鳴子系

第236夜:初期作の味わい(9)

Toshihiko_s60_kao 現在、東京こけし友の会の例会では、中古品の頒布は恒例のこととなっている。14日の例会でも状態の良いものがかなり出品されていた。会の頒布の順番は、受付で貰った番号札の末尾0~9によって決められる。この日は1巡目に当たっていた。事前に眺めていた時には目星を付けていたものは特に無かったが、折角の幸運なので2本のこけしを手に取った。福寿さんの勘治型8寸(52年作で保存ほぼ完璧)と息子の寿彦さんの普通型8寸である。福寿さんの勘治型は既に同型のものを持っていたが、52年作は注目すべきものなのでまた入手してしまった。さて、今夜の本論は寿彦さんのこけしの方である。

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第229夜:鳴子こけしまつり(人形の家)

Hayasaka_komoti_ejiko_kao 今日、明日と横浜の「人形の家」で『鳴子こけしまつり』が開催されるとのことで、今日の午後で出掛けてきた。今夜はその報告である。みなとみらい線が出来て中華街まで行けるようになったので、人形の家へも行き易くなった。人形の家の前の大通りは銀杏並木となっており鮮やかな黄色に染まっていた。人形の家の前には数本の鳴子こけしまつりの旗が立っているだけで催し物の案内は出ておらず、外からはこけしの催し物をやっていることは分かり難い。大沼秀顕さんに聞いてみたが、人形の家からの要請で大々的な宣伝は出来ないとのことであった。

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第216夜:ヤフオクの不明こけし

Narugo_fumei_kao 先週のヤクオク(10/4締切)には、2カ所から保存の良い古品級のこけしが何本か出品されていた。一方は昭和10年代のもの、もう一方は昭和20年代と思われるものであった。前者には珍しい小林吉兵衛(S18)、高橋武蔵(S15)それに大沼岩蔵(S15)など。後者には新山福太郎(S26)、小椋久太郎と鳴子不明などがあった。特に鳴子不明は思い当たる工人が見つからず、かなり興味を引かれたが落札までは至らなかった。今夜は出品写真でそれを見てみたい。

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第214夜:昭二さんの岩蔵型えじこ

Syoji_iwazou_ejiko_kao

今夜はヤフオクで入手した桜井昭二さんの岩蔵型えじこの話しをしよう。昭二さんの岩蔵型こけしについては第131夜に、またえじこ(子持ち)については第141夜に記載した。今回のえじこは表情も良く、保存状態も上々で昭二さんの代表作と言っても良いほどの出来であるが、入札での注目度は低く、500円の出品値を僅かに上回る価格で落札出来てしまった。昭二さんのこけしは人気が低い鳴子系であり、その作られた数も多いことから、中古市場での価格も安価になっているのであろう。(この原稿は本年の4月中旬に掲載する予定がそのまま未完となっていたものである)

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第211夜:写しと型(考)2

Sakari_kanji_utushi_kao 今夜は前夜の話の続きである。以前は「復元」という言葉を良く使っていた。しかし「復元」というと私的には言葉の範囲が広く、ちょっと曖昧な気がしていた。そんな折、大阪こけし教室の「教室だより(復刻版)」を読んでいて、丹羽義一氏の「写しと型」と言う掲載記事を読んでいて、これが私の考えとも一致するので以後使わせて貰っている。最も丹羽氏の言う「写し」とは、その材料から染料に至るまで「原」と同じにする必要があるとのことであるが、私の「写し」にはそこまでの厳密性は求めていない。というよりも、そこまでやるには今では相当大変な作業になるからである。

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第206夜:是隆さんの大正期盛写し

Koretaka_sakari_taisyo_kao ここのところ暫く掲載が滞ってしまった。せっかく訪問して下さった方々には申し訳なく、お詫びする次第である。6月末に鳴子を訪れた際、柿澤是隆さんに持参の大正期盛(「こけし鑑(原色版)」の現品)の写しをお願いしてきたことは第204夜に述べた。そのこけしが24日夜に届いたので、今夜はそれを紹介しよう。

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第202夜:鳴子駈け歩き(4)

Yoshinobu_sakarikanji_kao 鳴子訪問から一週間が経った。今回の鳴子訪問記も今夜が最後である。大沼秀雄さんの所で色々お話を伺ったあとは、秀顕さんの車で上野々にある柿澤是隆さんのところに向かった。お店には奥さんの眞里子さんが居られ、工房の是隆さんに電話をして頂いた。程なく、是隆さんと是伸さんがお店に来られた。是隆さんとは昨年の池袋の実演以来、是伸さんとは今年3月の千葉そごうでの実演以来なので、暫く振りというほどでもない。是隆さんは今年は未だ実演に行く予定はないとのことであった。

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第201夜:鳴子駆け歩き(3)

Hideo_s37_kao 今夜は鳴子訪問の第3回目である。福寿さんのお店を辞して外に出るとかなり雨が降っていた。時間は12時少し前で昼食に行こうと思ったが、取りあえず大沼秀雄さんのお店に顔を出す。大切なこけしの入ったバッグを置かせて貰って食事に出る。久し振りの鳴子の街を端の方まで歩いてみる。町の佇まいは昔とあまり変わりないように思えるが、昔はこけしが一杯置いてあった工人さんの店も少なくなり、時の流れとこけし界の厳しい現実を見る思いであった。こけし通りの食堂で鴨セイロの昼食をとり、13時を回ったいたので、秀雄さんのお店に引き返した。

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第200夜:鳴子駈け歩き(2)

Fukujyu_syome_2 ようやく200夜を迎えることが出来た。これも訪問して下さる皆さんのお陰である。コメント等の投稿は希であるが、アクセス数は着実に増えており今現在で52,000件を越えている。1週間に1,000件を越えるペースである。とは言え未だ全体の1/5、先は長い旅路ではある。これからも皆さんのご期待に添えるよう頑張って行きたいと思う。さて今夜も昨夜に続き、鳴子訪問の話の続き。福寿さんの署名について調べてみた。

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第199夜:鳴子駈け歩き(1)

Fukujyu_shingata_kubire_kao 昨30日(日)、日帰りで鳴子に行って来た。「大人の休日倶楽部」の格安切符の有効期限が昨日までであり、仕事の方も何とか土曜日に片が付いたので行くことが出来たのである。古川-鳴子間の陸羽東線は岩手・宮城内陸地震の影響で徐行運転となっているため普段よりも30分以上も長くかかり、また時刻表通りには発着しないし運休も多い。改めて地震の影響を身をもって感じた次第である。従って、鳴子に居た時間は4時間余り、駆け足の産地巡りとなってしまった。今夜から数回に分けてその模様を報告したい。今夜は故福寿さんのところ。

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第195夜:昨日のヤフオク

Sakari_s13_kao 今夜は、昨日(6/7)締切を迎えたヤフーオークションに出品されていたこけしに関して気付いた点を話しておきたい。出品こけしは鳴子の高橋盛のこけし。昭和13年作で尺5寸という大物である。「高勘」系のこけしは私の収集の大きな部分を占めており、当然この盛こけしも注目はしていたが、流石に尺5寸という大きさは今の私の収集基準を外れており、一旦は見送ることに決めていた。ところがその後「こけし辞典」や「木の花」を再読してみると色々と気になる点が出てきたのである。

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第190夜:友の会5月例会

Nyusatu0805_eisaku 今日は東京こけし友の会の5月例会があり、出席したので報告する。朝から雨模様のためか出席者は53名とやや少な目であった。

ギャラリー担当は会員の宇田川さんで、こけしの虜になるきっかけとなった最初の鳴子旅行で入手した盛こけしの話から始まり、昭和20年代に数十円で購入したこけし、福寿さんが亡くなる直前に作っていたおかめ、ひょっとこまでを話された。また昭二(桜井)さん、福寿さんの新型こけしなど珍しいものも紹介された。おみやげこけしは鳴子の高橋武俊さん、久しぶりの頒布となった。

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第164夜:是伸さんの実演

Yoshinobu_kanji_hinoki_kao 3月も中旬を過ぎ、厳しい寒さも和らいで春らしい気候になってきた。それに合わせるかのように東京近辺でもこけしの新作が見られるようになった。千葉そごうで毎年開催されている宮城の物産展に、鳴子の若手の代表格である柿澤是伸さんが今年も実演に来ることになったとの葉書を受け取ったので、午後からの外出についでに出掛けてきた。今夜はその報告である。今日(18日)は初日ということで、こけしの愛好家、収集家の姿は見られなかった。

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第159夜:天理ギャラリー

Tenri_kanji 2月25日から始まった天理ギャラリーの展示会「こけし 鳴子と弥治郎」を見てきたので、今夜はその報告しよう。JR神田駅の西口を降りて西口商店街を真っ直ぐに行くと本郷通りに突き当たる。その通りの向かい側にある東京天理教館ビルの9階に天理ギャラリーはある。午前中の仕事を終えて15時過ぎにビルに着くと、本日は16時迄で15時半には1階のシャッターを閉じてしまうということで慌ててエレベーターに飛び乗る。平日は18時迄であるが土曜と祝日は16時迄ということであった。出掛けられる方は注意されたい。

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第151夜:30年代の松三郎こけし

Matusaburo_s30dai_kao 昨夜は大沼健三郎さんのこけしを取り上げたが、今夜は同じ鳴子系の伊藤松三郎さんのこけしを取り上げてみたい。二人のこけしは、こけしブームの折には鳴子系の双璧として引く手数多でありなかなかに入手も困難であった。私も結局入手する機会に恵まれず、今夜紹介するこけしも後日、中古品として入手したものである。緑の色調がブルーに近く、昨夜の健三郎さんのこけしと時期的に近いのではないかと思っている。

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第150夜:30年代の健三郎こけし

Kenzaburo_s32_kao 今夜でこのブログも150回を数えることになった。とは言え目指す先は遙かに遠く、新しい掲載内容を探すためにこけしの文献を読み返したりしている。そんな中から今夜は「木の花」の掲載記事から見付けた大沼健三郎さんのこけしを取り上げてみたい。大沼健三郎さんは明治27年の生まれ。昭和40年代から始まったこけしブームでは鳴子系の長老として人気を博した工人でもあった。

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第146夜:大沼竹雄のこけし

Takeo_s10_kao 今夜は、先日の友の会入札で入手した大沼竹雄さんのこけしを見てみたい。27日、例会会場に着いてみると入札用のテーブルに特徴的な車菊模様の大寸こけしが立っていた。入札用だから古い物と考えられ、即座に竹雄さんのこけしだと判断した。竹雄さんのこけしは全て戦前作なのでそれ程多くは残っておらず、入札で見かけることも希であるし、あっても保存状態に難がある場合が多い。今回のこけしは遠目にも描彩がはっきりと分かり、大いに期待させるものであった。

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第141夜:子持ちえじこ(7)

Syoji_koejiko_kao ここ数夜、遊佐福寿さん、高橋正吾さんの入れ子こけしを紹介してきたが、鳴子系の腕達者と言えば桜井昭二さんも勝るとも劣らない名工である。今夜は昭二さんの子持ちえじこを紹介しよう。このえじこは平成12年に私家版小冊子「桜井昭二の永吉型」を製作した記念に昭二さんに作って貰ったものである。小冊子にちなんで永吉型の描彩を施してある「鈴型」の大えじこで、中には永吉型の子こけし2本と小えじこ、小ねまりこの4体が入っている。

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第140夜:入れ子こけし(3)

Syogo_ireko10_kao 一昨年、鳴子の高橋正吾さんのこけしを纏めて私家本「正吾のこけし」を作った際に、記念として正吾さんに入れ子のこけしを作って貰ったので、今夜はそれを紹介したい。この入れ子こけしをお願いする際、前の福寿さんのような多重入れ子も考えたのであるが、武蔵作の小寸たちこにぜひ作って貰いたいものがあり、これを模様違いで入れてくれるようにお願いした。その結果として出来上がったのが、今回の10本のたちこが入った入れ子こけしである。

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第135夜:入れ子こけし(2)

Fukujyu_ireko6_kao_2 昨夜は福寿さんの5重の入れ子こけし(盛作の復元)を紹介した。あの日(平成12年12月)山の工房で福寿さんはもう1本の入れ子こけしを見せてくれた。親こけしは同じ大きさ(尺)で描彩もよく似ている。しかし、この入れ子こけしの中には5本の子こけしが入っていると言う。すなわち6重の入れ子こけしだと言うのである。私は前々から勘治型の入れ子こけしを作って貰いたいと思っていた。しかしソニー頒布の追加やさらに達磨の頒布も重なって、福寿さんはそれらの仕事に忙殺されていた。ところが、この6重の入れ子の中には勘治型の描彩もあると言う。

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第134夜:入れ子こけし(1)

Fukujyu_ireko5_kao こけしは木地玩具のひとつであり、その木地玩具的要素の強いこけしとして「入れ子(子持ち)こけし」がある。1本の親こけしの中に複数のこけし(子こけし、孫こけし、・・・)を入れ込んだものである。中に入る子こけしの数が増えるほど親こけしは大きくなり、胴の肉厚を何処まで薄くできるかなど高度な木地技術が必要となってくる。昔のこけし工人は元来は木地職人であるからこのような細工物も色々と工夫して作っている。今夜は鳴子の遊佐福寿さんの5重の入れ子こけしを紹介しよう。

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第131夜:昭二さんの岩蔵型

Syoji_iwazo_s35kao 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。昨日の大晦日は段ボール詰めのこけしの整理を行った。飾る場所が限られているため、その多くは再び段ボール箱の中に戻るのであるが、それでも久しぶりに懐かしいこけしに会えるのは楽しいものであり、あっという間に時間が経ってしまう。そうこうしながら新年第1回(夜)で何を取り上げるかを色々と考えてみた。昨年は定評のあるこけし、話題性のあるこけし、珍しいこけしを中心に話を展開してきた。しかし、そうでない普通のこけしにも素晴らしいものが沢山ある。今年はそういうこけし達にも目を向けて紹介していきたいと思う。そのトップバッターとして今夜は桜井昭二さんの岩蔵型を取り上げてみた。

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第129夜:記念こけし(4)

Fukujyu_tatibana_kao 昭和55年のゴールデンウィークのことだったと思う。当時の私はこの連休に鳴子の遊佐福寿さんを訪問することが恒例となっていた。昭和55年の時点では福寿さんとは馴染みとなっており、この時の訪問でもお店の座敷に上げて貰い、こけしの話に花が咲いた。その時に1本のこけしを見せて頂いた。それは橘文策氏の勘治こけし(『橘勘治』と呼ばれているもの)であった。もっともその時にはそんな認識は無く、それは後日分かったことであったが。翌56年の正月、新宿の京王デパートで開かれた忠蔵庵による新春こけし展の目玉として、福寿さんの橘勘治写しが出品されていた。今夜はそれを見て頂きたい。

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第127夜:是隆さんの初期勘治型

Koretaka_kanji_s55kao 第40夜の「つどいの頒布(4)」で滝島茂さんの勘治型こけしを取り上げた。平成4年の話であるが、その時点でも勘治型の製作は「高勘」の血縁一族にしか許されていなかった。昭和40年代から50年代にかけての所謂「こけしブーム」の頃には勘治型も人気のあるこけしで、盛雄・福寿両氏の勘治型もなかなか入手難であった。滝島茂さんと共に腕の良い工人である柿澤是隆さんがそんな勘治型を作りたかっただろうことは想像に難くない。しかしそれは禁を犯しての挑戦でもあった。今夜はそんな想いが込められた是隆さんの初期勘治型を取り上げてみたい。

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第125夜:福寿大正型考(2)

Fukujyu_taisyo_s44kao 今夜は昨夜に引き続き、福寿さんの大正型を考察してみたい。昭和43年秋に最初に作られた大正型は西田コレクションの大正期盛こけしを元にしたものであることは昨夜述べた。写真で見るように、それらは頭頂部の水引や胴の放射状の正面菊の模様などに、その後の福寿さんの大正型とは異なる点が見られるので、特に「初期大正型」と呼んでみた。この大正型は翌44年になると変わってくるので、今夜はこの44年の大正型を取り上げてみたい。

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第124夜:福寿大正型考(1)

Fukujyu_taisyo_s43kao ここのところ本ブログへのアクセス数が増加しており、今週になって遂に1日当たり80件を超えるようになった。アクセス数の増加は1つの励みでもあると同時に別の意味ではプレッシャーともなってくる。せっかく覗きにきてくれた皆様のご期待に答えるためには出来るだけ頻繁に新しい記事を掲載しなければならないし、その内容にも気を使わなければならないからである。さて今夜は、先に盛さんの大正型こけしを入手したことから、改めて福寿さんの大正型を見直してみたいと思う。

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第120夜:こけし本の紹介

Weekend_japan_tour 先ほどヤフオクが終了し、奥瀬鉄則さんの初期幸兵衛型を予定通りゲット。しかし同時に出ていた40年代初めの保存の良いロクロ模様は5千円にも届かずに終了。流石の鉄則人気にも明らかに翳りが見えてきた。今回の幸兵衛型も半年前なら終盤の競り合いで倍位にはなったはず。有り難いと思う反面、一抹の寂しさも感じてしまう。そうは言うものの、一昨日落札した佐藤正一こけしが本日到着。尺3寸と少し大きいがなかなかに良いこけし、これは後日報告したい。今夜はこけしの載った本を1冊紹介しよう。本の名前は『週末 ジャパンツアー』(杉浦さやか著、発行ワニブックス、2007年4月16日)である。

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第119夜:横浜での鳴子こけしまつり

Ningyo_071124 先週の土曜日(24日)午後は横浜の「人形の家」で開催されている『鳴子こけしまつり』に出掛けてきた。昨年までは12月の第1週の土日で2日間であったが、今年は人形の家からの要請でこの11月の3連休になったのだそうだ。この時期、横浜は紅葉の盛りでもあり、3連休で人出も多いことから早まったのだろう。12月の初旬ではかなり寒いこともあり、この時期の方が良いと思う。今日も会場は例年と比べてかなり賑わっていた。

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第117夜:盛大正型考(1)

Sakari_taisyo_kagami_tegara 昨夜(第116夜)紹介した「こけし鑑(原色版)」掲載の盛大正型の入手経緯について出品者からお話しを伺った。それによると、あるこけし収集家が10年以上も前になるが都内の青空骨董市で秋山慶一郎のこけしと一緒に入手したとのことである。今回の落札価が予想以上のものであったということから、入手時の価格はそれ程高くはなかったものと思われる。青空骨董市に出る前の所在は分からない。

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第116夜:もう1本の盛大正型

Sakari_taisyo_kagami_kao 20日のヤフオクで落札した盛大正型のこけしが届いた。代金を振り込んだ翌日には手元に届くのもインターネット社会の恩恵なのであろう。盛こけしは8寸の大きさにはそぐわない大きな段ボール箱の中に収められ周りには緩衝材が詰め込まれて、箱の外には高額美術品との張り紙まで貼ってあった。こけし界の名品として後生まで残さなければならないこけしを自分が持っていて良いのかとの思いはある。この名品をいつでも好きな時に手にとって眺められる特権は何にでも代え難いものである。この1本のこけしから色々なことが分かるかも知れない。そんな話を今夜はしてみよう。

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第111夜:是隆さんの実演

Koretaka_jituen_kao 11日は新大塚で開催されていた「こけし談話会」を途中で中座して隣駅の池袋に向かった。宮城ふるさとプラザに鳴子の柿澤是隆さんが来ているという葉書を貰っていたからである。案内にあった会場の豊島区区民センターは前日までということで誰も居らず、降り出した雨の中を右往左往してしまった。結局、10日と11日はふるさとプラザの2階で展示・実演を行っているとのことであった。私が着いた時には、奥さんの眞里子さんと既に後片付けに入っていた。

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第106夜:鳴子の競作(後藤希三)

Kizo_kohati_s42kao 前述した「想い出のこけし達」の第4話には幸八型の番外として後藤希三さんの幸八風こけしが掲載されている。私の手元にも同型のこけしがあるので、今夜はそれを紹介しておこう。このこけし、縦長の蕪頭に胴は湾曲の少ない直線的な木地形態であり幸八型を意識して作られたものと想像される。一方、描彩は胴は完全に幸八型となっているが面描は完全に希三さんの本人型である。胴底には「42末」との鉛筆書きがある。初見さんが「ねじめ」の要請で最初の幸八型を作った時期とほぼ重なる。希三さんは幸八系列の工人ではないため、その製作の経緯は分からないが、何らかの関係があったことは想像される。

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第105夜:鳴子の競作(熊谷正)

Tadashi_kohati_h8kao 鳴子系の幸八型に最も力を注いだのは、熊谷正さんであろう。平成8年の6月に鳴子を訪れた際、時間に余裕があったので熊谷正さんの家を探してみた。地図を頼りに上鳴子にある自宅を訪ねると運良く正さんは在宅であった。目的は最近手がけていると聞いていた幸八型のこけしを見ることであった。ここで見せられた大きさ尺2寸余りのこけしに私は瞬時に魅せられてしまった。しかし私の懇願にも拘わらず正さんからOKの声は聞かれない。それは斧折(オノレ)というなかなか入手出来ない材料を使っているからとのことであった。オノレ材でこれだけの大きさのこけしを作れる機会は滅多にないとのこと。ようやく譲って頂いた時には一気に全身の力が抜けていく思いであった。

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第104夜:鳴子の競作(松田忠雄)

Tadao_kohati_h2kao 昨夜に引き続き、今夜は初見さんの孫の忠雄さんの幸八型を見てみよう。昨夜紹介した『想い出のこけし達』によれば、忠雄さんに幸八型の製作を勧めたのは著者の須田氏とのことで昭和54年とある。忠雄さんは初見さんの長男である三夫さんの長男であり松田家の直系、昭和31年の生まれで、昭和51年より木地修業を始めてこけしも作っている。

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第103夜:鳴子の競作(松田初見)

Hatumi_kohati_s43kao 今夜は鳴子系の競作を取り上げてみたい。鳴子の高野幸八のこけし(『こけしの美(49頁)』掲載)はロクロ線のみの珍しい模様であるが古鳴子の風格を色濃く残した名品として知られている。しかしながら幸八こけしを継承する工人がいないために作られることはなく、僅かに新型作者の石原日出男さんによる模作が作られただけであった。そんな中、民芸店「ねじめ」の主人が幸八の弟子である松田初見さんに写しを依頼したのは昭和43年のことであった。

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第101夜:初期作の味わい(8)

Matuichi_kosaku_kao 本年6月の東京こけし友の会の抽選頒布で伊藤松一さんの古いこけしを入手したことを以前書いた。9月の鳴子こけし祭りで松一さんが元気に足踏みロクロで実演している写真を拝見し、この古作こけしの写真を同封した手紙をお送りした。程なく、松一さんから手紙の返事と各種資料、それに「八十三才」と署名されたこけしが送られて来た。今夜はそれを紹介したいと思う。

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第88夜:記念こけし(1)

Fukujyu_25kinen_kao また暫く間が空いてしまった。継続して書き続けることは難しいものである。さて、今夜は視点を変えて「記念こけし」を取り上げてみたい。何かの出来事を記念して作られたこけしのことである。第1回は東京こけし友の会の記念こけしである。友の会では5年毎に記念行事を行っており、その一環として記念こけしを頒布している。私が入会してから最初に頒布されたのは25周年記念の遊佐福寿3本組で、昭和53年8月のことであった。

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