第31夜:古計志加々美のこけし(渡辺喜平)
先日、ヤフオクで入手したこけし(渡辺喜平)の届いたので、胴底を見てみると工人名、入手日(製作日)の他に、朱色の漢数字で番号が記されていた。朱色の漢数字の番号と言えば、あの大正期盛の胴底にも記されており、戦前のこけし文献「古計志加々美」に掲載されているこけしを示す目印にもなっている。そこで、早速「古計志加々美」を開いてみると、モノクロ頁の36番にそれと思しきこけしが載っていた。形と描彩の特徴から、加々美のこけしに間違いなく、今夜はそれを紹介したい。口絵写真はその表情である。
手持ちにある同手の喜平こけしと並べて見た。右のこけしは大きさ9寸で、胴底には何も書かれていない。形態・描彩ともほぼ同様のこけしであるが、細部を見ると若干の違いがみられる。面描では、前髪の髪先が右ではバラ筆でバラバラに描かれているのに対し、本項のこけしでは一筆ずつ分けて描かれている。また、口が右では墨の二筆なのに対し、本項のこけしでは、墨の二筆に紅が差されている。また、胴のアヤメ模様の花が、右では花弁の中心に2点の花芯が見られるが、本項のこけしでは描かれていない。
« 第30夜:高橋林平のこけし | トップページ | 第32夜:友の会10月例会(H27年) »
「土湯系」カテゴリの記事
- 第777夜:友の会11月例会(R7)(2025.11.25)
- 第773夜:友の会10月例会(R7)(2025.10.28)
- 第763夜:友の会7月例会(R7)(2025.07.28)
- 第760夜:弘道亡き後の太治郎型は…(2025.07.06)
- 第758夜:友の会6月例会(R7)(2025.06.24)
「古品」カテゴリの記事
- 第784夜:秀顯さんからの初こけし(2026.01.06)
- 第783夜:今年の初こけし(大滝武寛)(2026.01.02)
- 第782夜:2026新春!(2026.01.01)
- 第781夜:久治の戦前作(2)(2025.12.31)
「写し」カテゴリの記事
- 第784夜:秀顯さんからの初こけし(2026.01.06)
- 第774夜:昭二の雄四郎型(2025.11.03)
- 第770夜:友の会9月例会(R7)(2025.10.05)
- 第760夜:弘道亡き後の太治郎型は…(2025.07.06)
- 第756夜:長次郎最晩年作(2025.06.19)
「全て」カテゴリの記事
- 第784夜:秀顯さんからの初こけし(2026.01.06)
- 第783夜:今年の初こけし(大滝武寛)(2026.01.02)
- 第782夜:2026新春!(2026.01.01)
- 第781夜:久治の戦前作(2)(2025.12.31)







コメント