木地山系

第972夜:友の会10月例会(H26年)

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昨日(26日)は東京こけし友の会の10月例会があったので、その報告である。好天に恵まれた行楽日和だったせいか、いつもより少なめの65人の出席者であった。おみやげこけしは、木地山系の阿部市五郎さん。久四郎、米吉、鉄蔵風の3種類のこけしがあった。今月は例会ギャラリーはお休み、また抽選品もなく、いつもより早めに会は進行した。イベントを中心としたこけし界ニュースのあと、ネットオークションの古品、みちのくこけしまつり、ろくろ祭り、調布でのこけし展(加藤文成コレクション)の紹介がスライドであった。今月も、小椋英二さん寄贈のこけし10本をジャンケン大会で配布してお開きとなった。口絵写真は、市五郎さんの鉄蔵風こけし。

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第935夜:友の会5月例会(H26年)

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昨25日は東京こけし友の会の5月例会があったので、今夜はその報告である。夏を思わせる暑さの中、78名の出席があり、先日、NHKの「あさいち」で放映のあった「こけしの特集」に関してNHKの担当者の方からの解説もあった。今月のおみやげこけしは木地山系の本間功さん。ギャラリーは「稲毛豊の小寸こけし」。新品、中古品、入札、抽選のあと、第2部は土湯こけしまつり、鶴岡の五十嵐工人訪問のスライド報告のあと、「あさいち」が放映された。その他、文献類では、「友の会の名品と思い出のこけし展」図録、「木おぼこ・今晃」、「こけし時代(第10号)」が会場で頒布された。最後に「木おぼこ。今晃」の著者である坂入氏提供の今晃の大寸こけし等をめぐるジャンケン大会で盛り上がり閉会となった。口絵写真は本間さんのおみやげこけし。

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第919夜:橘コレクションのこけし(樋渡治一)

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今夜は樋渡治一のこけしである。木地山系に分類されているものの従来あまり注目を浴びず、どちらかと言うと不遇をかこったこけしの1つであった。ところが、昨今の第3次こけしブームでは一躍脚光を浴び、治一型のラグビーこけしは人気のこけしとなっている。今の時勢にあっているこけしと言えるのであろう。このこけしがヤフオクの橘コレクションに出てきたので、入手したものである。口絵写真はその表情。

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第891夜:友の会12月例会(H25年)

1312reikai_omiyage_2昨15日は東京こけし友の会の12月例会があった。12月の例会は通常第2日曜日なのであるが、今回は会場確保の都合上、第3日曜日となった。今回の例会は、中古品の大頒布会と銘打ったこともあってか108名もの参加者を得て、用意したおみやげこけしが無くなってしまい、幹事の分をお渡しして対応した。新品頒布、例会ギャラリーもないため、地方頒布こけしの抽選、こけし界ニュースのあと、大頒布会が開始された。出品中古こけしは約600本、他に今年度の新品頒布品の予備が約100本、正面と右側のテーブルに並べられていた。頒布は一巡目は1本、二巡目は3本まで、その後フリーで本数制限無しという手順で進められた。なお、5千円以上の購入者に対しては、今晃の小寸こけしが1本サービスされた。最後に小椋英二さん提供の大寸こけし6本をジャンケン大会で頒布してお開きとなった。口絵写真は中川郁夫(木地山系)さんのお土産こけし4種。

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第852夜:久太郎追求

Kyutaro_s8_kaoある特定の工人の作を年代順に集めるのは楽しいことである。特に製作歴が長く、作風の変化がある工人の場合は尚更である。そうような集め方では、その工人の地点、地点の代表作は是非揃えたいものである。そんな工人の一人に木地山系の小椋久太郎が居る。久太郎は大正時代から製作を始め、平成10年91歳で亡くなるまで果断なくこけしを作り続けた。私が久太郎こけしを本格的に集めはじめたのは、ここ5年ほどである。その間のことは第244夜以降、本ブログでも度々紹介してきた。久太郎こけしとしての最終目標は久四郎模索時代の作であったが、なかなか出会うことがなかった。先週のヤフオクで、ようやくそれと思しき作を入手することが出来た紹介したい。口絵写真は、そのこけしの表情である。

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第844夜:友の会7月例会(H25年)

1307reikai_eiji今日(28日)は東京こけし友の会の7月例会があったので、今夜はその報告である。連日の暑さの中、今月も新入会3名(1名は名古屋から)を含め、83名の出席者があった。おみやげこけしは木地山系小椋英二さんのこけし。最近精力的に作っているとは言え、下半身が不自由なお身体で、こんな小さなこけしを作ってくれたことに感謝したい。友の会のおみやげこけしに貴重な1本が追加された。例会ギャラリー、頒布、抽選/入札と続き、第2部は、山形県こけし会総会、とげ抜き地蔵尊での陳野原幸紀、阿部国敏工人の実演などのイベントがスライドで報告された。口絵写真は、小椋英二工人のおみやげこけし。

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第705夜:英二さん再訪

120427eiji_kokeshi_kaoゴールデンウィークも終わり世の中は一息ついた感じであるが、こけし界も昨年は大震災の影響で中止となった4月の土湯こけし祭り、5月の全日本こけしコンクールが盛況の内に終了して、いよいよこけしのシーズンに突入した。この連休前に小椋英二さんより近作こけしが出来上がったとの連絡を頂き、再び訪問してきたので報告したい。2月にお訪ねした時は自宅横のプレハブ棟にロクロや鉋、材料の木材などが置かれていたが、今回訪問すると会社の事務所の横に新しいプレハブの工房が作られ、その中に作業用の道具や木地の材料等が整然と置かれていて驚いた。口絵写真は近作こけしの表情。

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第677夜:WAZA2012見学

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今日は午後から、池袋の東武百貨店で開催されている「WAZA2012(伝統的工芸品展)」を見学に行ってきた。この展示会には、毎年、木地山系と鳴子系のこけしが出品されており、特に木地山系は直前に「秋田県こけし展」があり、これに出品した多くの工人の作品が並んでいた。また、昨年に引き続き、今日(土)と明日(日)は三春文雄さんが会場に詰めていて、色々とお話しをすることが出来る。ただ、三春さんのこけしは人気で、私が着いた時点では、全て完売(30数本持って来たとのこと)で、今年は見ることは出来なかった。昨年作って頂いた石蔵型(第587夜参照)が秋田県こけし展で秋田魁新報社賞をとっており、それを見たかったのであるが残念であった。口絵写真は、会場で配られていた「ゆざわのこけし」のパンフレットの表紙。

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第675夜:英二さん訪問

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一昨日(21日)、小椋英二さんを訪問した。地元の東京にこんな大物工人が居ることを、迂闊にも気が付かなかったのである。英二さんは小椋留三(久太郎の弟)さんの長男、久四郎-留三-英二と続く木地山本流の直系工人である。昭和37年より木地修業を始めたが、やがて転業。今は東京八王子で総合解体業の会社「小椋組」の社長として経営を担っている。従って、こけしは仕事の合間に作る程度であり、しかも病で下半身が不自由になってしまったため、現在は利亮さんなどの木地に描彩をしているとのこと。そのため多くは作れないようだ。しかし、ログハウス風の自宅の横には、別棟の中にロクロを据え、材料の木材も相当数確保してある。今年の秋田県こけし展にこけしを出品し、第2位の湯沢市長賞を受賞している。木地山の利亮さんがあまりこけしを作らない今、本流の正統木地山こけしを作る貴重な工人である。今夜は、その英二さんを紹介したい。

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第595夜:柴田良二のこけし

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大型で速度の遅い台風に直撃され、紀伊半島の山間部を中心に大きな被害が出た。あの3月の大震災は特別としても、我が日本列島は自然災害とは切っても切れぬ関係があり、その対策には気が抜けない。さて、東京こけし友の会の6月例会と8月例会の入札に柴田良二のこけしが出た。非常に珍しいこけしであり、入札でも人気があったが、8月の出品作を入手することが出来た。今夜はそのこけしを見てみたいと思う。口絵写真は、良二こけしの顔アップである。

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