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第36夜:こけし談話会(秋山忠)

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昨8日は東京こけし友の会の「こけし談話会」があったので、今夜はその報告である。山形ではみちのくこけしまつりが開かれており、テーマもどちらかと言えば地味な秋山忠のこけし、その上雨模様の寒い日となれば大勢の参加者は期待できない中、それでも10名の方々が集まり、こけしも多くは無いものの、忠、忠市、忠男の適切な時期の作が集まって、有意義な談話会であった。口絵写真は忠の表情。

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先ずは会場(鶯谷の「ねぎし」)の全景から。


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秋山忠の小寸物(たちこ)。左は大正期のたちこ、真ん中2本は橘旧蔵品で昭和12年。胴の楓模様の様式は大正期作と同じ。

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秋山忠の中寸から大寸物の群像。一番大きなもので1尺。

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こちらは、忠作と判明している中では最も古いとされる大正期のこけし(たちこ)。鈴木鼓堂氏旧蔵品。眉が無く、その位置に目が描かれた描法は「高勘」の勘治一家のたちこと共通する様式である。

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昭和13,4年頃の忠こけし。頭は縦長で胴も細身である。目は下方で中央寄りである。

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昭和10年代の前半(13年頃)、中頃(15年頃)、後半(17年頃)の忠こけし。目の位置が次第に上がっていくのが分かる。後半では、目の筆致が細く小さくなってくる。左の重ね菊模様では松田初見との類似性を指摘する声もあった。

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忠の息子忠市のこけし。左は鹿間氏旧蔵品でごく初期(昭和14年)の作。大振りで力強い表情と手慣れていない胴模様がマッチして素晴らしい。ほどなく真ん中のような整った表情になっていく。この辺は、大沼希三や健三郎などと同じ傾向である。右は橘旧蔵品。

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忠市の息子の忠男のこけし。左は初期(昭和41年)の作品。

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