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2015年6月

第8夜:友の会6月例(H27)

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昨28日は東京こけし友の会の6月例会が開催された。直ぐ近くの「ひやね」でもこけしの催事があり、神田周辺には多くのこけしファンが集まったようだ。その割に、開始定刻の13時30分時点での参加者は70名を下回って心配していたが最終的には76名の参加者となった。おみやげこけしは土湯系の阿部国敏さん、ギャラリーは橋本会長で「梅木父娘の長次郎型の涎掛け模様について」、新品頒布は6工人、入札、抽選はそれぞれ15点ずつ、中古品の頒布はいつもより100点程多かった。第2部は横浜高島屋での梅木直美さんの展示・即売会、下谷こけしまつりなどの報告がスライドを使って行われた。口絵写真は国敏さんのおみやげこけしで珍しい一側目の金一型。

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第7夜:新山夫妻の福太郎ペッケ写し(国恵志堂特注)

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19日に下谷こけしまつりに行った折、新山吉紀・真由美夫妻に頼んでおいた福太郎戦前のペッケの写しが出来ていたので頂いてきた。三年越しの製作となった。新山夫妻にとって福太郎型はお手の物のはずであるが、「原」を手元に置いての復元となるとそう簡単に出来るものではないのであろう。「原」の雰囲気を見事に再現した出来栄えであり、長いこと待った甲斐があったというものである。今夜は、そのこけしを紹介したい。口絵写真は、真由美さんによる福太郎写しである。

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第6夜:西荻トークショー

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昨20日、東京西荻窪の紅茶とこけしの店「西荻イトチ」にてトークショーがあり、出演したのでその報告である。今月は3日から28日まで、「西荻窪こけしエキスポ」と題して各種のこけしイベントが企画されており、その一環として西荻イトチでは毎土曜日にトークショーが開催されている。その2回目であった。このイベントを当初から企画・実行している佐々木一澄さんからお誘いがあり、出演することになった次第である。テーマが「鳴子こけしの魅力を語る」ということで、鳴子大好きの筆者に話があったのだろう。口絵写真は西荻イトチの外観である。

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第5夜:第4回下谷こけしまつり

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昨19日より、東京鶯谷の挽物玩具「ねぎし」で第4回下谷こけしまつりが始まったので、午後の一段落した頃を見計らって行ってきた。梅雨空でやや寒い中、店内には6名の工人さんと数名のお客さんで賑わっていたが、午前中は大分混雑したようだ。都内で開催されるこの下谷こけし祭りも今回で4回目を迎え、すっかり定着したようで喜ばしい。昨今のこけしブームを反映してか、各地でこのようなこけし関係の催しが開催され、若い愛好家がこけしに関心を持ってくれるのは嬉しいことである。口絵写真は、案内状の裏面で、参加工人のこけしである。

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第4夜:「美と系譜」のこけし(岡崎幾雄)

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2種間ほど前、ヤフオクに昭和29年頃のこけしが纏めて出品されていた。胴底に入手日と思われる記入があり参考になった。その時期に集めた蒐集家の放出品なのであろう。戦後のこけしでも昭和30年前後のこけしには注目すべきものがあり、今回も佳品が含まれていた。今夜紹介するのは岡崎幾雄さんのこけし。幾雄さんの初期のこけしは「こけし 美と系譜」に29年作が載っており、それとほぼ同時期のものと思われる。口絵写真は、その幾雄こけしの表情である。

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第3夜:正吾さんの乗太郎写し(国恵志堂特注)

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6/12、高橋正吾さんより、佐藤乗太郎の写しが届いた。4月に鳴子を訪れた折にお願いしたものであるが、85歳を迎えた正吾さんはこの1月にお腹の手術をし、その回復過程の中での製作であった。只々感謝あるのみである。その後、入院で製作が遅れることを奥様を通してわざわざ連絡して下さる律義さは昔からのものであるが、誰でも出来るものではないだろう。出来上がった写しは期待を上回るもので、乗太郎の情味を見事に再現してくれた。今夜は、その乗太郎写しを紹介しようと思う。口絵写真はその写しの表情である。

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第2夜:遠刈田の一筆目(佐藤照雄)

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昨夜は鳴子系の勘治一家の一筆目を取り上げた。遠刈田系は小寸物を除いて二側目が主体であるが、唯一、静助型のみ一筆目で描かれている。佐藤静助のこけしは昭和13年から1年間余りの間に作ったものしか残っていないため、その希少性からも人気が高く、良品の入手はなかなか難しい。しかし静助型のこけしは弟子の佐藤照雄、その息子の憲雄夫婦、静助の息子の守正によって作られており、安価に入手することが出来る。今夜は、佐藤照雄のこけしから、一筆目の魅力を探ってみよう。口絵写真は照雄こけしの表情である。

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第1夜:新たなる旅立ち(勘治一家)

  Kanji_ikka_kiku_kao_3 「こけし千夜一夜物語」が完結してから1か月以上が経過した。この間、完結記念のこけしプレゼントや「是伸頒布会」を企画し、お蔭様で予想以上の応募を頂いた。この場を借りて御礼申し上げます。また、多くの方々から本ブログの継続を期待する旨のご要望も頂き、フェーズⅡを始めることとした。前千夜一夜では反省する点も多々あるものの、結局そのままの形で引き継ぐことになったことをご了承願いたい。

その第1夜に、勘治一家のこけしを取り上げることが出来たことは望外の歓びであり、感謝に絶えない。福寿こけしから始まった本ブログも年数を重ねて、「高勘」系のこけしを大黒柱に据えて様々なこけしに関する話題を提供してきた。今後もご覧下さる方々に少しでも参考になれば幸いである。口絵写真は勘治一家のこけしの表情である。

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