« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »

2015年11月

第42夜:初期作の味わい(渡辺等)

Hitoshi_s4202_kao

初期作のこけしについてはこれまで何度か述べてきているが、土湯系のこけしで出会うことが多い。今夜紹介するのも土湯系で渡辺等のこけしである。等は大正12年、土湯温泉上ノ町の生れ。昭和41年12月より一年間、斎藤弘道と西山憲一について木地修業をした。こけしは当初から作り、佐久間貞義氏によれば、その初作は昭和41年12月28日に作られたと云う。口絵写真は、その等の初期作の表情である。

続きを読む "第42夜:初期作の味わい(渡辺等)" »

第41夜:秀顯さんの岩太郎型(製作に至るまで)

Hideaki_iwataro2_kao

「こけし辞典」の『大沼岩太郎』の項に4本の写真が載っている。元村勲教授が大正年間に鳴子で岩太郎として入手したものと記されている。大沼岩太郎のこけしと称されているものは他に3本あり、それらは大沼秀雄さんと桜井昭寛さんにより復元されている(千夜一夜Ⅰの第365夜~367夜参照)。しかし、この元村岩太郎は小寸の2本を除いて復元されていなかった。そのため、10年程前に秀雄さんに復元を依頼したが、その後日が経ち秀雄さんも高齢になられたため難しくなっていた。今回、秀顯さんが4本の内、一番大きなこけしを復元したので紹介したい。口絵写真は、その岩太郎型の表情である。

続きを読む "第41夜:秀顯さんの岩太郎型(製作に至るまで)" »

第40夜:鳴子こけしまつり(人形の家)

151128ningyo_icyo

昨日(27日)から、横浜人形の家で恒例の「鳴子こけしまつり」が開催されているので、今日の午後に行って来た。なんでも、今年で21回目になるとのこと。首都圏でこれだけ長く続いているこけしイベントも珍しく、工人始め関係者の努力に感謝したい。初日の昨日の午前中はかなりの人出で、こけしも沢山売れたらしく、今日の午後ではかなり少なくなっていた。なお、今回は、参加工人の合作こけしは作れなかったとのこと。参加工人は去年と同じ3人で、高橋義一、大沼秀顕、柿澤是伸の各氏。会期は明日(29日)までである。口絵写真は、会場近くの横浜タワーをバックにした銀杏の黄葉。

続きを読む "第40夜:鳴子こけしまつり(人形の家)" »

第39夜:友の会11月例会(H27年)

151122reikai_kano

22日(日)に、東京こけし友の会の11月例会があったが、翌日から旅行に出かけていたため、例会報告が遅くなってしまった。11月は毎週のようにこけし関係のイベントがあり、イベント疲れで出席者の減少が危惧されたが、何とか72名の出席があった。おみやげこけしは作並系の加納陽平さん。例会ギャラリーは、珍しい麻生希典のこけしと呑気な父さんの興味深い話があった。新品頒布は6工人。第2部は各地のこけしイベントのスライド報告があった。最後に小椋英二さん他提供の寄贈こけしをジャンケン大会で配布して散会となった。口絵写真は加納陽平さんのおみやげこけし。

続きを読む "第39夜:友の会11月例会(H27年)" »

第38夜:二代目虎吉のこけし(たつみ初期)

Tora2_s43_kao

ひと月ほどの間に二代目虎吉のこけしを2本入手することが出来た。1本はヤフオクにて、もう1本は友の会の例会(10月)にてである。1本入手すると、同一工人のこけしが集まってくるというこけし界の格言(?)が実ったのであろうか。第二次こけしブームの頃には入手難であった二代目虎吉のこけしも、最近はネットでもよく見かけるようになった。しかし、多くは晩年のもので中々気に入ったものに出会わず入手することもなった。この2本は木地形態、表情ともに素晴しく、入手意欲をそそるものであった。口絵写真は、その二代目虎吉の表情である。

続きを読む "第38夜:二代目虎吉のこけし(たつみ初期)" »

第37夜:薔薇こけし(大沼昇治)

Syoji_bara46_kao_2

先日、ヤフオクに大沼昇治のこけしが2本セットで出ていた。胴が括れた昇治が得意とするこけしであるが、胴模様は通常の「梅」ではなく「薔薇」であった。表情などから見て、初期のこけしと思われて入札したが、結局、他に誰も入れて来ず、最低価の1000円で落札できてしまった。そのこけしが本日届いたので調べてみた。この昇治の薔薇模様のこけしは通常「薔薇こけし」と呼ばれている。その製作の経緯については、こけし手帖465号に本橋惣一郎氏が述べられているが、今回のこけしはその初作と同手と分かったので報告したい。口絵写真は昇治薔薇こけし初作の表情である。

続きを読む "第37夜:薔薇こけし(大沼昇治)" »

第36夜:こけし談話会(秋山忠)

151108danwakai_tadashi_kao

昨8日は東京こけし友の会の「こけし談話会」があったので、今夜はその報告である。山形ではみちのくこけしまつりが開かれており、テーマもどちらかと言えば地味な秋山忠のこけし、その上雨模様の寒い日となれば大勢の参加者は期待できない中、それでも10名の方々が集まり、こけしも多くは無いものの、忠、忠市、忠男の適切な時期の作が集まって、有意義な談話会であった。口絵写真は忠の表情。

続きを読む "第36夜:こけし談話会(秋山忠)" »

第35夜:山形のこけし(小林栄蔵)

Eizo_s14_kao

戦後の山形系こけしを支えてきた重鎮の小林清次郎さんが亡くなり、山形系のこけし工人はすっかり寂しくなってしまった。昭和40年代から50年代の第2次こけしブームの頃には、小林家の本家、倉吉を継承する工人達がそれぞれ特色のあるこけしを作って盛況であったが、今では、清次郎の息子の清さんのみになってしまった。国恵志堂は山形系では吉太郎型のこけしを重点的に集めて来たので、特に本家筋のこけしとは縁が薄かった。今夜は最近入手した小林栄蔵のこけしを改めて見てみたいと思う。口絵写真は、戦前栄蔵こけしの表情である。

続きを読む "第35夜:山形のこけし(小林栄蔵)" »

第34夜:「是伸頒布会」第2回裏話

Yoshihanpu02_kao

今夜は、「柿澤是伸特別頒布会」第2回頒布品の話である。この第2回頒布品の「原」こけしは「古計志加々美」原色版に掲載されている大正期盛のこけしである。このこけしに関しては是伸さんのお父さんである是隆さんに写しをお願いしており、それは東京こけし友の会や名古屋こけし会から頒布されている。是伸さんに直接お願いしたことはなかったが、是隆さんの作を見て作ったと思われる作はある。今回は、「原」こけしを渡して直接依頼したもの。試作品の気になる点を修正して出来上がったものである。口絵写真はその表情である。

続きを読む "第34夜:「是伸頒布会」第2回裏話" »

« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »

最近のトラックバック

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ