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2014年6月

第945夜:梅木修一さんの勝之助写し

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先月、横浜高島屋で開かれた「紅花の山形路・物産と観光展」には実演者として来られた梅木直美さんのコーナーに、父修一さんの我妻勝之助型のこけしが並んでいた。最近、勝之助型を作っているという話は聞いていたので、早速修一さんに電話をすると、大宮正安さん亡き後、勝之助型は誰も継承していないし、岡崎長次郎は勝之助の弟子でもあることから勝之助型を作ることになったとのこと。そこで先に入手した橘コレクションの勝之助こけしの写しを依頼すると二つ返事で快諾してくれた。そのこけしが本日到着したので紹介したい。口絵写真は、勝之助写しの表情である。

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第944夜:友の会6月例会(H26年)

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昨22日(日)は東京こけし友の会の6月例会が開催されたので、その報告である。梅雨最中の小雨が降る中、70名の参加者があった。12蒔半開場、13時半から開始、おみやげこけしは鳴子の長老の一人、高橋盛の最後の直弟子である森谷和男さん。3寸5分の小寸に洒脱な描彩の本人型と勘治型を作ってくれた。全て自挽きで100本ものこけしを作ってくれたことに感謝。例会ギャラリーは橋本会長による北山賢一のこけしの解説。新品こけし、中古こけしの頒布、抽選、入札を経て第一部終了。こけし界ニュースのあと、こけし催事のスライドによる報告の予定であったが、今月は懇談会が予定されていたため15時半にて例会は終了し、引き続き16名の参加を得て懇談会が開かれ、会員からの意見、要望などが話された。17時に全て行事が終了した。口絵写真は、森谷さんのおみやげこけし。

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第943夜:昭二と力のデカ目こけし

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ヤフオクに出品されている橘コレクションのこけしは昭和初期の古いものも多く人気を呼んでいるが、一方で戦後直ぐの珍しいこけしも含まれている。戦後20年代(特に前半)のこけしはあまり目にすることが無く、こけしの空白地帯でもあるが収集家の関心もあまりないようで、文献などでの記事も殆ど見かけない。そんな中、今夜は鳴子のデカ目こけしに焦点を当ててみよう。口絵写真は大沼力さんのデカ目こけしの表情である。

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第942夜:安太郎の小寸こけし

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先日、ヤフオクに小寸こけしが5本纏めて出品されていたが、その中の1本に鈴木安太郎のものがあり、なかなか良い出来で保存状態も良かったので入手した。安太郎のこけしは好きなこけしの1つであり、戦前から戦後まで、既に何本かのこけしを持っているが、今回の出品作は戦前の小寸こけしに良く似たものであり、戦前作の復元と思われる。今夜は、そのこけしを戦前作と比較して眺めてみよう。口絵写真は、入手した戦後作の表情である。

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第941夜:橘コレクションのこけし(小関幸雄)

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相変わらず橘コレクションの出品が続いているが、やはり良いものにはそれなりの値が付き、年金生活の身ではそうそう入手することも厳しい状態になっている。それでも蒐集欲には勝てず、何とか細々と続けている。今夜はそんな中で入手した小関幸雄のこけしである。剥がれてしまったのか、胴底にシールは貼られていないが、大きさ、木地形態、描彩からして、「こけしと作者」の83図(198頁)に掲載されているものと思われる。例によって相当に黒く汚れていたが、消しゴム作戦の助けで、それなりに観賞できるこけしとなった。口絵写真は、その表情である。

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第940夜:栄治郎型再考(2)

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昨夜は、岡崎幾雄さんの栄治郎型を見て来たが、今夜は、それ以外の工人の栄治郎型を見てみよう。栄治郎型は昭和31年に幾雄さんが復元したのが最初であるが、その後、同系列の工人によって作られている。30年代前半には、斉藤源吉(第305夜、306夜参照)が、同中頃からは岡崎直志が、直志が亡くなってからは息子の昭一が作っている。昭和57年頃からは幾雄の弟子、田中恵治さんも作り始めた。また、源吉の弟子の田中敦夫や石沢角四郎・寅雄の父子も作っており、昭和50年代後半から平成初めにかけては各工人の栄治郎型が華やかに競い合っていた。しかし、現在は幾雄さんと恵治さんが作っているのみで先行きは心もとない状況だ。口絵写真は、恵治作米浪栄治郎型の表情である。

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第939夜:栄治郎型再考(1)

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岡崎栄治郎のこけしと言えば、製作年代がはっきりした最古のこけしとして有名であり、その栄治郎のこけしは栄治郎型こけしとして、蔵王系の工人に引き継がれている。その第一人者である岡崎幾雄さんのこけしは戦後の第二次こけしブームの頃には入手難のこけしとして垂涎の的でもあった。その栄治郎型こけしが最近は人気がないと言う。確かにヤフオクなどを見ていても、あの入手難だったこけしがいとも簡単に手に入る。最近は第三次こけしブームとも言われるが、そこで人気があるのは旧来からの伝統的なこけしよりも、可愛いもの、変わったもの、面白いものであるようだ。このような明治時代から綿々と作り続けられて来た本格的なこけしが大事にされないのは、何ともやるせない思いがする。そこで、今一度、栄治郎型こけしについて考えてみたいと思う。口絵写真は、幾雄作岡崎栄治郎札幌時代のこけしの表情である。

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第938夜:コウのこけし(戦前)

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梅雨に入ったかと思ったら、あっと云う間に一ヵ月分の雨が降り、今日は早くも梅雨の中休みのような日差しが降り注ぐ。何とも変化の激しい天候である。こけし界では、1本主要なこけしが手に入ると、それに引き寄せられるように同類のこけしが集まってくると言われるが、国恵志堂でも前回紹介の万之丞が妻君を呼び寄せたようだ。呼び寄せられたのは、酒井利治氏旧蔵で「木這子との邂逅」に掲載されているこけし。胴底には「桜井万之丞」と書き込みがあるが、頭頂部に髷が描かれていることから、妻の「コウ」作(描彩)と思われる。今夜は、そのコウこけしの紹介である。口絵写真は、その表情である。

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第937夜:万之丞のこけし(戦前)

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真夏を思わせる暑い日があっという間に変わり、日本列島は北海道を除き、一気に梅雨に突入した。梅雨とは言え、しとしとした降りではなく、各地で激しい雨に見舞われている。天候自体が変化の激しい時代になったのかも知れない。本ブログも更新が滞っており、訪問して下さる方々には申し訳ない限りである。鳴子好きの国恵にとって、個性豊かな戦前のこけしは魅力溢れるものであるが、保存状態なども考慮すると、なかなかこれといった1本に巡り会うことは少ない。万之丞のこけしもその1つであったが、ようやく満足出来るものを入手することが出来たので紹介したい。口絵写真は、その表情である。

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