第204夜:前髪の無い正一こけし

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23日、友の会の7月例会で入札品のコーナーに目をやると、小さいながら紫の波型ロクロ線が特徴的なあのこけしが立っていた。太治郎が出るとは思えず、正一か弘道かと思いながら近づいた。太治郎型であれば通常頭は縦長であるが、この小こけしの頭はむしろ横広気味で、頭と胴は作り付け。小さいこともあって、円らな瞳が何とも愛らしい。胴底には昭和24年6月、46才と佐藤正一の署名がある。そして一番の注目は、前髪が無く、その部分には弥治郎こけしを思わせる赤い半円の飾りが3つ描かれていることである。「これは欲しい!」と出品価格から入札額を決めたが、一抹の不安が残る。これまで落札し損なった事が何回もあるからだ。もう一度考えて、ワンランク上の価格にして入札した。結果は運よく落札。しかし、次点の金額を聞くと最初に考えた入札額より100円上であり、そのまま入れていたら悔しさの極致を味わうところであった・・・。口絵写真はその正一こけしの表情である。

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第203夜:友の会7月例会(H29)

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昨23日(日)、東京こけし友の会の7月例会があった。ここのところ例会参加者は減少気味で、62名の出席であった。おみやげこけしは新山匠太さん(弥治郎系)、こけし界ニュースでは新刊「伝統こけしの本」の紹介、高橋通さんの製作再開の話など、ギャラリーは「入れ子のこけし」、新品頒布こけしは6工人、中古こけし(入札、抽選を含む)頒布を経て、第二部では阿部木の実展(カメイ美術館)や木地山系伝統こけし製作・実演(とげぬき地蔵尊高岩寺)の報告があった。口絵写真は、筆者に渡された匠太さんのおみやげこけし(喜一型)。

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第202夜:小林はつえのこけし

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今夜紹介するのは、纏めて入手した小寸こけしの中に入っていたこけしである。そのこけしは2本あり、見た目の感じから山形系のこけしと思ったが、誰の作か工人名が浮かばない。胴底を見ると「はつえ」と書かれている。しかしそれだけではやはり分からず、Kokeshi Wikiにも該当するような工人は見当たらない。こういう時に重宝するのが高井氏の「東北のこけし」。特に巻末の掲載工人名簿が役に立つ。写真掲載されていない工人も含めて、系統別・あいうえお順に最近の工人までくまなく記載されているからである。そこで、山形系の工人を見てみると「小林はつえ」という工人名が見つかった。写真掲載は無いが「小林清次郎妻女」とある。山形系の名工・清次郎さんの奥さんの作であることが分かった。口絵写真はその表情である。

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第201夜:瀬谷幸治の亥一型

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あまり梅雨らしい日も見られなかった関東地方もようやく梅雨明け宣言があった。酷暑の中、今日も日中、最近健康のため始めた1万歩ウォーキングに行って来た。本ブログも200夜を超え久し振りの更新となった。瀬谷幸治の氏家亥一型は以前写真で見た事があり興味を持っていたが、先日ヤフオクでようやく手にすることが出来た。背ラベルから名古屋こけし会の第41回定期頒布品であり、幸治さんがこけし製作を休止する前の作と思われる。今夜はそのこけしの紹介である。口絵写真はその表情である。

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第200夜:弥治郎3家合体こけし誕生

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今年1月の中旬、ヤフオクにこけしの頭と胴2体がバラバラになった状態で出品された。頭は鳴子系のもので、胴体は弥治郎系のもの。いずれも戦前の著名工人のもので、個々のパーツとしての状態はなかなか良い。資料として何かの役に立つかも知れないし、関連の現行工人に修復して貰えるかも知れないと思い入手した。弥治郎の胴2体は繋げられそうなので、先月、下谷こけしまつりに上京した新山吉紀さんに見て貰い、修復をお願いした。そのこけしが本日届いたので紹介したい。口絵写真は、修復こけしの頭となった木村敦さんの表情である。

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第199夜:危なかった竹雄こけし

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この竹雄のこけしを求めたのは都内のこけし店で、ほぼ1年前になる。鳴子の大沼竹雄の古いこけしであることは直ぐに分かったが、左側頭部が黒く汚れている。竹雄古作にしては程々の価格だったのはその難点があったためであろう。入手後、本ブログにあげることも無く、そのまま仕舞込んでいた。先日こけしの整理中に出てきたが、黒い汚れのため手放そうとしていたら、それを知った同人から諫言を受けてしまった。そこで改めて良く観賞し、調べてみるとなかなかの作だという事が分かってきた。危なく貴重な竹雄古作を手放すところであった。諫言をしてくれた同人には感謝しなければならない。口絵写真はその竹雄古作の表情である。

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第198夜:木地山系伝統こけし製作・実演(2)

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東京巣鴨のとげぬき地蔵尊高岩寺で開催された「木地山系伝統こけし製作・実演」には、抽選の対象となった3工人の他に、柴田良二、佐藤達雄、藤原勝郎の3工人も参加され、また木地山系の多くの工人の作品が出品された。木地山系は型に対する制約が厳しくないため、1つの型を多くの工人が製作し、それぞれの個性が加味されたこけしが生まれている。その上、木地山系こけしが販売される機会も少ないため、今では人気の高い系統になっている。ここでは、今回出品された各工人を作品を紹介する。口絵写真は、阿部木の実さんの小寸物である。

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第197夜:木地山系伝統こけし製作・実演

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7月1日から、巣鴨のとげぬき地蔵尊高岩寺の信徒会館で開催されている「木地山系伝統こけし製作・実演」の2日の状況を紹介する。今回は人気工人の出品があり、早くから多くの愛好者が押し寄せることも考えられたため、整理券を配布して順番を決め、その順に入場・購入していただく方法が取られた(初日と2日目のみ)。初日には53名に整理券が配布され、会計には長蛇の列が出来たとのこと。2日目は23名で、比較的ゆとりがあった。口絵写真は、会場の入り口に立てられた恒例のこけし灯籠。この時期、巣鴨商店街はあさがお市も開かれており、本こけし展も今や風物詩の一つになっている。

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第196夜:ファーストこけし

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先日、妹の家に行った折、古くなった段ボールの箱が2個出て来た。中を見るとこけしが入っており、どこに行ったか不明になっていた収集間もない頃のこけしが出て来た。その中に、初めて購入した岡崎仁治のこけしも入っており、国恵志堂コレクションの最初の1本として本ブログの記録に残すことにした。口絵写真は、その表情である。

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第195夜:福寿の勘治型(S30年代前半)

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東京こけし友の会の例会では、会場前方のテーブルに頒布用のこけしが並べられている。向かって中央に中古こけし、右に新品こけし、そして左に入札と抽選のこけしである。会場に入ると先ずは入札こけしの所に向かうことが多い 。昨25日の例会では、入札こけしの中にお馴染みの大きなこけしが並んでいた。近づくと「こんにちは」とにっこり微笑んでいる。それが福寿さんの勘治型であることは直ぐに分かった。今夜は、運よく国恵志堂「福寿コレクション」に仲間入りしたこけしを紹介する。口絵写真はその表情である。

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