第969夜:ヤフオクの極美古作(第2弾)
第964夜で紹介した正末昭初を中心とした極美古作の第2弾がヤフオクに出品され、10/3に終了したので、その記録として紹介しておこう。前回の出品で、その時期の古さ、保存状態の良さから、こけし界に衝撃を与えたが、今回もそれにも増して素晴らしい逸品が揃っていた。今回も盛秀が2本出た他、運七、浅之助、胞吉、善吉など、垂涎のこけしが含まれていた。落札最高額の運七は遂に300万円を超えるに至った。今回の出品数は53本、落札総額は2,140万円弱、1本当たりの単価は40万円を超えた。2回目なので、前回よりも多少安くなるかと思っていたが、噂を聞いて新規に参加したと思われる蒐集家も見られ、前回を上回る結果となった。口絵写真は、極初期の作と思われる中島正の表情である。
では、以下、各こけしを紹介しよう。
(62)22.5cm(弥治郎不明):501,000円
(63)25.5cm(木村吉太郎):150,000円
(65)23cm(磯谷直行):351,000円
(66)39cm(佐藤菊治):150,700円
(68)32cm(奥山運七):3,001,000円
(69)不明:51,200円
(71)31.5cm(平賀謙蔵):159,900円
(72)33cm(蔦作蔵):76,000円
(74)33.5cm(佐藤乗太郎):449,000円
(75)37.5cm(岡崎斎):7,950円
(77)12cm(高野辰雄):173,000円
(78)18cm(安藤未黎):1,720円
(80)18.5cm(岡崎久太郎):152,000円
(81)18.5cm(中島正):62,000円
(83)20.5cm(斉藤太治郎):601,000円
(84)4.5cm(南部系不明):10,500円
(86)6.5cm(佐藤丑蔵):186,000円
(87)8.5cm(小林吉太郎):496,000円
(89)9cm(渡辺喜平):3,300円
(90)21.5(ペーパーナイフ):5,250円
(92)14cm(小林吉太郎):499,000円
(93)16.5cm(小林倉吉):30,500円
(95)17.5cm(竹野銀次郎):40,500円
(96)18.5cm(佐藤佐志馬):4,300円
(98)18.5cm(盛秀太郎):1,011,000円
(99)21cm(盛秀太郎):1,253,000円
(101)24cm(岩本善吉):354,000円
(102)31.5cm(津軽系):401,000円
(104)15.5cm(小椋久四郎):371,000円
(105)18cm(小椋久四郎):253,000円
(107)25cm(小椋久四郎):639,000円
(108)34cm(小椋久四郎):417,000円
(110)26.5cm(大野栄治):118,000円
(111)25cm(中島正):503,000円
(113)33.5cm(中島正):1,613,000円
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コメント
失礼します。初めてコメントさせていただきます。
こけし初心者ですが、大変示唆の多いサイトで、いつも勉強をさせていただいております。私は特に、高橋武蔵・正吾親子の作品が好きなので、正吾さんの作られる武蔵作品の復元作のお話に引き込まれています。
千一夜まであと三十回余りとは、大変なことだと思います。ぜひ、千一夜を越えても続けてください!楽しみにしております。
今回の一連のヤフオク、私もビックリしながら成り行きを見ていました。私は郷土玩具の方の人間ですが、古い三春人形などでも100万を超えることはなかったと思います。やっぱりこけしの愛好熱は凄まじいなと思います。
で、記事の内容で一つだけ気になったことが。最高額だった奥山運七工人のこけし、ゼロがひとつ足りないように思います。ご確認いただければ幸甚です。
投稿: genza | 2014年10月12日 (日) 08時13分
genza様
おはようございます。
運七落札額の間違い、お教え頂きありがとうございます。
早速、訂正致しました。
今回のヤフオクは、正末昭初の著明な工人の、しかも保存極美の逸品なので高価になるのは想像できましたが、ここまで上がるともう大多数の愛好家には手の届かないところでの出来事になってしまいましたね。幸いなことに、出品こけしの鮮明な写真が多数出ていたので、それである程度は楽しめますが…(笑)。
武蔵-正吾と引き継がれた高亀のこけしは良いですね!
正吾さんも80を超えた高齢ですが、まだまだ健在。
嬉しいことです。
投稿: 国恵 | 2014年10月12日 (日) 09時24分