第277夜:秀顯さんの岩太郎型

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鳴子の大沼秀顯さんは還暦を迎えてから大沼家の古作こけしの復元に力を入れている。大沼家の祖である岩太郎のこけしと言われているもの(伝岩太郎)はこれまで4種知られていた。秀顯さんが先ず手掛けたのは、その中で木地竹雄と言われている元村勲教授蔵の4本で、最も大きいものから初めて今年になって4本全てを作り上げた。今年になってからは残る3種を大阪こけし教室の依頼で復元していた。17日に「ねぎし」に行った折、その3本が出品されており入手したので紹介しようと思う。口絵写真は、川口コレクション所蔵の伝岩太郎写しの表情である。

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第276夜:佐藤正一(最晩年2)大阪地震

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今朝大阪を襲った地震は震度6弱で、大阪では過去最大の大きさだったとのこと。3名の方が亡くなり、通勤・通学時間帯だったこともあり、交通機関の大混乱を含め、大きな被害が出てしまった。被害を受けられた方々にお見舞いを申し上げる。大地震といえば、2011年3月11日に発生した東日本大震災を思い出す。あの時は棚から落下したこけしが室内に散乱し、赤の染料が顔に付いた血染めのこけしが目に浮かぶ(第518夜)。さて、今夜は土湯の佐藤正一のこけし。第341夜で「最晩年のこけし」として昭和40年の作を紹介したが、その後の作品が出てきたので紹介したい。口絵写真はその表情である。

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第275夜:第7回下谷こけしまつり

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今年も6/15(金)から今日17日(日)まで、東京鶯谷の挽物玩具「ねぎし」で下谷こけしまつりが開催された。初日の午後に出掛けるのが恒例となっているが、今回は腰痛と天候の影響で今日になってしまった。昼前に会場に着くと、外人の親子連れ等数人の客が訪れていたが、暫く前までは殆ど客がおらず、工人達も手持無沙汰の様子であった。実演に上京した工人は、大沼秀顯、新山吉紀、新山真由美、阿部国敏、平賀輝幸の5名で、他に本間直子さんが作品だけの参加であったそうだが、作品は既に完売であった。口絵写真は展示作品の群像である。

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第274夜:こけし談話会in鳴子

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平成30年度第1回のこけし談話会が6月2日(土)の午後、鳴子温泉で開催された。年4回開催されるこけし談話会は東京開催では工人の参加が難しく、昨年から1回は地方(現地)で開催するようになり、今年は現地開催の2回目である。会場は鳴子ホテルの会議室、工人9人を含めて25名が参加し、鳴子系の多くの古品も集まり、大変有意義な談話会となった。夜間には懇親会も開催されて、楽しい集まりとなった。口絵写真は、集まったこけしの群像の一部。

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第273夜:久志のこけし(ピーク期か)

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今日から6月になった。こけしの文献等に、こけし界の先達たちによって「ピーク期」だとか「佳作」などと評されているこけしはやはり気になるし、出来る事なら手元に置いて鑑賞したいと思うものである。弥治郎系の新山久志のこけしも中屋惣舜氏によって「木の花(第拾四号)」の「ピーク期のこけし(1)」に取り上げられている。そこでは久志の昭和30年の8寸が「ピーク期のこけし」として紹介されている。5月の友の会例会の入札にそれと同型と思われるこけしが出品されていた。口絵写真はその入札で入手した久志こけしの表情である。

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第272夜:友の会5月例会(H30)

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今日(27日)は東京こけし友の会の5月例会があった。目に染みる五月晴れの青空のもと55名の出席者であった。おみやげこけしは蔵王系の白鳥保子さん。平塚新会長の挨拶、新任委員の紹介、橋本前会長への記念品の贈呈があって会は始まった。こけし界ニュースの後、例会ギャラリーは平塚会長の小椋俊雄の話。新品こけし頒布は5工人。入札16本、抽選18本を含む保存の良い中古こけしの頒布で第一部は終了。第二部は全日本こけしコンクールを始め各地で開かれたイベントの報告があった。口絵写真は筆者が頂いた白鳥さんのおみやげこけし。

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第271夜:「是伸頒布会」第6回裏話

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第6回頒布こけしは、橘頒布期の定寸こけしを「原」としてその写しを是伸さんに作って貰った。その「原」こけしとしては当初、橘旧蔵のこけし(「こけし談叢」掲載の8寸7分)を考えていたが、それは保存状態がかなり悪く、描彩もはっきりしていなかった。そんな折、たまたま「愛玩鼓楽」掲載の盛こけし(7寸8分)を入手する機会があり、このこけしは橘頒布の鈴木鼓堂旧蔵品であることから、こちらを「原」として作ってもらうことにした。口絵写真は、そうして出来上がった頒布品の表情である。

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第270夜:「是伸頒布会」第5回裏話

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柿澤是伸さんから「是伸頒布会」の第5回、6回の作品が送られてきた。今回の頒布に関しては、一昨年(平成28年)の3月に是伸さんが「宮城の観光と物産展」出展で千葉そごうに来られた折に話をしたものであった。しかし同年6月に是隆さんが急逝され、頒布品の製作も遅れることになった。昨年7月に是伸さんから試作品が出来たとの連絡があり、それから電話とメールでのやり取りで修正箇所などを連絡し、今年3月の千葉そごうで作品を確認した。ここで最終的な細かい点の確認を行い、今回の頒布となった次第である。口絵写真は、第5回頒布の4寸たちこの表情である。

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第269夜:伊豆定雄(その2)と堂ヶ島

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ここのところ更新が滞ってしまい久し振りの掲載である。平成もあと1年を切り昭和の名残を惜しむかのように有名歌手・俳優の逝去が続いている。この1週間だけでも、西城秀樹、星由里子、朝丘雪路が亡くなった。2回の脳梗塞から復帰して頑張っていた秀樹!追悼番番組で流されるその歌声・声量は素晴らしく他の追従を許さない。YMCAやヤングマン、ローラなど著名な曲がきら星のように輝くが、筆者はブルースカイブルーが一番好きである。それにしても63歳は早過ぎる。さて、先週の11日~13日まで西伊豆堂ヶ島に行って来た。それにちなんで今夜は先日ヤフオクで入手した伊豆定雄のこけしを紹介しよう。定雄の残るこけしでは昭和3年から13年までの約10年のものが知られており、昭和4,5年のものは千夜一夜(1)の第999夜で紹介した。口絵写真は今回の定雄の表情である。

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第268夜:保裕さんの広喜写し

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昨日から5月に入り平成もあと1年を割ってきた。来年の今日はもう平成ではないと思うと感無量である。さて、佐藤保裕さんから広喜こけしの写しが届いたので紹介しよう。平成28年の正月に友の会の例会に来られた時に頼んだもので足掛け3年掛かったことになる。新しいものを作るというのは心づもりもあるであろうし、やはり面倒なことでもあるのであろう。しかし、送られてきた作品は、それだけの期間を要したに足る素晴らしい出来ばえのものであった。口絵写真はその広喜写しの表情である。

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