第254夜:直志の初期こけし(戦前)

Naoshi_s15_kao

蔵王系の岡崎直志のこけしを知ったのは、栄治郎型のこけしに興味を持ち、それを重点的に集め始めた頃であった。その後、直志は義父久太郎の型を作るのも知ることとなった。直志は昭和15年頃からこけしを作るようになったが、戦前のこけしは多くは無いようで目にすることも殆どなかった。戦前の直志こけしを初めて見たのは2年半ほど前の友の会のこけし談話会で岡崎久太郎・直志を取り上げた時であった。その素朴な作風に触れ、機会があれば入手したいと思っていた。先日のヤフオクで念願の戦前直志を入手できたので紹介したい。口絵写真はその表情である。

» 続きを読む

第253夜:鉄則さんの長おぼこ型

Tetunori_oboko_s36_kao

毎日期待しながら観戦しているカーリング女子。今日勝てば決勝トーナメントに進出だったが英国に逆転負け。明日の最終スイス戦に決定が延びてしまった。何とか勝って貰いたい。さて、津軽系の奥瀬鉄則さんは昭和34年頃からこけしを作っているが、「こけし辞典」によれば『40年ころまでは髷付長おぼこ型や幸兵衛型等を作っており…」とある。そこで、今夜はあまり注目されることの無い髷付長おぼこ型に焦点を当てて見てみたいと思う。口絵写真は長おぼこ型の表情である。

» 続きを読む

第252夜:守正さんの静助型

Morimasa_seisuke_s49_kao

正月の本ブログ(第243夜)で佐藤守正さんの追悼を兼ねて直治型を紹介した。その守正さんの静助型を先日ヤフオクで入手した。守正さんは第二次こけしブームの頃には遠刈田系の人気工人であり、そのこけしの入手も簡単ではなかった。今回のこけしは保存状態も良く、守正さんの代表作と言って良いほどの作品であったが、応札者は他に1名しかなく、ワンコインちょっとで我が家にやってきた。安価に入手できるのは嬉しい事ではあるが、当時の事を思うと一抹の寂しさを禁じ得ない。口絵写真はその静助型の表情である。

» 続きを読む

第251夜:健康美人(作り付け周助型)

Mino_tukuri_kao

今日(17日)は嬉しい1日であった。平昌の冬季五輪で羽生選手が日本待望の金メダルを2連覇で獲得、また宇野選手との一位、二位のダブルメダルでもあった。また、筆者が注目しているカーリング女子も午前は中国に接戦で敗れたものの夜間にはOARに快勝して、4勝1敗で予選を折り返した。明後日からの後半戦が楽しみである。さて、肘折系の周助型は巳之助・昭一父子が「たつみ」の勧めで周助に肉薄する作品を作って人気を博した。その周助型には、明治・大正・昭和の3型を中心に多くの種類があるが、表情の強い迫力のあるものが多い。そんな中から今夜は、比較的おとなしい表情のこけしを紹介しよう。口絵写真はそんな巳之助こけしの表情である。

» 続きを読む

第250夜:こけし談話会(金蔵・広史)

180211danwa_kinzo_kao

昨11日(日)、今年最初のこけし談話会(H29年度#4)が開催された。湯沢で秋田県こけしまつりが開催されていたため常連の若い方々がそちらに出掛けたこともあったが、暖かい日差しの中初参加の方も含めて16名の参加があった。テーマは土湯系の阿部金蔵・広史のこけしということで、広史のこけしを中心に金蔵、計英とその後継者達のこけしが揃った。口絵写真は保存極美の金蔵こけしの表情である。

» 続きを読む

第249夜:友の会1月例会(H30)

1801reikai_omiyage_get

昨28日(日)13時30分より、東京こけし友の会の1月例会があった。ここのところ例会への出席者が減少気味であったが、新年例会ということもあって90名程の方々が参集された。招待工人は弥治郎系の新山実さんと星定良さん、それに昨年出られなっかた富塚由香さんも加わって3名という賑やかな例会となった。会長挨拶、招待工人の紹介と挨拶、例会皆勤出席者への記念こけし贈呈、頒布こけしの解説と続き、阿部進矢さん等入手が難しい工人の頒布品も多く、皆さん大いに楽しまれたようだ。最後に大寸こけしのじゃんけんでの贈呈を行って散会となった。その後、17時より会場を変えて招待工人を囲む懇親会に移り、こちらには30名が参加されて、大いに盛り上がって終了となった。口絵写真は筆者が受け取ったおみやげこけし2本である。

» 続きを読む

第248夜:新兵衛の後継者2

Stoshio_s33_kao

千夜一夜(1)の第858夜では、大沼君子以下、大沼新兵衛の後継者のこけしについて紹介したが、新兵衛の弟子である佐藤俊雄については触れなかった。佐藤俊雄のこけしとして目するこけしが本人型で新兵衛こけしの俤を殆ど残していないためである。ところが先日、ヤフオクで新兵衛こけしを彷彿させる俊雄の初期作が出品されて入手することができたので紹介したい。口絵写真はその表情である。

» 続きを読む

第247夜:野地さんの鉄兜

Noji_tetukabuto_kao

昨年12月、伝統こけしの店「つどい」から喪中の挨拶状を頂いた。ご主人亡き後も孤軍奮闘されていた奥さんも高齢には勝てず昨年の6月に逝去されていた。その「つどい」が野地忠男さんに依頼して出来上がった鉄兜こけし(由吉写し)が先日ヤフオクに出品されていた。保存完璧で2500円という適切な最低価にも拘わらず他に誰の応札も無く、我家にやってきたので紹介したい。口絵写真はその表情である。

» 続きを読む

第246夜:小林英一のこけし

Eichi_kao

岩手県湯田温泉で作られてきたこけしは「湯田こけし」として独特の味わいを醸し出して我々を惹きつける。特に戦前の作品にはその傾向が強いようだ。湯田のこけしは、大正10年に丑蔵が木地講習会の講師として湯田にやってきたことから始まる。その後、丑蔵は小林辻右衛門が経営していた小林木工所に留まって木地挽きの指導を行い、多くの弟子を養成し、こけしも沢山作った。この時期の丑蔵のこけしとその弟子たちが作ったこけしが湯田こけしということになる。辻右衛門はこけしは作らず、その二男の英一が丑蔵の弟子となってこけしを作ったが、昭和22年10月に31歳の若さで亡くなってしまった。今夜は最近入手した英一のこけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

» 続きを読む

第245夜:今年最初のこけし(石蔵)

Ishizo_s15_kao2

ここ数日、北陸地方の豪雪が報じられているが、その北陸に9日から2泊3日で蟹ツアーに出掛けて来た。場所は松尾芭蕉で有名な加賀温泉郷(石川県)の山中温泉。初日(9日)は雪など何処にも無く冬らしい気配も無かったが、夕方から雪交じりの雨が降り出し、翌朝起きてみると一面の銀世界。全く一夜にして真冬になってしまったような感じで雪国の厳しさを思い知らされた。帰宅がもう半日遅かったら大変なことになっていたかも知れない。その9日の夜にヤフオクで石蔵こけしの締め切りがあり、旅先でもあったので間際にスマフォで入札したら運よく落札となり、今年最初の入手こけしとなった。今夜はそのこけしを紹介しよう。

» 続きを読む

«第244夜:日本の郷土玩具

最近のトラックバック

2018年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      
無料ブログはココログ