達磨・細工物

第987夜:2015年元日(子持ちえじこ)

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明けましておめでとうございます!

2015年も無事に明けた。とは言え、ここ横浜では水平線に雲が立ち込め、なかなか初日の出が拝めなかった。ようやく日が差したのは、日の出の時刻よりも30分以上も後になってから。しかし、午前中こそ、そこそこの好天であったが、午後になると曇り空となり雪が舞い始めた。元日に雪を見たのは記憶に定かではない。何となく波乱万丈の年明けを予感させる。さて、本年最初に紹介するのは、おめでたい子持ちえじこ(笹森作)。それも10体入りである。口絵写真は、親えじこの表情で伊太郎型である。

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第959夜:友の会8月臨時例会(H26)

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例年なら未だ残暑が厳しい時期なのに、今年はすっかり秋めいた9月入りとなった。不順な天候のせいで野菜の高値が続き、今後が心配な昨今ではある。さて、通常なら開催の翌日にはアップする友の会例会の写真、今回はカメラから画像の取り込みが出来なくなる事態が発生し一週間遅れとなってしまった。友の会の例会は8月は休会なのであるが、今回は臨時例会ということで、中古こけしの大頒布会となり、約800本のこけし、えじこ、だるま等が頒布された。入札、抽選品を除いた一般の頒布品は価格帯毎の均一価格となっており、ワンコインから始まっていた。口絵写真は、おみやげの早坂伝吉のこけし。おみやげは他に小林清次郎の傘こけしもあった。なお、例会出席者は83名であった。

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第936夜:横浜での直美さん実演

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横浜の高島屋で開催中の「第13回・紅花の山形路・物産と観光展」に梅木直美さんが出展しているとのことで、今日外出の帰りに寄ってきたので、その報告である。丁度昼時で直美さんはお客の対応をしておられた。今回の展示会は28日(水)から6月3日(火)まで開かれており、直美さんは昨年に続いての出展である。今回の出展にあたっては、お父さんの修一さんが頑張って木地を挽いてくれたとのこと。直美さんも木地挽きを始めているが、まだ売物にはしていないそうだ。来年も出展があれば、自挽きのこけしを並べたいと話していた。口絵写真は、高島屋55周年記念限定品の金ダルマ(桐箱付き)である。

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第931夜:最少こけし(滝島茂)

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ゴールデンウィークも終わり、ゆっくりと緑を楽しめる季節となった。小さなこけし(豆こけし)が話題になる事はあるが、それでは一番小さなこけしはどのくらいの大きさかと問われるとはっきりしたことは分からない。そこで手持ちのこけしの中で、一番小さなものを調べてみた。滝島茂の豆えじこで中にマメ豆こけしが入ったものがあり、改めて取出して眺めてみたので、紹介しよう。その中の一番小さなこけしが今まで見た中では最小のこけしと思われる。口絵写真は、豆こけしが入っている豆エジコである。

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第926夜:春二の子持ちこけし

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昨夜は佐藤春二の豆こけしとエジコを紹介したが、今夜は春二の子持ちこけしを紹介しよう。春二は優れた木地技術から各種の細工物も作っている。子持ち・孫持ちなど、入れ子のこけしは多くの工人が作っているが、春二の子持ちは親こけしがドテラを着ていかにも母親らしく、また子こけしは眠り目で頭がまわり何とも愛らしい。この子持ちこけしは弟子の井上四郎・ゆき子からはるみへと引き継がれている。口絵写真は子のこけし。

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第921夜:「弁慶」とは…?

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東京地方もようやく桜の開花が宣言され、一気に春を迎えることとなった。そして筆者も昨日、一つ年を重ね、高齢者まであと一年となった。本ブログを始めてから7年半、自由人となって2年半、自由人となってからは、こけしに関する活動が生活の中心となっている。こけしのコレクションは保存場所など、家族の協力が必要であり、また自身が粗大ゴミにならないためにもと思って、朝食を作る担当を務めることにした。こちらも、そろそろ1年を迎えることになる。料理の出来は想像に難くないが、毎朝、自分の好きな物を食べられるというメリットは大きい(笑)。

さて、前置きはこのくらいにして、皆さんは「弁慶」という木地玩具をご存知だろうか。そう言う筆者も、それを知ったのはつい最近で、こけし手帖604号の記事を読んだからである。それから興味を持ってネットオークションを眺めていると、時々それが出品されているのを見つけた。結構高価であり、保存状態との兼ね合いでなかなか入手出来なかったが、ようやく手に入ったので、紹介しようと思う。口絵写真は、その弁慶の表情である。

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第920夜:友の会3月例会(H26年) 

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今日は、東京こけし友の会の3月例会があったので、その報告である。もうすっかり春めいた気候の中、今月も70名を越える出席があった。おみやげこけしは、弥治郎系の長老、新山左京さんのこけし5種。異なる型を上手く作り分けている。例会ギャラリーは、「新山栄五郎と栄助のこけし」で、小寸から大寸まで12本の作品が並んだ。中古品は保存の良いものが多く、入札品17個、抽選品は30個ほどが並んでいた。こけし界ニュースを挟んで、第二部は、最近のこけしブームを牽引する若手工人の話と、遠刈田の佐藤哲郎さんの話がビデオ映像を使って上映された。口絵写真は、左京さんのおみやげこけし。

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第918夜:千葉そごうの是伸展

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昨19日(水)より、千葉そごうで「第22回宮城県の物産と観光展」が始まり、今や恒例となった鳴子の柿澤是伸さんがやってきた。会場は千葉そごうの6階催事場でいつもと同じ、エスカレータ脇のスペースである。初日午前中の混雑を避け15時頃に会場を訪れたが、会場には絶えずお客さんが来て、是伸さんは対応に忙しそうなので、勝手に写真を撮らせて貰った。開催半日で展示品はかなり減っており、週末の3連休を含め25日まで、品物が持つかどうか心配なほどである。「高勘」の伝統的なこけしから、アイデア溢れる木地製品まで華やかな是伸ワールドが展開されている。今夜は、その出展作を紹介しよう。口絵写真は、5月人形の鯉車に乗った伊達正宗である。

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第909夜:伊豆徹さんの定雄エジコ写し

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今夜も昨夜に続いて、伊豆徹さんに作って貰った定雄エジコの写しの紹介である。「原」のエジコについては第615夜で紹介しているが、やはり一番気になったのは「独楽」かどうかという点であった。徹さんもこのようなエジコを見たのは初めてと言うことで、当初は底の蓋の部分が経年変化で盛り上がったものではないかと話していたが、よくよく見て、また回して見たりして、これは独楽としても回るように作られたものだろうという結論に至った。口絵写真は、徹作エジコの表情である。

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第906夜:友の会新年例会(H26年)

1401reikai_omiyage昨日は東京こけし友の会の新年例会があり、今夜はその紹介です。その前に報告が2つ。

1つは最近、本ブログに対して外国より多数の迷惑メールが送られてきており、この一週間ほどは新規の更新を止めてその対応を考えていました。結局、有効な対策は見つからず、迷惑メールを一旦保留にし内容を確認してから削除する作業を続けています。

もう1つは例会での出品こけしの撮影の件です。新年例会に出席された方はご承知かと思いますが、昨日の例会では出品こけしの写真撮影を控えて欲しいとのお願いがありました。例会で撮影されたこけしの写真をネット上で公開することで一部問題が発生したためです。昨日の時点では有効な対策が見い出せなかったため、撮影を禁止させて頂きました。来月以降については現在対応を検討中です。なお、それでは新年例会でどんなこけしが出たのが分からないため、本ブログでは友の会の了解を得て、問題の無い写真を掲載しております。

新年例会には、121名の方々が出席されました。招待工人は、津軽系の長谷川健三、優志の親子工人。おみやげこけしは鈴木征一(肘折系)、伊豆徹(鳴子系)の各4寸こけしの2本。例会は12時30分より受付を開始し、定刻の13時30分より始まりました。会長の新年の挨拶、招待工人の紹介と挨拶、幹事の紹介、平成25年度例会皆勤出席者(20名)の表彰と続き、新品こけしの頒布、入札・抽選こけしの頒布に入りました。頒布終了後、こけし界ニュースを挟んで、昨年から今年にかけて開催された各種イベントのスライドによる報告が行われ、最後に会が用意した大寸こけしや色紙、小椋英二さんより寄贈されたこけしの大ジャンケン大会が行われて、大盛況のうちに散会となりました。会終了後、近くの居酒屋にて長谷川親子を囲む懇親会が開かれ、こちらも41名の参加を得て大いに盛り上がりました。

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