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第993夜:こけし談話会(正吉・英次)

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昨日(8日)は友の会のこけし談話会があったので、その報告である。雨が降り凍えるような寒さの中、それでも10名以上の方々が集まった。テーマは遠刈田系の佐藤(大原)正吉と佐藤(朝倉)英次のこけし。両名とも初期の作から戦後のものまで、主要な時期のものが集まり、こけし変遷の全貌を眺めることが出来た。こけしの勉強には大変有意義な集りであり、終了後には懇親会もあるので、ぜひ多くの方々(特に若い方々も)の参加をお勧めする。口絵写真は正吉の正末昭初のこけしの表情。

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先ずは、佐藤正吉から。こちらは、左から正末昭初と言われるこけし。まだあまり手慣れた感じはないが、反面迫力のあるこけしである。左端は「こけし襍記」(鹿間時夫著)で紹介された極初期の作と同手か。中央は第956夜で紹介した橘旧蔵品で昭和初期で表情はかなり整っておとなしくなる。右端はそれより後の作か。鬢の頭の位置が次第に下がってきているのが分かる。

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こちらは、正吉のピークとも言える昭和4~5年の作。キリッとした切れ長の目で、鬢は頭の位置が眉と目の間位に下がり、そこから下膨れ気味の頬に垂れている。筆太にぼってりと描かれた重ね菊もよくマッチして素晴しい。

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そして、中の沢時代。胴上下のロクロ線が緑になり、胴模様には重ね菊の他に豊治の影響かと言われるぼた菊も描かれるようになる。頭も横に広いものも現れる。

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こちらは、「こけし談叢」で紹介されたものと同手のこけし。頭大きく、胴も太く、胴裏にはあやめの裏模様も描かれている。眼は一側目に見えるが、良く見ると細い下瞼が描かれた形跡が見られる。

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北海道の登別に移ってからのこけし。頭に比べて胴が太めとなり、胴上部のロクロ線の代わりに襟が描かれてその脇にも重ね菊が描かれる。ロクロ線は再び紫色となる。右2本は戦後の作。眼の位置が下がり甘い表情になってくる。胴はロクロ線と襟の2種がある。

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さて、次は英次である。左2本は正松昭初かと言われる一側目の英次。重ね菊の添え葉の葉元が丸まっている左の方が古いようである。右端は戦後の復元作。戦前作を良く再現しているが、胴がなで肩になっている点が惜しい。

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次は、正吉と良く間違えられたと言われる昭和5年頃の二側目の英次。目尻がやや下がり気味であり、今では正吉と間違えられることは少ないであろう。

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上と同じ4本の胴底。右3本には「七寸」との印が押してあり、当時の大量生産品であったことが分かる。

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こちらは大寸の英次でやや後の作であろうか。こちらは胴底に「佐藤円吉」と書かれている。当時の遠刈田こけしの状況が垣間見られて面白い。

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戦前には、こんな豆こけしセットも売られていたようだ。

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戦後の代表的な英次こけし。昭和37、8年頃か。戦前とは別趣の精悍なこけしで人気も高い。

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コメント

ROMってばかりでご無沙汰しております。
目標目前ですが、体調、大丈夫でしょうか。
突然お休みが続いて心配です。

投稿: logos | 2015年2月22日 (日) 09時39分

logos様
ご心配をおかけして申し訳ありません。
先週末より風邪をこじらせたようで臥せっております。
しばらく休養をとれば回復すると思います。
全く、目標達成目前での足踏み、情けない次第です(苦笑)。
お見舞い、ありがとうございました。

投稿: 国恵 | 2015年2月22日 (日) 15時12分

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