第265夜:友の会4月例会(H30)

昨22日(日)は東京こけし友の会の4月例会があった。4月の例会は総会を兼ねており、新品こけしの頒布が無いことから参加者は他の月より減る傾向にある。今年はそれに土湯のこけしまつりが被り、しかも季節外れの夏日にもなってしまった。恐れていた通り、参加者は50名を割って48名に留まった。第二部の総会では事業報告(同計画案)・会計報告(同予算案)の承認を頂き、人事では橋本永興会長が退任して、平塚俊夫氏が新会長に就任した。

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第264夜:幻の岩太郎(1)

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昨年の12月10日(日)の夜、いつものようにパソコンでヤフオクを見ていると、鳴子の古風なこけしが出品されていた。古いように思えるが、色彩は完璧に残っており保存状態は頗る良い。鳴子好きの国恵(筆者)はたちまちこの古雅な趣のこけしに心を奪われた。一体誰の作であろうか。肩に1本の太い鉋溝とその上に描かれた大きな赤点(投げ筆)の様式は庄司永吉を思わせる。頭頂部の平らな蕪頭は岩蔵風。胴模様は何であろうか。竹雄が得意とした石竹の原型ではないだろうか。そんな特徴を思い巡らすと一人の工人名が頭に浮かんだ。庄司永吉、大沼岩蔵、大沼竹雄の共通の師匠にあたる大沼岩太郎である。絶妙な木地形態、大胆な描彩の胴模様、古雅な表情は、小物挽きの名人と言われた岩太郎ならきっとこんなこけしを作ったのではないかと想像される。そう思い始めると心のワクワク感は一気に高まり、何としてでも手元で現物を見てみたいという欲求にかられてしまったのである。口絵写真は、その鳴子古作こけしの表情である。

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第263夜:こけし探求の旅

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4月12日から13日に1泊2日で仙台・鳴子に行ってきた。昨年末に入手した鳴子の古作こけしに関する調査の旅である。12日の東京は夏日の暑さで仙台でも桜前線は散り始めになっていたが、陸羽東線を内陸に行くに従って、桜は満開から咲き初めとなり、13日の鳴子は風が相当に冷たく、室内では暖房を使うような状態であった。12日は、仙台の仙臺こけし洞(高橋五郎氏宅)を訪ね、仙台に一泊して翌13日は鳴子を巡ってきた。口絵写真は、高橋正吾さんに頼んでおいた寅蔵写しの表情である。調査結果については次回・・・。

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第262夜:ちょっと変わった太治郎こけし

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今日から4月である。例年ならこれから花見の時期を迎えるのだが、暖かい日が続いた今年は関東でも既に桜吹雪から葉桜の季節を迎えつつある。そんな先月後半、ヤフオクに状態の良い古品数本を含む5本ほどを纏めた出品が数組あった。その内の1組を入手出来たので、順次紹介したいと思う。今夜は中でも気になっていた太治郎こけしである。口絵写真は、その太治郎の表情である。

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第261夜:きぬさんの英次古型(きぬさん訃報)

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27日に朝倉きぬさんの訃報を聞いた。3月23日に満99歳で亡くなったという。人生100年時代と言われ始めた昨今、それに1年を残した大往生であった。25日の友の会例会で、筆者は1本のきぬさんのこけしを入手した。英次作かと思わせる素晴らしい出来のこけしである。勿論、その時にきぬさんの訃報は知らなかった。この1本のこけしを通して、きぬさんが人生の最後の挨拶を友の会にしてきたと思えてならない。また、同日に亡くなった大沼力さんの30年代の優作も入手することが出来た。奇遇である。帰宅して、所蔵の英次の戦前作と比べて驚いた。木地形態、大きさ、描彩までそっくりなのである。今夜はそのきぬさんのこけしを紹介したい。口絵写真は、そのきぬこけしの表情である。

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第260夜:友の会3月例会(H30)

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昨25日は東京こけし友の会の3月例会があった。東京では暖かい気候で桜も満開となり、そのせいもあってか出席者は60名に満たず、やや少ない開会となった。こけし界ニュースの後、東京おもちゃ美術館の担当の方から美術館の紹介があった。ギャラリーは岩附義正さんで、土湯こけしのロクロ模様の描法の話があった。おみやげこけしは日下秀行さん、新品こけしは6工人を頒布、入札こけしには大正期の岡崎長次郎が出品され、その行方に注目が集まった。第二部では、「岡仁」こけしの製作動画、千葉での是伸展の様子が報告され、こけし談話会の解説と多くの会員の参加要請があった。最後に大寸こけしと岩附さん寄贈のこけしとえじこをジャンケン大会で配布して散会となった。口絵写真は筆者が受け取ったおみやげこけし。

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第259夜:是伸展(千葉そごう)

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今年も千葉そごうでの「宮城の観光と物産展」の中で恒例の柿澤是伸さんの展示・即売展が始まった。初日の21日(春分の日)は横浜は季節外れの大雪で外出する気になれず、2日目の昨日(22日)の昼過ぎに会場に足を運んだ。場所は昨年と同じでかなりのスペースながら品物は思ったより疎ら…。昨日の初日に千葉に雪は降らず、かなりの人出で売れ行きも良かったそうだ。会期はまだ一週間もあるので、会場での製作に力を入れるとのこと。口絵写真は13個の子だるまが上に乗った大きな回し独楽。

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第258夜:明太郎のこけし

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今日21日は春分の日。2日前には当地横浜でも桜が開花した。例年より1週間ほど早い開花であった。ところが今日は一転しての冬模様、朝から雪が舞い始め、昼過ぎには民家の屋根が白く染まっていった。さて、津軽系の間宮明太郎のこけしはこれまであまり注目しないまま今に至っている。最も素朴で原始的なこけしのひとつと評されているが今一つピンとこなかった。ところが先日ヤフオクに出品された明太郎こけしの表情は今までの概念を覆させるものであった。口絵写真は明太郎こけしの表情をやや上方から眺めたものである。

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第257夜:昭二か松三郎か…

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3月に入ってから寒暖の激しい天候が続いている。高齢者には厳しい気候だ。そんな中、こけしの整理をしていたら2本の同じようなこけしを見つけた。大きさ、木地形態、描彩などを比べると、どうみても同一人の作品と考えられる。ところが、胴底に書かれた作者名(工人自身の署名ではないだろうが?)は、一方は桜井昭二とあり他方には松三郎と書かれている。面描を見ると、なるほど両者に似ていない訳ではない。今夜はそんな2本のこけしの話である。口絵写真は桜井昭二と書かれたこけしの表情である。

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第256夜:二代目虎吉の太子型

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25日の友の会入札には、保存の良い戦前巳之助の本人型や昭和36年の佐藤重之助など、魅力的なこけしが並んでいた。そんな中で筆者が注目したのは、二代目虎吉のこけし2本であった。共に昭和43年の作で1本は直胴型、もう1本は太子型(地蔵型)である。43年と言えば「たつみ」の要請で二代目虎吉が初代虎吉の秀作を復元し、直胴型と太子型の2本組で頒布しており、その時期のものと思われる。その時期の太子型は持っていなかったので、そちらを主にあわよくばと2本をペアでと両方に応札したが、太子型のみの入手となった。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真は、その表情である。

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