産地訪問

第968夜:みちのくこけしまつり(H26)

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昨4日(土)より、山形市のナナビーンズで第34回みちのくこけしまつりが開催されており、3日より出かけて来たので、その報告である。コンクールの審査は3日の午後1時30分から開催された。昨年より審査が公開になったとのことで、会場での審査状況を10名前後の方々がロープが張られた傍らで見守っておられた。3日夕刻には、「伝統こけしの部」として、内閣総理大臣賞以下20点、「木地玩具の部」として、経済産業大臣賞以下6点が決定した。なお、本年から文部大臣賞が無くなってしまったとのことで復活を期待したい。最高賞の内閣総理大臣賞は土湯系の荒川洋一さんが受賞。口絵写真はその受賞作の表情である。なお、受賞者リストと受賞こけしの写真は、東京こけし友の会のHPを参照願いたい。

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第886夜:銀山温泉と伊豆工房

1312ginzan_tentou今週の3日、4日と大人の休日倶楽部のフリー切符を使って銀山温泉に行って来た。銀山温泉には今年の3月にも行っているのだが、その時は宿が温泉街から少し離れた所にあり、やはり温泉街の中に泊ってみたかったのである。銀山温泉と言えばこけし工人の伊豆護・徹父子がいる。前回は会えなかった護さんに会い、徹さんにはこけしとえじこの作成を依頼でき、温泉街の大正ロマンに浸った2日間であった。口絵写真は日暮れと共に灯が入った温泉街のガス灯である。

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第880夜:鳴子こけし行脚(2)

1311naruko_yoshi_hyosatuこけし行脚2日目は、鳴子温泉の中心から少し離れた高橋義一、森谷和男の両名を訪問する予定になっていた。いずれも車を使わないとなかなか行けない場所である。義一さんの所へは何回か行っているが、いつも川渡の駅まで迎えに来てもらっていた。森谷さんのお宅はさらに1駅仙台寄りの池月で、初めての訪問である。「高勘」デーのこの日の最後は柿澤是隆さんのところ。そこで、熊谷正さんに電話をすると在宅しているとのことで急遽訪ねることにした。口絵写真は義一さん宅のこけし表札である。

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第879夜:鳴子こけし行脚(1)

1311naruko_annaiban17日(日)から昨20日(水)まで、鳴子の温泉ツアーに参加してきた。鳴子温泉に3泊するツアーで鳴子では自由行動。交通費と3泊6食付で44,800円。二人以上での参加なら一人34,800円となるからリーズナブルなツアーである。但し、1日目は昼過ぎの出発で宿到着は17時。また4日目は10時に宿出発なので、3泊しても行動できるのは、2日目、3日目の2日間だけということになる。口絵写真は鳴子温泉駅の案内板。

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第841夜:遠刈田訪問(70万アクセス達成!)

130709togatta_sanae_syamojiカメイ美術館での展示会の準備やオープニングパーティ等で東京、仙台を往復している間に、本ブログのアクセス数が70万件を越えていた。60万件達成が昨年の12月中旬、以来7カ月で10万アクセスを数えたわけで、これは50万件から60万件にかかった期間とほぼ同じである。但し、50万から60万の間には88話を書いたが、60万から70万の間では47話と約半分。せっかくアクセスしてくれたのに更新されていなかったことが多かったことをお詫びすると共に、今回の70万達成を感謝申し上げる。さて、今夜はカメイ美術館に行ったついでの遠刈田まで足を延ばしたので、その報告である。口絵写真は、達曽部早苗さんの絵付けしゃもじ。

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第816夜:冬の山形旅行3(蔵王)

130307_zao_meihinkan山形旅行の3日目は蔵王の樹氷見物が目玉である。3月に入り、ここのところの気温上昇で雪解けが懸念される。また前日は強風でロープウェイが止まっていたとの情報も入った。天候はまずまず、蔵王に近づくにつれて青空も見えてきた。10時半頃に蔵王温泉に到着。麓からロープウェイを乗り継いで頂上に向かう。最初のロープウェイからは眼下に蔵王のスキー場が見えるが木々の雪は殆ど融けている。ところが2本目のロープウェイに乗り換えると景色は一変し、雪を纏った樹林が一面に広がる。10分弱で頂上駅に到着。駅の展望台からの眺めを楽しんだ後、雪面に降りる。目の前に白い雪の衣を纏ったスノーモンスターが現れる。一部白衣の下から緑の体が見えるものもあるが、まだまだしっかり樹氷の形を保っている。青空から太陽が降り注ぎ、風も殆ど無く、年に何回も無いという絶好の樹氷日和に恵まれたのはラッキーだった。樹氷の森の中に足を踏み込むとまるで別世界のようだ。スキーヤーやスノーボーダーがパウダースノーを楽しんでいた。1時間ほど樹氷の世界を楽しんだ後、麓に下る。ロープウェイ山麓駅の近くにある蔵王銘品館は岡崎幾雄さんの能登屋別館。店頭での玉こんにゃくが美味かった。口絵写真は、その銘品館。

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第815夜:冬の山形旅行2(伊豆工房)

130306_izu_kobo山形旅行の2日目は、あつみ温泉からバスで鶴岡の山居倉庫(白壁土蔵造りの米蔵)を見学し、余目駅から陸羽西線で車窓の雪景色を楽しみながら古口駅へ。ここから雪見船にて最上川の船下り。船は周りに囲いがあり中には炬燵が用意された冬仕様船。船頭さんの軽妙なトークと山形民謡の舟歌を聞きながら、暖かい鍋料理の昼食をとる。1時間ほどの船旅を楽しんだ後、バスで銀山温泉に向かう。内陸に行くにしたがって雪の量が多くなり、道の両側には雪の壁が出来ていた。16時頃に銀山温泉着。宿は大正ロマン漂う温泉街から徒歩で5分程手前にあった。口絵写真は雪に埋まる伊豆工房。

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第814夜:冬の山形旅行1(阿部進矢)

130305_shinya_kanban3月の5日から作7日まで、山形に行って来た。目的は冬の銀山温泉と蔵王の樹氷見物。コースはあつみ温泉から銀山温泉、最後が蔵王という旅行業者の団体ツアーである。道中にこけしの産地はあるものの、団体旅行ゆえ、こけしが目的では無く、時間があれば訪問しようと考えていた。上越新幹線で新潟まで、そこから特急であつみ温泉駅、車であつみ温泉の宿に着いたのは15時過ぎ。時間があるので、温泉街に出かけて行った。雪は路肩にはかなりあるものの道の中央には殆ど残っていなかった。ここのところの気温上昇で一気に溶けたそうだ。あつみ温泉に来たのは初めて、平日ということもあってか川沿いの温泉街は閑散としている。川沿いの道から1本中に入った通りに阿部進矢さんのお店はあった。口絵写真はお店の入口の看板。

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第774夜:鳴子の秋

121020_naruko_sansaisoba10月になって、こけし関係のイベントが最盛期になっており、今週は津軽こけし館で伝統こけし工人フェスティバルが開かれている。体調が良くなるにつれ、こけし産地が恋しくなり、流石に津軽は遠いので、昨日日帰りで鳴子まで行って来た。大人の休日倶楽部会員向けにJR東日本のウィークエンドパス(8700円)が6000円の割引料金になるのを利用した。目的は大沼秀雄さん、高橋正吾さんに古作こけしを見て貰うことと昔話を伺うこと、熊谷正さんにこけしを依頼することであった。口絵写真は、鳴子駅前の食堂で食べた山菜そば。季節がら、山菜以外にも色々なきのこが沢山入っており実に美味であった。

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第741夜:武志さんの達磨

Takeshi_hatimaki_daruma昨夜の秋保訪問報告でも少し触れたが、今夜は佐藤武志さんの達磨について詳しく紹介したい。武志さんは、佐藤武雄さんの二男で昭和20年の生まれ。昭和38年から木地修業を始め、こけしを作っているとある。こけしは、基本的に武雄型を継いでいる。現在は、こけしよりも木地製品に力を注いでおり、特にミニの木地製品(1cm程の木地玩具や手作り台所セットなど)の精密さは素晴らしい。輪入りこけしの輪も半端ではなく30個もの輪の入ったこけしもあった。輪入りは達磨にも応用されて、赤白の回る鉢巻を締めている。口絵写真は、その鉢巻達磨の頭部である。

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