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第924夜:橘小物(鈴木安太郎)

Yasutaro_s14mame

暫く前から、本ブログのアクセス・カウンタが表示されなくなり、アクセス数が分からなくなっていたが、ようやく回復して表示されるようになった。さて、先日のヤフオクには小物が多数出品されており数本を入手したが、今夜は鈴木安太郎のこけしである。安太郎は戦前より、豆こけしか大寸物まで色々な大きさのこけしを作っており、大きさによる雰囲気の違いも楽しめる。口絵写真はそのこけしである。

Yasutaro_s14mame_3men

写真(2)本項のこけしである。大きさは1寸3分、作り付けで胴裾がやや窄まっている。ヤフオクの出品写真では良く分からなかったが、顔には大きな凹み傷が数本入っている。

Yasutaro_s14mame_hikaku

さて、安太郎の小寸物と言うと写真(3)左のこけしのように、大寸物のミニチュアのような形・描彩をしたものが多いが、本項のこけしは、大寸こけしの胴の上部ロクロ線の部分から上を切り離したような形態である。胴部のロクロ線は緑線と赤線を交互に引いたものであるが、赤線は水濡れでぼやけてしまっている。横長の頭の形、顔の表情は初期(昭和14年頃)のもものように感じられる。

Yasutaro_s14mame_atama

写真(4)は頭部の描彩である。豆こけしのためか、頭頂部の前髪の後ろの1本の黒髪は描かれていないが、頭頂部の赤いカセは左のこけしと違って、一番外側の1本が左右に丸く大きく伸びて描かれている。小さいながらもキリッとした表情のこけしである。

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