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第25夜:3寸の鯖湖こけし

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先週は北関東から東北にかけて集中豪雨による水害で大きな被害がでた。ようやく水は引いてきたようであるが、復旧はこれからでまだまだ長い期間がかかるのだろう。何とか頑張って頂きたいものだと思う。さて、こけしの集め方には色々とあり、3寸こけし、4寸こけしには、これらを集中的に集めて立派なコレクションを作っている蒐集家もおられる。国恵志堂は特に意識して集めている訳ではないが、鯖湖の3寸こけしが何となく集まってきたので、今夜はそれらを紹介しようと思う。口絵写真は、渡辺義徳3寸こけしの表情である。

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先ずは、渡辺喜平から。喜平は戦前から戦後まで長い期間こけしを作っており、その間の変化も大きい。左2本は戦前昭和10年代後半の所謂「象鼻」時代の作。鯨目(左)とクリクリ目(右)の2種類がある。左から2本目は20年代の作、右端は40年代の作。

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次は喜平の息子の幸典(右)と義徳(左)の作。ともに、キン型と思われるが義徳の極太胴のボリューム感は凄い。

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次は喜平の弟子の稲毛豊。豊は当初、師匠の喜平型を作っていたが、その後キン型を作るようになり、実力工人として評価も高まった。左2本は喜平型、右3本はキン型。

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高橋忠蔵の3寸こけしは手持ちが無いので、こちらは娘婿の佳隆のこけし。一側目のロクロ線とアヤメ模様であるが、製作時期が違うので表情もやや異なる。

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最後は佳隆の息子夫婦の通(右2本)と順子(左)のこけしである。真ん中の通は本人型になるのであろう。

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コメント

頒布会、どうなったのでしょう?当選しましたけど

だるま三昧様
「是伸頒布会」、大変お待たせしております。
今、第1回、第2回頒布品の試作品をチェックしている所で、9月下旬から10月上旬には
最初の頒布品をお送りできると思います。
申し訳ありませんが、今暫くお待ちください。

分かりました❗楽しみにしてます❗よろしくお願いいたします❗

喜平の3寸良いですね。小寸こけしを工人にお願いすると中々制作して頂けず入手が厳しいです。佳隆さんには3寸5本セットをやっと作ってもらえました。忠蔵はネットで4寸4本入手しましたが3寸は入手出来ていません。理想は3~4寸の5本セットか1寸~4寸の山型こけし11本セットを並べられれば最高ですが。

雪割草様
3寸以下の豆こけしになると普段は作っていない工人が多いので、中古市場なども探しながら地道に集めていくしかないですね。ただ苦労した分、集まった時の満足感は格別でしょうから頑張って下さい!

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