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2014年8月

第958夜:肘折のこけしたち(重之助)

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国恵は鳴子こけしが好みなので、鳴子系に関しては細かい点まで関心を持っているが、肘折系のこけしについてはあまり触れることが無かった。それでも、こけし界の先輩たちが評価したこけしについては一通り目を通してみたいと思う。中でも、初期重之助こけしは興味深いものがある。重之助は昭和35年からのこけしが知られており、本ブログでも第343夜で触れているが何分保存状態が悪く、状態の良いものを探していた。今夜紹介する重之助は昭和37年のものであるが、保存状態は大変良い。口絵写真はその表情である。

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第957夜:北岡のこけしたち(2)

Aeiji_syosyo_kao

今夜も橘コレクションのこけしである。橘コレクションのこけしには胴底に「KOGESHIDO」のラベルの貼ってあるものと貼っていないものがあり、ラベルのあるものでも日付の入っている

ものと無いものがある。また戦後20年代のものには毛筆で日付を書き込んであるものもある。橘氏は戦前と戦後、数回東北にこけし収集の旅に出かけており、それと関係しているのかも知れない。さて、今回のこけしは、今では佐藤(朝倉)英次のこけしと判明しているものであるが、ラベルには「佐藤秀一」と書かれている。これも北岡商店のこけしと思われ、当時は正吉、英次の他、佐藤秀一も間違えられていたのであろう。口絵写真は、英次こけしの表情である。

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第956夜:北岡のこけしたち

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戦前の遠刈田木地業は、北岡、小室の両商店が中心となって工人を囲い込み、彼らにより作られた各種の木地製品を集めて販売していた。北岡商店は北岡仙吉により始められ、佐藤寅治・直助・治平・豊治など主として周治郎系列の工人が属していた。中でも、こけし等の小物類は若手であった佐藤正吉や英次が作り、佐藤秀一や広喜も遅れて加わったとのことである。これらのこけしは北岡仙吉名義で販売され、同じような様式のものであったため、真の製作者である正吉、英次等のこけしも混同して広まっていった。今夜のこけしは橘コレクションのものであるが、英次かとされていたものである。口絵写真はその表情である。

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第955夜:善松?or幸助?

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ヤフオクの橘コレクションに、後藤善松と書かれたラベルが貼られたこけしが出品されていた。しかしながら、善松と言われてイメージするこけしとはかなり異なっている。ラベルに書かれた日付は「1937.5」とあり、昭和12年頃か。「こけし辞典」によれば善松は、昭和7年から岡崎斎の弟子となり6年間木地修業したとある。もしかすると善松の極初期の作ではと思い、入手した。ところがである。このこけし、思わぬ所で別人の可能性が強くなった。それは誰か? そしてラベルの謎は? 今夜はそんな話をしてみたいと思う。口絵写真は善松かとされるこけしの表情である。

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第954夜:戦後直ぐの盛こけしの変遷

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「高勘」のこけしは私のコレクションアイテムの中心であり、その変遷については興味を持って調べているが、秋田時代と戦後直ぐのこけしについてははっきりしないことが多い。その当時のこけしについては文献でも殆ど記載がなく、また当時のこけし自体があまり知られていないこともその要因だろう。当時のことを知っている方々も少なくなり、今となっては当時作られたこけしだけが、当時のことを物語る数少ない証拠である。最近、戦後直ぐの盛こけしを入手することが出来、ある程度の変遷が分かってきたので紹介したいと思う。口絵写真は、昭和27年頃の盛こけしの表情である。

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第953夜:まがいもの・・・

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今日は人間ドックを受診したきた。在職中は会社で毎年健康診断が行われるが、退職すると後は自己管理となるので人間ドックの受診はその対応でもある。前回の受診から1年以上経ち、また気になる症状もあったことから申し込んだのだが、胃の内視鏡検査受診者が多く、一ヵ月以上も待たされてこの時期になってしまったものである。殆どの検査は1時間以内で終わり、流石に胃内視鏡は時間がかかったが、それでも午前中には全ての検査が終了し、12時からの医師による結果説明を聞いて帰ってきた。幸いなことに現在治療中のもの以外には問題となるような所見は無かったようだ。これで安心してブログの更新にも打ち込める。

さて、タイトルの「まがいもの」であるが、辞書を引くと「本物と見分けがつかないほど、よく似せてつくってある物。にせもの。模造品。イミテーション。」とある。現在こけし界で一般的に使われている「写し、復元」とは異なるものである。最近、ヤフオクに盛秀太郎のこけしと極似したこけしが出品されている。署名のないものも多いが、中には工人名の記載された
ものも見受けられる。盛秀こけしの人気は凄まじく、第二次こけしブームの頃には入手困難、そんなことから収集家の要望でその「まがいもの」が作られたのであろう。そういう類のものは一般には流布せず、一部の好事家の間で秘匿されてきたのであろうが、それらが処分品としてネット上に出て来たのであろう。小椋久太郎も盛秀型を作っているが、盛秀こけしと瓜二つではなく、一目で久太郎作と分かるものである。それでも問題ではあるが、久太郎という名が許容させた面はあるだろう。
口絵写真は、小関幸雄(?)の栄治郎型の表情である。「?」を付けたのは確認出来ないからである。

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第952夜:空白期の鳴子のこけし達

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昨日、今日と35度を超える暑い日が続き、何をするにも億劫になったのは年のせいであろうか。何とか気を奮い起こしてブログの更新に取り組んでいこう。さて、先月、ヤフオクに戦後20年代前半のこけしが出ていた。この時期のこけしは数が少なく、またこけし界での評価も低かったために文献等での記載も殆どなく、空白の時代のように思われる。今回、その時期の鳴子こけしが纏めて数点出ていたので、紹介しようと思う。口絵写真は、秋山忠市のこけしの表情である。

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