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第54夜:久治のペッケ

Kyuji_s30dai_pekke_kao

駅伝三昧の正月2日目、箱根の往路は青学の完勝に終わった。中位の大学の順位変動は大きく、往年の伝統校でも下位に沈んでいる所もある。特にシード圏の前後には多くの大学が犇めいており、復路も激戦が予想さtれる。さて、昨夜に続いて今夜は、新山久治のペッケを眺めてみよう。久治のこけしも久志と同様、昭和30年前後にピークを迎え、鋭い表情のこけしが生まれている。口絵写真は久治のペッケの表情である。

Kyuji_s30dai_pekke_3hon

戦後の久治のペッケ3本である。左から4寸、4寸7分、3寸7分である。昨夜の久志のペッケと比べると、平頭は同様であるが、胴は裾部が長くなって全体的にスマートな形態になっている。目尻が上がり眼点が中央に寄ったキツメの表情は久志より鋭く、雰囲気は異なる。

Kyuji_s30dai_pekke_kumi

久治の大寸とペッケの組合せである。胴中央部のロクロ線の様式も同様で、ほぼ同時期の作と思われる。こちらは、昨夜の久志の穏やかな表情とは違って鋭い表情の2本である。戦後の代表的な久治のこけしである。昨夜の久志もこの久治も新山家を代表する優れたこけしと言えるだろう。

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