作並系

第991夜:今年最初の落穂ひろい(平賀貞蔵)

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年が明けて3週間目に入り、正月休みで静かだったネットオークションのヤフオクも活況を帯びてきた。そんな中、ヤフオクで今年最初の1本を入手した。平賀貞蔵のこけしである。貞蔵のこけしも第二次こけしブームの頃には、老工のこけしとして人気があり、なかなか入手難であった。戦前の貞蔵のこけしは張りのある鋭い表情のものであったが、戦後はおとなしい表情のものとなり、また忙しさのせいか頭頂部の赤い飾りを弥治郎系のようなロクロ模様にしたりして、今一つ魅力に欠けるものであった。そのため国恵志堂コレクションにも1本もなかった。今回入手した貞蔵こけしは、戦前の復元作。一般の観光客向けのこけしとは区別して作ったのであろうか、木地形態、描彩とも水準を越えたものであり、貞蔵こけしとしてコレクションに加えるに躊躇しない出来栄えである。このこけしが600円で出品され、他に誰も入札者がおらず、そのまま落札できてしまった。安価に入手できたのは嬉しいものの、第三次こけしブームと言われる昨今、この貞蔵こけしが注目されない現状は寂しいことでもある。口絵写真は、その貞蔵こけしの表情である。

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第959夜:友の会8月臨時例会(H26)

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例年なら未だ残暑が厳しい時期なのに、今年はすっかり秋めいた9月入りとなった。不順な天候のせいで野菜の高値が続き、今後が心配な昨今ではある。さて、通常なら開催の翌日にはアップする友の会例会の写真、今回はカメラから画像の取り込みが出来なくなる事態が発生し一週間遅れとなってしまった。友の会の例会は8月は休会なのであるが、今回は臨時例会ということで、中古こけしの大頒布会となり、約800本のこけし、えじこ、だるま等が頒布された。入札、抽選品を除いた一般の頒布品は価格帯毎の均一価格となっており、ワンコインから始まっていた。口絵写真は、おみやげの早坂伝吉のこけし。おみやげは他に小林清次郎の傘こけしもあった。なお、例会出席者は83名であった。

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第925夜:こけしとえじこのセット

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こけしは1本でも群像で眺めても楽しいものであるが、2本ペアで見てみるのも面白い。特に、こけしとエジコ(ねまりこ)というペアは対照的で趣がある。この場合、エジコは横に大きいので、なるべく小さなものの方が纏まり易い。今夜は、そんな豆こけしとエジコのペアを紹介しようと思う。口絵写真は、佐藤春二の豆エジコである。

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第864夜:平賀貞夫のこけし

Sadao_hiraga_kao_3今、今年最大級の台風(26号)が近づいている。今夜半から明日の早朝にかけて関東地方に接近、上陸の可能性もあるという。明日、出勤する方々は大変なことだろう。こんな時は自由人の幸せをしみじみと感じる、さて、本ブログでは作並系の項目が極端に少ないのが分かると思う。そもそも工人数が少ないこともあるが、所蔵しているこけしも少なく、戦前物は1本も無かったのであるが、ようやく入手したので紹介する次第である。口絵写真はその表情である。

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第787夜:友の会11月例会(H24年)

1211reikai_kanou昨日は、東京こけし友の会の11月例会があり、出席したのでその報告である。出席者は71名であった。おみやげこけしは作並系の加納博さんで10種類を超えるこけしが送られてきた。例会ギャラリーは阿部常吉のこけし、戦前の優作と愛らしいエジコが披露、解説された。新品こけしは笹森淳一さん、阿部国敏さん、小林清さん、渡辺忠雄さんに、西山敏彦さんの子持ちエジコとカラス瓶入りの七福神。第二部は、みちのくこけしまつり、高円寺フェス、とげぬき地蔵尊の実演などがスライドで報告された。口絵写真は、おみやげこけしの加納博さんのこけし。

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第623夜:友の会11月例会(H23年)

1111reikai_omiyage今日は、東京こけし友の会の11月例会があり、出席したのでその報告である。11月末とは思えぬ穏やかな天候の中、今月も70名を越える出席者があった。今月のおみやげこけしは作並系の平賀輝幸で2種類の型があった。例会ギャラリーは吉田会長で、佐藤好秋のこけしの変遷を語られた。続いて、新品、入札/抽選こけしの解説の後、頒布。第2部はこけし会ニュースのあと、新入会会員との懇談会が行われ、22名の方が参加された。口絵写真は、輝幸工人のおみやげこけし。

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第307夜:ヤフオクの古品(後藤熊太郎)

Kumataro_s14_kao 私が後藤熊太郎のこけしを初めて見た(認識した)のは東京こけし友の会の入札こけしだったと記憶している。数年前のことだったと思う。元もと余り興味があった訳でもなかったので、珍しいこけしだなぁくらいにしか覚えていない。今回入手した古品こけしの中に、その熊太郎のこけしが入っていたので、改めて「こけし辞典」をはじめ文献を探ってみたのである。今夜はその後藤熊太郎こけしの紹介である。

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第294夜:「ねぎし」開店10周年特別企画展

Negishi_syota_daruma 今日(6/19)から東京鶯谷の「挽物玩具ねぎし」で『開店10周年特別企画展』が開催されるとのことで出掛けてきたので、その報告をする。9時からの開店であったが11時過ぎに顔を出すと、友の会の常連さんが既に数人来ておられた。案内状に書かれていた参加工人7名の内、新山吉紀、真由美ご夫妻と阿部国敏、平賀輝幸の両若手工人が上京されていた。なお、いつも新山夫妻と一緒にいる佐藤保裕、六郷仁美のお二人の姿が見えなかったのが少し寂しかった。

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第210夜:写しと型(考)

Teruyuki_teizo_s16_kao 昨日、名古屋こけし会の第144回定期頒布こけしが届いた。内の1本は平賀輝幸さんの貞蔵写し8寸2分であった。11系統のこけしの中で作並系は今一つ私の好みに合致せず、所有するこけしも僅かである。しかし今回の輝幸さんのこけしを見て、これならば持っていていいなあと久し振りに思ったのである。輝幸さんとは今年の友の会正月例会で初めてお会いしたがなかなかの好青年であった。また10月に予定されている友の会の55周年旅行の宿泊地は作並温泉で輝幸さんとの懇親会も予定されているとのこと。作並系にも注目しなければならないだろう。今夜はこのこけしを例にして、写しと型について考えてみたいと思う。

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