土湯系

第990夜:「日本の郷土玩具」展

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昨日(9日)より、表参道のOPAショップ/ギャラリーにて佐々木一澄氏(東京こけし友の会会員)企画による「日本の郷土玩具」展が開催されているので、本日午後に行って来た。土曜日の午後で賑わっている表参道・青山通りから少し中に入ると、古い団地(青山北団地)が残っており、その一角にOPAショップはあった。ショップは人が4人も入れば一杯になってしまうほどで、その壁面に日本各地の郷土玩具が整然と飾られており、その一角にこけしも並んでいた。ショップの隣はギャラリーになっており、こちらはショップよりはかなり広く、佐々木一澄氏の個展が開かれていた。個展の方は、三方の壁面に一澄氏の作品が飾られており、中央には大きなテーブルが置かれていて、ここには一澄氏のコレクションの郷土玩具とこけしが並んでいた。ショップの方は28日(水)まで開かれているが、個展の方は14日(水)で終わりなので注意されたい。口絵写真は、一澄氏の作品のシルクスクリーンで伊藤松三郎の木取りを描いたものとのこと。

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第988夜:二代目虎吉のこけし

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正月の2日、3日は毎年恒例の箱根駅伝見物(自宅でだが)に終始した。数年前から密かに注目していた青山学院大が、まさかの驚異的な記録で初優勝するとは思いもよらなかった。駒沢、東洋、明治、早稲田などの実績のある伝統校を破っての勝利は画期的であった。何より、各区のメンバーに悲壮感が微塵も感じられず、明るく楽しく走っていたことに、箱根駅伝の新しい時代の幕開けを感じた。新・山の神を擁し、今回の優勝メンバーの内8人が残る来年は大本命となるだろう。もちろん、他の大学も翌日から打倒青学に燃えるであろうし、来年の箱根駅伝が今から楽しみである。さて、前置きが長くなったが、今夜は二代目虎吉のこけしを見てみたいと思う。口絵写真は、初代虎吉の初期の作の復元作の表情である。

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第984夜:初期作の味わい(勝英)

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こけし蒐集の楽しみは色々あるが、工人の初作(初期作)に力を入れて集めている人も居る。書籍蒐集でも初版本を集める例はあるが、こけしの場合はその表情の面白さに惹かれることが多い。決して上手いこけしではないが、真剣に取り組んでいる気持ち、その新鮮さが表情にあらわれて、稚拙でも味わい深いものとなっている。そして思わぬ傑作(?)に出会う事もあるのである。この初期の表情は工人によって違いはあるが、そう長くは続かない。やがて上手くなってしまうからである。そうなると、初期作の独特の味わいは薄れてしまう。中古市場を小まめに眺めていて、そういうものに出会えたら、そのチャンスを逃さないように気を付けているのが肝要である。今夜は、先日見つけた阿部勝英の初期作である。口絵写真はその表情である。

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第983夜:42年の弘道こけし

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先日の友の会12月例会には、入札品に斎藤弘道のこけしが3本出ていた。弘道として評価の高い34年とそれより少し後、それに42年作である。弘道好きの国恵の気持ちが動くのは仕方のないこと。結果的に42年の1本を手にすることが出来た。弘道のこけし(特に本型)では胴の色彩の保存状態が良いことが決め手でもある。弘道の42年近辺のこけしについては、第621夜で述べているが、今回の1本はそれらとはやや雰囲気が異なるので、改めて検討したい思う。口絵写真は、その42年弘道の表情である。

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第981夜:友の会12月例会(H26年)

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今日は東京こけし友の会の12月例会があったので、その報告である。寒波と総選挙の中、81名の出席があった。今月もBS朝日の取材が行われた。お土産こけしは土湯系の芹澤洋治(師匠は篠木利夫)工人。例会ギャラリーは、佐久間常雄のこけし。手書きのイラストを入れた分かり易い解説が好評だった。今月は新品こけしの頒布は無し。入札・抽選、こけし界ニュースを挟んで、第2部は高円寺フェス2014、鳴子こけしまつり(横浜人形の家展)の報告がスライドを用いて行われた。最後に、こけしカレンダーと小椋英二工人寄贈のこけしをジャンケン大会で頒布してお開きとなった。口絵写真は、芹澤工人のおみやげこけし。

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第973夜:こけし談話会(H26#3)

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暫く更新しない内に11月に入り、三分の一ほど過ぎてしまった。今日は東京こけし友の会の談話会があったので、その報告である。天気予報に反して何とか雨に祟られずに開始された。今日は、山寺でこけし供養祭があり、そちらに参加された常連の方もあったようだ。また、若手の方も参加されずベテラン勢10名での開催となった。テーマは大内一家(今朝吉・一次・慎二)のこけしということで、今朝吉だけでも初期作から戦後作まで12本が揃った。口絵写真は、珍しい一次の戦前えじこを含む、一次こけしの群像である。

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第968夜:みちのくこけしまつり(H26)

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昨4日(土)より、山形市のナナビーンズで第34回みちのくこけしまつりが開催されており、3日より出かけて来たので、その報告である。コンクールの審査は3日の午後1時30分から開催された。昨年より審査が公開になったとのことで、会場での審査状況を10名前後の方々がロープが張られた傍らで見守っておられた。3日夕刻には、「伝統こけしの部」として、内閣総理大臣賞以下20点、「木地玩具の部」として、経済産業大臣賞以下6点が決定した。なお、本年から文部大臣賞が無くなってしまったとのことで復活を期待したい。最高賞の内閣総理大臣賞は土湯系の荒川洋一さんが受賞。口絵写真はその受賞作の表情である。なお、受賞者リストと受賞こけしの写真は、東京こけし友の会のHPを参照願いたい。

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第966夜:日本こけし館の入札品

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最近のオークションと言えば、ヤフオクに出た60本の極美古作の逸品に尽きるが、日本こけし館で開催された中古品オークションの落札こけしが送られてきたので紹介しよう。日本こけし館でのオークションは全国こけし祭りのイベントの1つとして開催されていたものである。友の会旅行の2日目午後は日本こけし館での柴田長吉郎コレクションの鑑賞となっており、その折にこのオークションを知った。こけし館の1階の1室に並べられた中古こけしは2000本はあったであろうか。時間も余り無く、遊びのつもりで8本に入札して来た。その内の3本が落札でき送られて来た。口絵写真は落札こけしの1本、阿部勝英こけしの表情である。

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第914夜:弘道の微笑み(S33~34年概観)

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3月になって一週間が経ったが、今年は春の訪れが遅いようだ。とは言え、こけし界も雛祭りが終わり、本格的なシーズンを迎える。2月の友の会例会で、斎藤弘道の34年作太子型を入手した。弘道のこけしと言えば先ずは33年~34年作が代表作としてあげられる。我がこけし収集の起点の1つでもある太治郎型・弘道のこけし、特に33、34年作は機会があれば入手してきた。今回は太子型ではあるが、34年9月作。これで34年作をほぼ網羅できるようになったので、改めて現在ある33年、34年の弘道こけしを眺めてみた。口絵写真は、友の会入手の弘道太子型こけしの表情である。

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第912夜:橘コレクションのこけし(酒井正進と安藤良弘)

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ここのところ毎週、ヤフオクに橘コレクションの古品が出品されている。保存状態は良くないものの、これらのこけしには昭和1桁代のものも含まれ、また「こけし談叢」「こけし作者」の掲載品という素性の確かさもあって毎回出品作を楽しみしている。なかでもここでしか見られないこけしは資料としても貴重である。今回、「こけし談叢」に載っている酒井正進(実際には安藤良弘)の面白いこけしが出ていたので、入手した。今夜は、そのこけしの話をしよう。口絵写真はその正進こけしの表情である。

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