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第70夜:佐久間米吉のこけし

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昨夜に続いて楽語舎で注目したこけしの紹介である。土湯系湊屋の佐久間兄弟のこけしは、戦後作が数多く存在している由吉と虎吉以外は、その残るこけしは多くなく、人気も高いために入手しずらいこけしでもある。米吉のこけしについては、千夜一夜(Ⅰ)の第257夜で一度紹介したが、その後手元を離れてしまったため、入手の機会を伺っていた。今回、楽語舎の棚にその姿を見つけ、状態、価格が程々だったので入手した。口絵写真は、その表情である。

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こちらが、本項の米吉こけしである。大きさは7寸1分、縦長の逆おむすび形の頭、裾広がりのやや太めの三角胴の形態である。第257夜の米吉と比べると、肩の張りがしっかりしており、どっしりとした感じのこけしである。胴の上・中・下に太い赤のロクロ線が引かれ、胴下部には赤と緑の蝶模様(?)があり、この様式も257夜とほぼ同じある。一方、面描は、257夜が下瞼と上瞼がはっきり分かる潰し目で、下瞼の目尻が左右とも下がっており、また口は二筆描きであるのに対し、本項のこけしでは短い下瞼で殆ど一筆目のように見え、口も一筆描きのようである。表情的には、本項のこけしの方が目尻が下がっていない分、気品があるようだ。製作時期は米吉こけしとしては晩年の昭和17,8年頃であろうか。

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頭頂部と胴底である。胴底には「久松」の文字が見られ、久松コレクションの旧蔵品なのかも知れない。

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