津軽系

第235夜:『盛美津雄展』開催

Adachi_mituoten_kao 津軽こけし館にて、今日12月20日(土)から2009年3月31日まで『盛美津雄展』が開催されることになったとの連絡があったので、ここで紹介したい。このこけし展は弘前在住のこけし蒐集家である安達彰氏(氏名公表は同氏の了解済み)の膨大なコレクションの中から盛美津雄さんのこけし210本を選んで展示したものである。美津雄さんの初期から現在に至るまでの種々のこけしやだるまが展示されており、美津雄こけしの集大成と言って良いであろう。

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第230夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介9)

Keisuke_sakai_247_kao

今や星の数に迫る勢いでブログやHP(ホームページ)が増えているご時世であるが、その中でこけしに関するものは指の数にも満たない程である。私も機会ある毎に覗いているが、最近はどこもあまり更新されていないようである。かって熱い激論が交わされていた「こけし談話室」の訪問ノートにも新しい書き込みはないようだ。こけし自体が衰退の道を辿っているのは事実であり、こけし愛好家・蒐集家はそれに対して相当の危機感を持っているのだろうが、結局のところどうしようもなく、その流れに押し流されているのが実態だろう。最近はブログも無料で、しかも簡単に作れるようになったので、もっと多くのこけし愛好家・蒐集家がネットを通じて、こけしに関する話題を提供して貰いたいものだと思っている。さて、今夜は奥瀬恵介さんのこけしである。

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第228夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介8)

Keisuke_jiten_b10_kao 昨夜に引き続き、奥瀬恵介さんの盛秀初期型鯨目を紹介する。「原」は「こけし美と系譜」の120頁(プレート112)に掲載されている矢内蔵16.8Cmである。通称「頬紅もみじ」と言われているこけしである。製作年代は昭和初期とされている。このこけしがこれまでの盛秀初期作と大きく違うのは頬からオカッパ(黒頭)の横髪にかけて大きな頬紅を描いていることである。今まで紹介してきた他の初期作にも頬紅は見られたが、これほど大きく大胆に描いているものはなかった。

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第227夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介7)

Keisuke_jiten_b00_kao 盛秀こけしの初期作は「天江コレクション」に見られるように、上下の瞼が外側に凸の紡錘形のものが代表的であるが、その他に鯨目のものや一側目のものも知られている。これらの盛秀初期作に精力的に取り組んでいる奥瀬恵介さんのこけしの中から、今夜は鯨目のものを選んで紹介したいと思う。

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第186夜:津軽こけしの源流を求めて(今晃3)

Kon_kinjiro_dake_kao 第179夜で今さんの禰宜町時代の金次郎型こけしに触れてその後の同型のこけしがどう変化したのか知りたいと思っていたところ、ちょうど良いタイミングで同型同寸で「嶽 今晃」と署名のある今さんのこけしがヤフオクに出品された。今さんが「嶽」に移ってこけしを作り始めたのは昭和58年の5月頃からで、7月頃のものには「嶽温泉 今晃」と署名され、8月からは「嶽 今晃」の署名になったという。従って本稿のこけしは昭和58年の後半以降ということになる。今さんの初期のこけしは入札でもかなり高くなることが多いが、今回はそれなりの価格で落札できラッキーであった。そのこけしが先日届いたので紹介してみたい。

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第185夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介6)

Keisuke_jiten_b3_kao 前回までで、奥瀬恵介さんによる「図譜『こけし這子』の世界」のこけし5本の紹介を終わる。恵介さんは『這子』以外にも、ほぼそれと同時期の盛秀古作の写しを作っており、今夜はそれを紹介する。「原」こけしが誰のコレクションのものなのかは分からないが、「盛秀一家のこけし辞典」では大きさ5寸、昭和初期の作として掲載されている。形態は『這子』のこけしと同様、胴の中程に括れがある。肩口にはアイヌ模様、胴上下に引かれた紫黄緑赤のロクロ線の間にカメの甲羅から手が2本出たような模様が描かれている。目は左右に離れていて小さいが鋭い表情である。『這子』5本と同趣の味わいで、津軽の土俗的な体質を感じさせるこけしである。

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第184夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介5)

Keisuke_hauko163_kao_3 今夜は「図譜『こけし這子』の世界」の163番を取り上げてみたい。「原」こけしは大きさが3寸2分、木地の形態は他の5本のこけしと同様、胴の中程が括れて裾が広がったもの。胴の上下には赤紫緑のロクロ線を配し、胴中央部の緑のロクロ線の間に赤で円を描き、中に模様とも文字とも判読できないものを描いている。顔の描彩は下寄りで中央に小さく纏まっているが眼点大きく凝視度が強い。

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第183夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介4)

Keisuke_hauko162_kao引き続き「図譜『こけし這子』の世界」の盛秀こけしを見ていこう。今夜は162番である。「原」こけしは大きさ6寸3分、胴の中程がくびれた形態はこれまでの3本と変わらないが、均整の取れたスマートな形になっている。胴模様は肩から胸にかけてアイヌ模様(縄文模様)を描き、それから下方には赤紫緑のロクロ線を引き、胴中央からやや下には唐草模様を配している。大きさの割には簡素な胴模様と言えるだろう。この型の恵介こけしを紹介しよう。

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第182夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介3)

Keisuke_hauko160_kao 今夜は、「図譜『こけし這子』の世界」の160番のこけしである。このこけしは初期盛秀こけしの中では最もポピュラーなものと言っても良いであろう。それは鉄則さんがこのこけしを作り、しかも目を大きく愛らしくして(一見べそをかいたようにも見えるが)有名になったからである。さらに陽子さんに至って完成度が高まり、今や陽子さんの代表作の1本と言って良いものとなっている。恵介さんもこの型を作っているので、その紹介をしたい。

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第181夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介2)

Keisuke_hauko159_kao 本ブログの紹介のあった5/2以降、アクセス数はそれまでの倍くらいに増加している。ちなみに検索サイトの大手であるグーグル(Google)で「千夜一夜物語」を検索すると、何とトップページの6位に「こけし千夜一夜物語」がランクされているではないか。並み居る「××千夜一夜物語」を押さえてである。もう一方の大手ヤフー(Yahoo)では91位と低位である。評価の仕方の違いによるものであると思われるが、ニフティでは6位、インフォシークでも9位と上位にランクされている。さて、今夜は恵介さんの「こけし這子」のこけし2本目である。「原」こけしは「図譜『こけし這子』の世界」の159番のこけしである。大きさは4寸8分で胴中央に描かれた1葉の赤い楓が印象的なこけしである。

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第180夜:津軽こけしの源流を求めて(恵介1)

Keisuke_hauko158_kao 今さんのこけしは2本しかないため、今夜からは温湯系列で盛秀の古こけしを追求している奥瀬恵介さんを取り上げて見たい。恵介さんは父母である鉄則さんや陽子さんが築き上げた華麗な盛秀型をそのまま継承するのではなく、盛秀太郎の戦前のこけしに焦点を当てて、その再現を目指しているようだ。つまり津軽こけしの源流を目指していると言って良いであろう。従って津軽系の若手としてその期待は大きいが、体調のこともあってその製作数は多くなく、津軽の地まで足を運ばなければなかなかそのこけしを入手出来ないのが残念ではある。

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第179夜:津軽こけしの源流を求めて(今晃2)

Kon_kinjiro_s58_kao 昨夜は、今さんの昭和58年作のこけしを取り上げた。今夜は同じく58年作の今こけしをもう1本紹介したい。今手元に残っている当時の今こけしはこの2本のみである。当時足繁く通った「おおき」民芸店には、今さんの定寸のこけしのほか、2~3寸くらいの豆こけし各種が籠に入れられて売られていた記憶がある。今夜のこけしは金次郎型黄胴笑い口帯付きと言われる型で、昨夜の辰雄型重ね菊ともども、当時の今さんの代表的なこけしであった。

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第178夜:津軽こけしの源流を求めて(今晃1)

Kon_tatuo_s58_kao 5/2に本ブログが「日刊ココログ・ガイド」に紹介されてから、アクセス人数が増えている。今までこけしにはあまり関心がなかった方々に少しでもこけしのことが知れ渡ってくれたら嬉しいことである。さて、弘前で「木村弦三コレクション」の展示を見てきたことを第174夜に書いた。その関連で津軽系こけしの源流について考えてみた。津軽系を大きく2つの系列(温湯系列と大鰐系列)に分けた場合、現存の工人でその源流を目指したようなこけしを作っているのは、温湯系列では奥瀬恵介さん、大鰐系列では今晃さんと言えるのではないだろうか。今夜は今さんのこけしを見てみたい。

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第176夜:古型ロクロ続編2(陽子)

Yoko_rokuro_b_syoki_kao 第171夜に奥瀬陽子さんの古型ロクロB型のことを書いた。ようやく入手したこけしにしばし満足感に浸りながら鑑賞していたところ、先日のお花見ツアーの折にこのB型の初期作を譲って頂くことが出来た。これを見て私は思わずうなってしまった。陽子さんは最初はこんなに凄いこけしを作っていたのかと・・・。と言うわけで、今夜はこの古型ロクロB型の初期作を紹介したいと思う。

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第174夜:木村弦三コレクション展示

Kobei_kasa_kao 24日から26日まで、東北の3大桜の名所を巡るツアーに参加してきた。通常だと5月連休が見頃のところ、今年は開花が早いということで10日も早めたにも拘わらず「花見」としては悲惨なツアーとなってしまった。1日目の北上展勝地のソメイヨシノ、2日目の角館のソメイヨシノと垂れ桜とも、桜の木は新緑の緑に変わっていた。最終日の弘前公園では、お堀沿いのソメイヨシノは5分散り状態であったが、中心部の垂れ桜はまだ満開であった。この垂れ桜は今月一杯は大丈夫そうとのこと。この弘前公園にある弘前市立博物館では「津軽のかたち」という企画展が開催されており(4/5~6/1)、その中で『木村弦三コレクション』が展示されていたので、今夜はその紹介をすることにする。

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第173夜:古型ロクロ続編(美津雄)

Mituo_rokuro_b_kao 津軽系の古型ロクロという1つの型のこけしについて、これまでに分かっていることを述べてきた。鉄則さんは1種類、陽子さんは2種類(A型、B型)、恵介さんは2種類(A型、復元型)である。美津雄さんも1種類(A型)であったが、今回恵介さんと同じく復元型を作って頂けたので、今夜はそのこけしを紹介したい。

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第172夜:古型ロクロ続編(恵介)

Keisike_rokuro_a_kao 津軽系の「古型ロクロ」と呼ばれるこけしに興味を持ち、各工人のその型のこけしを集め始めて、当然のように奥瀬恵介さんの古型ロクロも見てみたくなった。そこで「盛秀一家のこけし辞典(Ⅲ)」を見てみると、ごく初期(H14.3.27)の作が1本載っているが、それ意外は見つからない。そこで、この古型ロクロの製作をお願いした。そうして出来上がったのが、第113夜で紹介したこけしである。その古型ロクロは盛秀こけしを写した特別なものであったが、今回それとは別の一般的な古型ロクロを作って貰ったので、今夜はそれを紹介したい。

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第171夜:古型ロクロ続編(陽子)

Yoko_rokurob_kao 以前、津軽系の「古型ロクロ」について書いた。「古型ロクロ」とは胴上部が膨らんで段が付き下部は直胴で、胴全体にロクロ線模様を配したこけしである。第107夜(美津雄)、第108夜(鉄則)、第112夜(陽子)、第113夜(恵介)で紹介した。このこけしには興味を持っていたので、その後、現地の協力を得て色々と調べたみた。その結果分かったことを報告したいと思う。今夜は奥瀬陽子さんの古型ロクロである。

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第157夜:盛秀幸兵衛型(恵介)

Keisuke_morikobei_kao 今夜は奥瀬恵介さんの盛秀幸兵衛型を取り上げてみよう。恵介さんは鉄則さんや陽子さんが発展させた華麗な盛秀型とは距離を置いて、むしろ津軽の風土性に重点を置いた土俗的なこけしを作っている。盛秀こけしの古作を熱心に研究し、それを恵介さんなりの解釈で現代に再現しているということが出来るであろう。ここではその中から盛秀幸兵衛型と思われるこけしを紹介しようと思う。

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第156夜:盛秀幸兵衛型(陽子)

Yoko_morikobei_kao 引き続き盛秀幸兵衛型こけしを見ていこう。今夜は奥瀬陽子さんのこけしである。陽子さんは、鉄則さんが作ったこけしを元に各種のこけしを作っている。その中には幸兵衛型も入っている。平成15年の7月、念願の津軽を訪ねることになり、陽子さんには幸兵衛型を作って呉れるようお願いしておいた。お宅を訪問すると3種類の幸兵衛型こけしが作られていた。幸兵衛型はあまり作らないので、鉄則さんの幸兵衛型を見ながら作ってみたとのことであった。その中に、盛秀幸兵衛型も入っていた。今夜はそのこけしを紹介しよう。

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第155夜:盛秀幸兵衛型(鉄則)

Tetunori_morikobei_kao 今夜は奥瀬鉄則さんの盛秀幸兵衛型を見てみたい。鉄則さんの幸兵衛型は3種類あり、当初は幸兵衛のこけしをモデルにした髷付きの幸兵衛型を作っていた(第92、122夜参照)。盛秀太郎さんが作った幸兵衛型(盛秀幸兵衛型)の製作は1番遅く、昭和50年代になってからではないかと思われる。盛秀古型の復元依頼が増えるなかで、この盛秀幸兵衛型も作られるようになったものと推測される。

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第154夜:盛秀幸兵衛型(善二)

Zenji_morihide_kobei_kao 昨夜はヤフオクの出品作から盛秀太郎さんの幸兵衛型を紹介したが、その関連で今夜は佐藤善二さんの『盛秀幸兵衛風』こけしを紹介したい。佐藤善二さんは盛秀太郎さんの弟子ながら、盛秀型の継承は許されず、自身の型と斎籐幸兵衛の型を作っていることは周知の通りである。ここに紹介するこけしは以前にヤフオクで入手したもので、胴底には「59.2.14」の鉛筆書きがある。

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第153夜:2/13のヤフオク

Bunroku_kao 昨日から今日にかけて大量のアクセスがあり、あっと言う間に1日当たりの平均アクセス数が100を超えてしまった。100アクセスは1つの目標ではあったがあまりのあっけなさに少々拍子抜けといった感がしないでもない。さて昨夜(2/13)、注目の古品2本の入札が終了した。佐藤文六と盛秀太郎の幸兵衛型で、いずれも都築佑介氏の旧蔵品とのことであり、盛秀は「こけし写譜」の掲載品でもあった。出品者はいずれも30万円は超えて欲しいとの希望のようであったが、文六は16万円台、盛秀は50万円台で落札されており、合わせると希望額を超えたのでヤレヤレと思っているのではないだろうか。どういう経緯で入手されたものかは分からないが、こけしブームの頃であれば相当な高値が付いたことであろう。

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第122夜:鉄則さんの初期幸兵衛型

Tetunori_kobei_s36kao 第92夜の「初期作の味わい(7)」で奥瀬鉄則さんの二側目の幸兵衛型の初期作の話をした。先々週ヤフオクに出品された同型の幸兵衛型こけしは、木地形態・描彩とも見るからにそれよりも更に古いものと思われ、また署名も初期のものだったので入札に参加し、運良く入手することが出来た。そのこけしが手元に届いたので、今夜はそのこけしを紹介したいと思う。

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第120夜:こけし本の紹介

Weekend_japan_tour 先ほどヤフオクが終了し、奥瀬鉄則さんの初期幸兵衛型を予定通りゲット。しかし同時に出ていた40年代初めの保存の良いロクロ模様は5千円にも届かずに終了。流石の鉄則人気にも明らかに翳りが見えてきた。今回の幸兵衛型も半年前なら終盤の競り合いで倍位にはなったはず。有り難いと思う反面、一抹の寂しさも感じてしまう。そうは言うものの、一昨日落札した佐藤正一こけしが本日到着。尺3寸と少し大きいがなかなかに良いこけし、これは後日報告したい。今夜はこけしの載った本を1冊紹介しよう。本の名前は『週末 ジャパンツアー』(杉浦さやか著、発行ワニブックス、2007年4月16日)である。

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第114夜:鉄則こけしの変化

Tetunori_botan_s45kao 以前に「30年代のこけし」というタイトルで、同一工人の30年代と40年代以降のこけしを比較し、その変化を述べたことがある。今、見てみると30年代以前からこけしを作っていた工人の多くが40年代以降になると、その作るこけしが近代化してきたのが分かる。ここで言う近代化とは、素朴さや泥臭さが無くなってスマートに洗練されてきたということである。これは当時の世の中の風潮を受けたものであって、それは最北の津軽の地においても避けられないものであったのであろう。今夜はその話である。

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第113夜:津軽の競作2(恵介)

Kesuke_rokuro_h05kao さて今夜は、奥瀬恵介さんの盛秀型古形ロクロを紹介しよう。盛秀型こけしのバイブルである「盛秀一家のこけし辞典(二)」によると、恵介さんがこけしを作り始めたのは平成14年1月からで、その年の3.27日作のこけしが古形ロクロである。しかしながら、その後この型のこけしは殆ど作られなかったようだ。2年ほど前に恵介さんにこの古形ロクロを作って貰う機会があった。お願いしたのは上下の瞼が上に凸の所謂開き目であったが、出来上がったのは写真のようなものであった。

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第112夜:津軽の競作2(陽子)

Yoko_rokuro_kao_2 談話会や是隆さんの実演の話で間が空いてしまったが、今夜は奥瀬陽子さんの盛秀型「古形ロクロ」を取り上げてみよう。例の「盛秀一家のこけし辞典(二)」を見てみると、陽子さんが鉄則さんの後を継いでこけし作りを始めたのは平成5年10月からと載っている。その2番目のこけしが「古形ロクロ」となっている(但し、顔は描いていない)。数ある鉄則こけしの中からこの古形ロクロを選んだ理由は分らないが、それなりに惹かれるものがあったのであろう。

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第108夜:津軽の競作2(鉄則)

Tetunori_rokuro_s59kao 今夜は昨夜に続いて盛秀型の「古形ロクロ」を奥瀬鉄則さんのこけしで紹介する。鉄則さんのこけし作りは当初は幸兵衛型が中心で、それに盛秀の戦後の標準型(睫毛の達磨こけし)を作っていた。昭和40年代に入り、こけしブームの中で復元こけしの製作が次々と行われ、鉄則さんにもそのような話が舞い込むようになった。その結果、鉄則さんも昭和43年頃から、盛秀の戦前こけしの復元を行うようになった。しかし、この古形ロクロに関しては昭和40年代の作例を見かけない。

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第107夜:津軽の競作2(美津雄)

Mituo_rokuro_s62kao 津軽系の盛秀型の中では所謂「開き目(二重瞼)」のこけしに興味を持っているので、各工人のものを集めているが、「古型ロクロ」と呼ばれる胴に段があって赤、黄、緑、紫の4色のロクロ模様のこけしは特に好きなこけしである。今夜は、先ず盛美津雄さんの古型ロクロを紹介してみよう。なお「原」こけしは昭和10年前後に作られたもので「盛秀一家のこけし辞典(二)」の95頁に掲載されているものが代表的なものであろう。

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第100夜:津軽の競作(奥瀬恵介)

Kesuke_futudaruma_r_kao 今夜でようやく100夜を迎えることが出来た。1夜=1話で綴っているので100日は書いたことになる。アクセス数も12,000に近づき、一日当たりでは69件程度となる。伝統こけしという超マニアックな世界でのこの数字はまあまあかと思っている。これも気ままな掲載に付き合って頂いている皆様方のお陰と感謝している次第。掲載記事に対するコメントは殆どないので、アクセス数(=見てくれている方)が唯一の励みとなっている。とは言え、まだやっと10分の1になったところで目標の1,000夜は遥か彼方である。さて今夜は太胴ダルマ絵こけしの写し、奥瀬恵介編である。

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第99夜:津軽の競作(奥瀬陽子)

Yoko_futudaruma_r_kao 昨夜に続き、今夜は奥瀬陽子さんによる盛秀こけし(太胴だるま絵2種)の写しを紹介しよう。陽子さんのこけしは基本的には鉄則さんのこけしを継いでおり、この2種の内、右のこけしは鉄則さんも作っているので、陽子さんも当初から作っている。鉄則さんの写しはそんなに多くは残っていないが、陽子さんはこのこけしが気に入っているようで比較的沢山作っている。一方、左のこけしの製作は今回が初めてということであった。

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第98夜:津軽の競作(盛美津雄)

Mituo_futudaruma_v_kao 第89夜と90夜で「這子直治」の我妻信雄さんと佐藤哲郎さんによる写しを紹介した。このようにある特定のこけしを、それを継承する何人かの工人に作って貰うのは、こけし収集の楽しみの一つでもある。昨年(H18年)の5月に弘前を訪ねる機会があり、その折、盛美津雄さん、奥瀬陽子さん、恵介さんの3人に同じこけしの写しをお願いした。元となるこけしは『盛秀一家のこけし辞典(三)』の6頁に掲載されている太胴だるま絵の2本のこけし(昭和10年頃)である。今夜はその内の盛美津雄さんのこけしを紹介する。

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第92夜:初期作の味わい(7)

Tetunori_kobei_s38kao 津軽系といえば「盛秀型」と言われるほど盛秀太郎のこけしは有名であるが、津軽系のもう一方の雄といえば斉藤幸兵衛のこけしと言って異論ないであろう。盛秀太郎の2人の弟子、佐藤善二は幸兵衛型を中心に作り、奥瀬鉄則は盛秀型を主力にこけしを作ってきた。私は幸兵衛型に興味を持ち、各工人の幸兵衛型こけしを集めているが、先週のヤフオクでも入手した、奥瀬鉄則の初期幸兵衛型を今夜は取り上げてみたい。

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第62夜:「美と系譜」のこけし(5)

Zenji_kobei_s40_kao 昨夜は「こけし・美と系譜」に掲載されている佐藤善二さんの幸兵衛写しのこけし(8寸)について見てみたが、今夜はもう1本の幸兵衛写し(6寸)の方を見てみたい。このこけしも写しとして紹介されているので何らかの「原」があるものと思われるが、私には残念ながら未だ特定出来ていない。幸兵衛型の秀作であることは間違いない。

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第61夜:「美と系譜」のこけし(4)

Zenji_kobei_s37_kao 「こけし・美と系譜」には『原作と写し』という項目が幾つかあり、発行当時の現存工人による『写し』のこけしが掲載されている。津軽系の佐藤善二さんはそのトップバッターとして、『(98)原作と写し1』に2本のこけしが紹介されている。今夜は、その善二さんによる幸兵衛型写しの大きい方(8寸)を見てみよう。

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第35夜:子持ちえじこ(2)

Sasamori_ejiko_m_kao 今夜も笹森さんの話である。地梨の会発行の「地梨第四十三号」に笹森淳一さんの『お楽しみだるま』が載っていた。蓋付だるまの入れ物に2寸の各種こけし30本がきちんと収まるようになっている。こけしは全て違う物で実に愛らしい。幸兵衛型こけしに専念している私は、幸兵衛型のこけしでこのようなものが作れないものかと考えていた。昨年(平成18年)の5月、JR東日本から期間限定の格安切符が発売されたのを機会に津軽の工人を巡る旅を計画した。その中で再び笹森さんを訪問し、依頼していたこけしを受け取るとともに、幸兵衛型での蓋付き入れ物の件を話してみた。色々と話し合う中で、入れ物は前回と同じくえじことすること、中に入れるこけしは同じ大きさの幸兵衛型で、出来るだけ沢山入れて貰うことで話が着き、その製作をお願いした。

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