く似ており、晃悦のこけしが左の安太郎のこけし(現物ではないだろうが)を復元したものであることが分かる。角張った縦長の頭と直線的で裾が窄まった胴はほぼ完璧に安太郎を写している。胴底も鋸の切り離しで鉋仕上げはしていない。

面描も小さい前髪、大きな鬢、直線的な眉・目、長い割れ鼻など、安太郎の特徴を良く写している。ただ、左の安太郎と比べると、目の位置がやや上になっており優しい表情である。目の位置をもう少し下げて、割れ鼻の上よりも下になればさらに迫力のある表情になったのではないだろうか。もっとも、それは本項の安太郎との比較であって、晃悦が参考にした「原」はこのようなものであったのかも知れないが・・・。

なにはともあれ、良いこけしを安価に入手することができ、満足のいく頒布会であった。

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