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第38夜:二代目虎吉のこけし(たつみ初期)

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ひと月ほどの間に二代目虎吉のこけしを2本入手することが出来た。1本はヤフオクにて、もう1本は友の会の例会(10月)にてである。1本入手すると、同一工人のこけしが集まってくるというこけし界の格言(?)が実ったのであろうか。第二次こけしブームの頃には入手難であった二代目虎吉のこけしも、最近はネットでもよく見かけるようになった。しかし、多くは晩年のもので中々気に入ったものに出会わず入手することもなった。この2本は木地形態、表情ともに素晴しく、入手意欲をそそるものであった。口絵写真は、その二代目虎吉の表情である。

父虎吉が亡くなった昭和38年、佐久間義雄は「二代目虎吉」を襲名して、初代のこけしを継承すべく努めるが、必ずしも望ましい結果が出た訳ではなかった。そんな二代目に目を付けた「たつみ」の森亮介氏の勧めにより、昭和43年夏、6寸古型と5寸太子型の2本セットを製作した。このセットは好評を博し、以降「たつみ」では二代目虎吉の頒布が続くようになる。なお、「たつみ」での頒布こけしは「佐久間虎吉と第六回伝統こけし三十人展」の冊子に掲載されている。

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写真左は6寸、ヤフオクで入手したもので、太子型も別途出品されたとのことなので、「たつみ」の2本セットと同手と考えられる。右7寸5分は友の会で入手。前述の三十人展の冊子にも同様の作が掲載されていることから、これも「たつみ」手と考えてよいだろう。共に43年の作、左はやや面長の頭に下部にかけてやや膨らんだ胴を付け、赤と緑の返しロクロ模様を裾部の赤の太いロクロ線で締めている。一方、右は頬がふっくらした丸頭に胴は三角胴、赤と緑の密な返しロクロ模様を、裾部の黒の太いロクロ線で締めている。張りのある若々しい表情は、初代の俤を彷彿させる。この43年の一連の作は、二代目虎吉の代表作と言える出来栄えである。

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コメント

私はこけしの中で虎吉の表情が一番好きです!

ピノ助様
お久し振りです。
虎吉のこけし、良いですねぇ!
土湯系、湊屋の佐久間兄弟はそれぞれ個性のあるこけしを作っていますが、
虎吉のこけしは兄たちに引けを取らない爽やかな味わいを持ったこけしです。

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