古品

<番外>こけし談話会

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昨10日は、東京こけし友の会の「こけし談話会」があった。「千夜一夜Ⅱ」が未だ始まっていないため<番外>として報告する。開始間際まで参加者が集まらず心配していたが、開始後に続々と増えて、21名を数える盛況となった。今回のテーマは弥治郎系の佐藤伝内の息子達(伝・伝喜・伝伍)のこけしである。伝内か?と思われる古作や伝喜の最古作なども集まって、ハイレベルの鑑賞・勉強会となった。この談話会は、普通ではとても見られない作品がテーマ別に多数集り、鑑賞眼を高めるには最適の機会なので、多くの方々の参加をお奨めする。口絵写真は、戦前の伝喜こけしの表情。

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第1000夜:ステッキこけし(小関幸雄)

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いよいよ1000夜を迎えた。とうとうここまで来たかという思いである。1000夜が近くなってからは更新が極端に遅くなってしまい牛歩のような歩みであった。ここまで来ればもう急ぐ必要はないということと、その後の計画なども考えていた。もっとも、完結の最終回は1001夜なので、今日はその前夜ということになる。という訳で今夜は特別という訳でもなく、いつも通り筆を進めて行きたい。さて、今夜紹介のこけしは小関幸雄のステッキこけしである。先日、ヤフオクで入手したものである。口絵写真はそのこけしの表情である。

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第999夜:極美古品(伊豆定雄)

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華やかな桜の季節もあっという間に終わり、いよいよ春爛漫と思いきや、夏を思わせる高温の日が続き、今日は一転、冬に戻ったかのような寒い雨降りである。さて、今夜は昨年ヤフオクで入手した極美古品の最終回、伊豆定雄のこけしである。定雄のこけしに関しては、第885夜で橘コレクションの現品を紹介したが、保存状態の悪さから判然としない部分もあった。今回の極美品により、その点がはっきりしたので改めて紹介したいと思う。口絵写真は、その極美定雄の表情である。

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第998夜:佐藤慶治のこけし(H27花見)

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昨31日、絶好の好天に恵まれた中、お花見に出かけて来た。花見の名所、千鳥ヶ淵の最寄駅の地下鉄九段下駅は、平日にもかかわらず改札から地上に出るまでに既に行列が出来ていた。東京の標本木がある靖国神社の露店で喉と腹を満たし、夕刻からは神田川沿いの椿山荘で遊んできた。さて、今夜のこけしは、極美古作の佐藤慶治。昨夜の鶴松同様、その保存の良さは素晴らしい。口絵写真はその表情。

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第997夜:鶴松のこけし

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2月に体調を崩してから、本ブログも停滞状態が続いており、そうこうしている内に今月26日に高齢者になってしまった。同日、早速シニア割引で入場券を買ってしまった(苦笑)。さて、ブログの完結も間近となり、掲載すべきこけしを検討していたら、大事なこけしが未だ載っていないのに気が付いた。昨年9月から10月にヤフオクを賑わしたあの極美古品である。資金競争に敗れ、入手出来たのは4本のみであったが、内3本は紹介していなかった。今夜はその中から、本田鶴松のこけしを紹介しようと思う。鶴松のこけしは今まで入手する機会がなく、本品が初めてである。口絵写真は、その鶴松こけしの表情である。

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第993夜:こけし談話会(正吉・英次)

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昨日(8日)は友の会のこけし談話会があったので、その報告である。雨が降り凍えるような寒さの中、それでも10名以上の方々が集まった。テーマは遠刈田系の佐藤(大原)正吉と佐藤(朝倉)英次のこけし。両名とも初期の作から戦後のものまで、主要な時期のものが集まり、こけし変遷の全貌を眺めることが出来た。こけしの勉強には大変有意義な集りであり、終了後には懇親会もあるので、ぜひ多くの方々(特に若い方々も)の参加をお勧めする。口絵写真は正吉の正末昭初のこけしの表情。

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第979夜:謙作と淳一

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津軽の「眠りこけし」と言われる川越謙作のこけしを入手した。今まで謙作の優品に出会ったことが無く、また強烈な印象を与えるこけしでも無かったため入手する機会がなかった。とは言え謙作こけしに興味が無かった訳ではなく、笹森淳一や今晃の謙作型は入手していた。今回の謙作こけしは古色が大分着き、緑色も殆ど飛んでおり、保存状態は良くなかったが、手持ちの淳一作と型、大きさが瓜二つだったので比較のために入手したものである。口絵写真は、その謙作こけしの表情である。

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第977夜:荒井金七の小寸こけし

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今年も師走に入った。本ブログも千夜一夜到達を目前にして足踏みしてしまい、本年中の達成は難しくなった。まあ、そういうことはあまり意識しないで進めていこう。11月はこけしのイベント紹介だけで終わってしまい、久しぶりのこけしの紹介である。今夜紹介するのは先日ヤフオクで入手した荒井金七の小寸こけしである。昭和8年の木形子洞(橘)頒布品という素性の良さに加えて全く退色していない保存の良さ、しかも抜群の出来の良さという三拍子揃ったこけしなのに、締め切り間際まで誰の入札も無かったのは、3寸強の小寸もので福沢6枚という最低価のせいだったのであろうか。熟慮の末、当国恵志堂に来て頂くこととなった。口絵写真は、その顔のアップである。

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第973夜:こけし談話会(H26#3)

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暫く更新しない内に11月に入り、三分の一ほど過ぎてしまった。今日は東京こけし友の会の談話会があったので、その報告である。天気予報に反して何とか雨に祟られずに開始された。今日は、山寺でこけし供養祭があり、そちらに参加された常連の方もあったようだ。また、若手の方も参加されずベテラン勢10名での開催となった。テーマは大内一家(今朝吉・一次・慎二)のこけしということで、今朝吉だけでも初期作から戦後作まで12本が揃った。口絵写真は、珍しい一次の戦前えじこを含む、一次こけしの群像である。

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第971夜:待望の乗り太郎!

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佐藤乗太郎のこけし(古品)は鳴子系の中でも根強い人気があり、なかなか入手する機会がなかった。鳴子通を自認する国恵志堂にあって、乗太郎のこけしはぜひとも揃えたいこけしの筆頭でもあった。そんな中、先の極美古作の第2回目の出品作の中に乗太郎のこけしがあった。他の一連の出品作から、この乗太郎がかなり古いものであり、その保存状態も極美とはいかないまでも充分満足のいくものであった。入札品としてはかなり高価なものにはなったが、300万を超えた運七を筆頭に、浅之助、盛秀、中島正など100万を超えたこけしから見れば、相応の価格で手に入れることが出来たと言えるだろう。今夜はこの乗太郎こけしをじっくり見てみたいと思う。口絵写真は、その乗太郎の表情である。

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