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第51夜:与始郎のこけし

Yohaturo_kao

今年も最後の週になり、街は正月準備一色となってきた。国恵志堂の正月の楽しみと云えば、TVで駅伝を見ながら美味しいものを食べること。中でも蟹は欠かせない。昨日、タラバを仕入れていたものの、今日は限定数量のズワイ蟹の売り出しがあるということで、売り出しの9時に駅前のスーパーで出掛けて来た。混雑を予想して早めに行ったが、人出は少なくすんなりと目的の蟹を仕入れて帰ってきた。さて、今夜は南部系続きで佐々木与始郎のこけしである。口絵写真はその表情である。

Kani_151229

先ずは今朝仕入れたズワイ蟹。4肩入っていて1980円也。

Yohaturo

こちらが佐々木与始郎のこけし。大きさは6寸5分。11月の友の会例会の入札に出たものである。最近の第3次こけしブームでは、南部系のこけしは人気があるのだが、最低価格のせいか、このこけしは応札がなかった。典型的な与始郎のこけしで大分古色が付いているが赤と緑の色彩は程々に残っていて鑑賞上は問題ない。

Yohaturo_hikaku_2mem

与始郎のこけしと言っても描彩は妻のセンであり、戦後のセン(木地は覚平)の同寸のこけし(右)と並べて見た。同じセンの描彩と言っても、戦前作と戦後作では表情に違いが見られるのは時代の差か。左の戦前作では横髪が短く、その下端は鼻の辺りであるが、右の戦後作では、下端が顎の辺りまで下がっている。そのためか、戦前作ではおっとりとした女児の幼い表情に見えるが、戦後作ではキリッとした年頃の女子の表情になっている。木地形態は概ね同様であるが、右の覚平木地の方が畳付けの面取りが大きい。

Yohaturo_atama_hikaku

後頭部の髪飾りを比べて見た。赤と緑で花輪のような模様であるが、右の戦後作の方がより複雑になっている。また、花の中央部の花芯は戦前作が緑点、戦後作は赤点になっている。

Yohaturo_soko_hikaku

胴底を比べて見た。左の戦前作では、赤で「田」の字が描かれているが、その意味は不明である。

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コメント

南部のこけしでは藤原政五郎がいちばん好きなのですが、与始郎のこけしもなかなか良いですね~。
照井音治や藤井梅吉のも悪くないですが、自分的には政五郎や権太郎、そして与始郎タイプの方が良いです。
あと、話は変わりますが、今年も一年間面白い話を色々とありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。それでは、良いお年を・・。

益子 高 様
政五郎も良いこけしですね。音治や梅吉は純粋な南部系ではないので、こけしの味わいも少し違いますね。
一年間、ご愛読頂き、ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。良いお年を!

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