遠刈田系

第233夜:丑蔵の小寸物

Ushizo_syosun_s38_kao 何気なく「こけし鑑賞」のページを括っていると見覚えのあるこけしの写真が目に付いた。佐藤丑蔵のページ(152頁)に掲載されている小寸こけしである。「こけし鑑賞」は著者の鹿間時夫氏が厳選したこけしに対する自身の鑑賞を記したものであるから、そこに掲載されているこけしは厳選された超一級のものとか、戦前の稀品のようなものであり、とうてい我々の手元にあるようなものではない。今回の丑蔵小寸物は「鑑賞」の写真がモノクロで、折角の丑蔵の華麗なロクロ線の配色が分からないため、それをカラーで見て貰うのも良いかと思い、紹介することにした。

続きを読む "第233夜:丑蔵の小寸物"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第212夜:最近のヤフオク

Morimasa_naoji すっかりこのブログから遠ざかってしまった。1か月以上も掲載しなかったのは開設以来初めて出会った。最初は何となく話題が作れなくて日が経ってしまい、そうなるとなかなか書こうという気持ちも薄らいでいく。8月は友の会の例会もなく、余計に怠けてしまった。最近はヤフオク(ネットオークション)にも心を時めかすような出品が少なくなった。その原因として落札価格の低下が挙げられるだろう。これはここ1,2年で顕著になってきた。出品が増えたためである。暫く前なら高値になった津軽系の有名工人の状態の良いこけしでもそこそこの価格である。昭和40年代以降に集めた収集家が高齢になって処分をする方法の1つとしてヤフオクを使うようになった。一方で、購入側の人数はあまり増加していないから、供給過剰となり、一部のこけしを除いて落札価の下落を招いているのであろう。逆に見ると、今は安価で良いこけしを入手できる好機でもある。先週、久しぶりにヤフオクで入手したこけしを紹介しよう。

続きを読む "第212夜:最近のヤフオク"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第205夜:こけし談話会(円吉一家2)

Syoji_enkiti_s46_kao 今夜も昨夜に続いて「こけし談話会」の話である。円吉は茂吉の長男であるが、茂吉の残るこけしを見てみると、円吉が茂吉のこけしを忠実に継いでいるかどうか定かではない。特に括れ胴の梅こけしは明らかに円吉の創作なので、円吉-治郎-昇治と継承されて伝統こけしの一翼を担うようになったと言って良いであろう。そこで今夜は、円吉こけしがどのようにして治郎、昇治に引き継がれて行ったかを見てみたい。

続きを読む "第205夜:こけし談話会(円吉一家2)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第204夜:こけし談話会(円吉一家1)

Enkiti_s12_kao 昨日は東京こけし友の会の「こけし談話会」があり、出席したので今夜はその報告である。真夏を思わせる暑さの中を、会場である鶯谷の「ねぎし」に着いたのは13時20分頃であった。中は冷房が効いていて涼しく、外の暑さとは別世界の快適さである。今回の参加者は、常連の「一金会」のメンバーがカメイ記念館(仙台)に出かけて欠席であったため少なめであったが、新たに二人の方が参加され7名であった。今回のテーマは遠刈田系の佐藤円吉一家のこけしということで、円吉、治郎に大沼昇治さんのこけしが対象であった。

続きを読む "第204夜:こけし談話会(円吉一家1)"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

第170夜:勝洋さんの正吉写し(3)

Katuhiro_syokiti_kao 今夜も昨夜の続きである。木曜日に届いた勝洋さんからのこけしの中には、昨年5月の友の会例会入札で入手した正吉こけし(昭和初期)の写しも1本入っていた(第64夜参照)。佐藤正吉と言っていた遠刈田時代のこけしは、まだ子供のおもちゃとしての土産物であった頃のもので決して丁寧に作られたものでないであろうが、その表情には気品があり、これぞ正吉こけしと言ってよいものである。この名品を勝洋さんがどう再現してくれるかが、今回の写しの見所でもあった。

続きを読む "第170夜:勝洋さんの正吉写し(3)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第169夜:勝洋さんの正吉写し(2)

Katuhiro_syokiti5sun2_kao 先週の土曜日に「難病」の宣告を受けたことを書いた。それから1週間、色々な検査が行われ、昨日その中間結果が出た。CT検査、血液・尿検査の結果は特に異常はないという。「不治の難病」であることに替わりはないのであろうが、症状はそんなに進んでいないのかも知れない。それを聞いて少しは元気が出てきてブログを書く気になった。激励のメールなど頂き、感謝しています。第74夜に勝洋さんの正吉写し(5寸)のことを書いた。今年の友の会の正月例会のお土産こけしは、この写しを4寸に縮尺したものが頒布された。(皆勤賞の方には原寸写しが授与された)。木曜日に勝洋さんからこけしが届いたので、今夜はこの写しの第2作と「原」こけしを共に紹介しよう。

続きを読む "第169夜:勝洋さんの正吉写し(2)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第168夜:疑問の英裕こけし

Eihiro_fudefuto_kao 頭から私事で恐縮である。実は5日(土)に病院で「アミロイドーシス」という病気だと告げられた。原因も治療法も不明の「難病」で日本では患者は数百人程度の珍しい病気とのこと。「癌」より怖い宣告があるとは思わなかった。現在は多少の症状は見られるが未だ普通の生活は出来ている。この「こけし千夜一夜物語」を完結させることは不可能になってしまった。果たして何夜まで続けられるであろうか。とにかく先を急がなくてはなるまい。昨夜の文男さんに続いて今夜は息子の英裕さんのこけしを見てみよう。

続きを読む "第168夜:疑問の英裕こけし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第167夜:ピーク期とその周辺のこけし(文男)

Fumio_ushizo_s46kao こけし収集を初めて間もない頃、私は遠刈田系の佐藤文男さんのこけしを熱心に集めていた。昭和40年代の末から50年代の前半にかけての頃で、当時、下井草にあった民芸店「おおき」に足繁く通っていた。文男さんが丑蔵型を初めて数年が経っていたが、未だ盛んに丑蔵こけしの写しを作っていた。新しい写しが入荷するととにかく購入していた記憶がある。その時集めた文男こけしの多くは今は手元から離れてしまった。最終的に残った数本を先日改めて眺めてみたので、今夜はその紹介をしたいと思う。

続きを読む "第167夜:ピーク期とその周辺のこけし(文男)"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

第161夜:ピーク期とその周辺のこけし(2)

Teruo_sesuke_s39_kao 昨夜の続きである。今夜は「木の花(第5号)」の「戦後の佳作」で取り上げられた遠刈田系の佐藤照雄さんのこけしである。一般的には「ピーク期のこけし」と言うとある時期に作られたこけし全体を指すことになり、一方「佳作」というとある特定のこけしを指すことになる。従って「ピーク期のこけし」=「佳作」とは必ずしも言えるものではないが、ピーク期のこけしの中には佳作が多いということは言えるだろう。そういう意味合いから照雄さんのこけしを取り上げてみた。

続きを読む "第161夜:ピーク期とその周辺のこけし(2)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第139夜:丑蔵礼賛(3)

Ushizo_63sai_kao 今年初めて入手したこけしを発端として丑蔵こけしについて3夜に渡り時代を遡ってきた。今夜はいよいよ昭和20年代に突入である。昭和20年代は戦後間もない時代ということでこけし自体も作られた数が少なく、後半には新型こけしの台登ということもあって、伝統こけし界にとっては不遇の時代と言って良いだろう。それは丑蔵こけしに対しても同様であって、この時代の文献紹介も殆ど見かけない。しかし流石に丑蔵さんである。ここに紹介するようなしっかりとしたこけしを作っていたのである。

続きを読む "第139夜:丑蔵礼賛(3)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第138夜:丑蔵礼賛(2)

Ushizo_69sai_kao もう少し丑蔵こけしを見てみたい。今夜は所謂「文六型」である。このこけしも友の会の入札で入手したもの。おどけたような剽軽な表情が先ず気に入った。退色も殆ど無く保存状態も良い。「これはぜひ欲しい」と思うと、後は幾らで入札するかに頭を悩ますことになる。ネットオークションなら、時間延長の指定があるものが殆どなので、締切時間にパソコンが使えれば順次値段を上げて挑戦を続ければよい。ところが友の会は一発勝負である。もちろん法外な値段を入札すれば落札できる可能性は限りなく高くなるのだが、懐具合と周りの方々の視線がきになる。次点とそれほど差が無く、満足できる金額で入手するのはなかなか難しいのである。

続きを読む "第138夜:丑蔵礼賛(2)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第137夜:丑蔵礼賛(1)

Ushizo_76sai_kao_2 昨夜に引き続き今夜も丑蔵さんのこけしを見てみよう。76歳作である。数年前、東京こけし友の会の入札で入手したものである。大きさは8寸と手頃であるが、大寸ものにも引けを取らない存在感のあるこけしである。昨夜の77歳作とは1年程の違い、しかも大きさ、形態とも同型のこけしであり、並べて変化を比べてみるのも楽しいものである。このこけしを見ていると、「木の花」で76歳作が佳作に取り上げられていることが成る程と頷ける。それ程に力のこもったこけしである。

続きを読む "第137夜:丑蔵礼賛(1)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第136夜:今年初入手のこけし

Ushizo_77sai_kao 昨今は東京近郊での新春のこけし展は皆無であるため、「ひやね」の新春入札即売会が最も早い行事となっている。私の今年のスタートも「ひやね」参りのはずであったが、あいにく仕事が重なってしまい行けずじまいであった。そのため今年初めて入手したこけしはヤフオクで落札した丑蔵こけしということになった。そのこけしが早くも届いたので紹介しよう。なお、掲載写真はとりあえず撮ったものを載せており、後で撮り直したものと差し替えている。

続きを読む "第136夜:今年初入手のこけし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第90夜:記念こけし(3)

Teturo_naoji_kogesu_kao_2 前回取り上げた『這子』の古こけし(鹿間氏が直治作かと推測していた)は高橋五郎氏により佐藤治平のこけしということに落ち着いた。そのことにより、我妻信雄さんはこのこけしの写しを作らなくなり、継承するものはいないと思っていたところ、中古で本こけしを入手することが出来た。独特の形態と描彩から、一目で『這子治平』の写しであることは分った。胴底の署名から作ったのは佐藤哲郎さんであった。

続きを読む "第90夜:記念こけし(3)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第89夜:記念こけし(2)

Nobuo_naoji_kogesu_kao 8/9(木)に勤務先で突然のトラブルに遭遇し、以来休み無しの12時間勤務を毎日続けることになってしまったため、こけし関係の作業は一切出来なくなってしまった。ようやく今日辺りから収束の気配が感じられ、久しぶりにブログを書いてみた次第である。徐々に以前のペースに戻して行きたいと思う。この間、覗きにきて下さった方々には、期待に応えられず申し訳ない思いである。さて、今夜は我妻信雄さんの直治写しを取り上げてみたいと思う。

続きを読む "第89夜:記念こけし(2)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第87夜:佐藤円吉のこけし

Enkiti_ume_kao 第85夜では、私の梅木修一コレクションの原点のこけしとして友の会の入札で入手した岡崎長次郎のこけしを紹介した。今夜は別の原点のこけしとして、最近ヤフオクで入手した佐藤円吉のこけしを紹介したい。私に遠刈田系こけしの魅力を教えてくれたこけしとして大沼昇治さんの梅こけしがあることは以前に書いた通りである。以来、昇治さんの梅こけしは私の重点収集の1つに入っている。そうなると、その原点のこけしとして佐藤円吉のこけしも欲しくなる。ただ、今まではこけしの状態や価格の面で入手出来るものがなかったのである。

続きを読む "第87夜:佐藤円吉のこけし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第76夜:30年代のこけし(2)

Teruo_s35koro_kao 暫く新規掲載を休んでしまった。何となく気忙しく纏まった文章を書くことが出来なかったのである。高々1回分の文章でも、内容によっては各種文献を読み直したりで、それなりの時間もかかるのである。毎日覗いて下った方には申し訳ない想いである。さて今夜は久しぶりに30年代のこけしを取り上げてみたい。昭和30年代は色々な意味で古き良き時代の日本がまだ色濃く残っていた時代でもあった。そんな時代の香りはこけしにも表れているのである。佐藤照雄さんのこけしを見てみよう。

続きを読む "第76夜:30年代のこけし(2)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第74夜:勝洋さんの正吉写し

Katuhiro_syokiti_5sun_kao 昨年の9月に大量の古品がヤフオクに出品されたことは第13夜に書いた通りである。その折、私も入札に参加し、高橋武蔵(S15年)と佐藤(大原)正吉の5寸と4寸を入手することが出来た。遠刈田新地の佐藤勝洋さんとは、「佐藤勝洋の護こけし」という小冊子を作った時依頼の付き合いがあり、護(S16年)や正吉(登別初期)の写しを作って貰っていた。この5寸と4寸も写しを頼んでおり、作10日に届いたので、今夜はそのこけしを紹介しておきたい。

続きを読む "第74夜:勝洋さんの正吉写し"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

第66夜:30年代のこけし(1)

Satoshi_s34_kao 江戸時代から作られ始めたと言われる「こけし」の歴史の中で、昭和30年代は1つの転機だったのだと思う。30年代のこけしと40年代以降のこけしを比べて見ると、そこには歴然とした違いが見られるのである。一言で言えば、それはこけしの「近代化」ということになるのであろう。30年代までのこけしにはまだまだ山村の郷愁を感じさせるもの、土の香りを漂わせた泥臭さが色濃く残っていたが、40年代以降になると洗練されたスマートなイメージに変わってくる。それはそのまま戦後日本の高度成長と重なるものでもある。今夜は、そんな30年代のこけしと40年代以降のこけしとの違いを同一工人の作で比べてみようと思う。

続きを読む "第66夜:30年代のこけし(1)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第65夜:護のこけし(異色作)

Mamoru_56sai_kao 昨夜は友の会の入札で入手した正吉のこけしの話をしたが、今夜はその兄の護のこけしを取り上げてみたい。護こけしは私の好きなこけしであるので、今までに「戦前」「ピーク期」「直助型」を取り上げているが、その他にも魅力のあるこけしは多い。そんな中から、今夜は護さんにしては「異色」のこけしを取り上げてみたい。

続きを読む "第65夜:護のこけし(異色作)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第64夜:友の会の入札

Syokiti_200705_kao ここ数日掲載をご無沙汰してしまった。毎日書き続けるのはやはり大変である。さて、このブログの目的の1つは、こけしとこけしに関する事柄をリアルタイムで紹介することであるので、私が参加したこけし関連の行事についても記して行きたい。作日(27日)は東京こけし友の会の5月例会があった。例会のお楽しみの1つに入札会がある。今夜は5月例会に出品された主要な入札品を紹介しよう。

続きを読む "第64夜:友の会の入札"

| | コメント (3) | トラックバック (0)

第48夜:初期作の味わい(5)

Eihiro_18sai_kao_2 英裕さんの初期作は15才作が「こけし美と系譜」「こけし辞典」に、また17才作が「こけし辞典」に載っている程度で、文献での紹介もあまり見かけない。英裕さんがこけし作りを始めた頃はこけしブームになりつつあった頃で、しかも名人丑蔵の孫ということもあって、作るこけしは直ぐに捌けてしまうような状況であった。蒐集家・愛好家の注目度も高く、その分所謂「外野の雑音」も多かったようだ。そんなことが若い英裕さんが一時的にしろ、こけし作りに嫌気が差した原因だったのであろう。

続きを読む "第48夜:初期作の味わい(5)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第47夜:初期作の味わい(4)

Eihiro_17sai_kao_2 さて、今夜は遠刈田の佐藤英裕さんを取り上げてみよう。佐藤丑蔵さんの孫にあたる英裕さんは昭和26年の生まれ。昭和41年に中学を卒業と同時に木地修業に入った。こけしは同年6月(15才)の作が「こけし美と系譜」に掲載されている。

続きを読む "第47夜:初期作の味わい(4)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第29夜:護のこけし(戦前)

Kozo_senzen_kao_2 第29夜は佐藤護さんの戦前のこけしを取り上げる。戦前作は昭和15年の復活期の作から知られている。この15年の作は角頭で眉目は湾曲が少なく切れ長で眼点が小さいために、「破調の美」とも言えるほどに鋭い表情のこけしである。やがて16年になると頭は卵形に丸くなり、眉目も湾曲が出てきてユーモラスでややグロテスク気味なこけしへと変貌していく。

続きを読む "第29夜:護のこけし(戦前)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第28夜:護のこけし(直助型)

Mamoru_naosuke_kao_1 護さんのこけしで最も人気があるのは、「直助型」であろう。今夜はその「直助型」を見てみよう。かく言う私も、「良いこけしだなあ」と思って初めて入手したのは、この写真の直助型であった。2年程続いた護さんのピーク期のこけしも60才を過ぎると下降線をたどり始める。その護こけしが再び脚光を浴びるのが、この直助型であった。直助の孫、佐藤英太郎さんが木地業を継ぐべく遠刈田に帰郷して護さんの弟子になったのは昭和32年、英太郎さんの作り出す直助型こけしは直助の再来とばかりに賞賛を受けた。そんな世の中の風潮がさせたのか、あるいは愛好家の働きかけによるものであったのかは私には分からない。いずれにせよ護さんの胸中は複雑だったに違いない。

続きを読む "第28夜:護のこけし(直助型)"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

第27夜:護のこけし(ピーク期)

Mamoru_60sai_kao_1 こけしを鑑賞する上で、表情が占める割合は大きい。表情には千差万別あるが、一番多いのはやはり笑顔であろう。こけしの微笑みを見ることで癒されることは多い。微笑みにも色々あるのは、「弘道の微笑み」の項でも述べた通りである。今夜は佐藤護さんを取り上げてみた。護さんのこけしは収集を始めた初期(昭和40年代末)に当時の老工のこけしとして1本入手していたが、特に興味があった訳ではなかった。昭和50年代末から60年代にかけて、護さんの三男である勝洋さんのこけしに魅力を感じて色々集めている中で、護さんのこけしにも関心が出てきたのである。そして護さんの事を文献等で調べ、またこけしも入手することによって、益々興味が深まるとともにその魅力に惹かれていったのである。

続きを読む "第27夜:護のこけし(ピーク期)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第17夜:「ひやね」初売り

昨年9月に始めた本ブログも暫く滞ってしまった。第17夜から今年の話を始めよう。今日、神田「ひやね」で15時から恒例の初売りがあったので出掛けてきた。この時期には珍しいかなりの雨模様の中、こけし好きな方々が50名以上は集まっていた。天気が良ければもう少し多かったことだろう。友の会の会員の方の顔も多く見受けられた。中に本ブログを知っている方がおられたこともあって、またブログを再開することにした次第である。

続きを読む "第17夜:「ひやね」初売り"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第14夜:信雄さん訪問

Nobuo_naoji_s53kao またまた思い出話である。昭和53年正月の高島屋のこけし展では、遠刈田の我妻信雄さんも実演のために上京されていた。私は早速、描彩している信雄さんのところに行き、しばし流れるような手つきを眺める。出来上がった5寸ほどのこげすは木肌が黒ずんだ光沢を放っていた。聞いてみると材料は「イチイ」の木だと言う。飛騨高山の名産となっている「イチイ一刀彫」に使われる木材で、こけしに使われるのは非常に珍しい。早速1本を求め、ついでに遠刈田訪問の約束をする。

続きを読む "第14夜:信雄さん訪問"

| | コメント (0) | トラックバック (0)