第114夜:伊豆さんの電池変換こけし
去る8月26日、朝日新聞の夕刊を見ていると、見慣れた伊豆徹さんの写真が載っていた。記事は3段に渡りカラー写真が2枚入っていて、かなり大きく採り上げられている。タイトルは「こけし 実は電池変換器」。この電池変換器については、6月に徹さんに独楽エジコをお願いした時に聞いており、製品も送って頂いていたが、全国新聞にこんなに大きく掲載されていて驚いた。早速、徹さんに電話をしてみると、マスコミ数社から取材があり、新聞4社に掲載されたとのこと。防災の日を控えて、「防災こけし」としての面からも注目されたらしい。口絵写真は、徹さんの電池変換こけし(単1用)である。
この電池変換こけしは、単3乾電池を単1や単2用乾電池に変換するもの。最近の電気製品は単3や単4乾電池を使用するものが殆ど。一方、普段はあまり使わない懐中電灯は単1や単2を使用するものが多い。そのため、いざと言う時に懐中電灯に合う乾電池が無くて、単3が使えればと残念に思った人も多いだろう。この電池変換こけしはその悩みを解決し、普段はこけしとして飾っておける一石二鳥を狙ったものでもある。技術関係にも詳しい徹さんならではのアイデア製品である。既に実用新案や商標登録も完了したとのこと。
« 第113夜:新山実の栄五郎写し2 | トップページ | 第115夜:友の会旅行(H28)1日目 »
「鳴子系」カテゴリの記事
- 第580夜:福寿の墨絵こけし(2022.07.04)
- 第579夜:昭二さんの西田型(2022.06.21)
- 第578夜:昭二さんの民之助型(2022.06.20)
- 第575夜:五平のチューリップこけし(2022.06.01)
- 第567夜:「国恵志堂ブックス」別冊『福寿物語1』配本(2022.03.16)
「ダルマ・木地玩具」カテゴリの記事
- 第584夜:正吉ダルマの秘密…(2022.07.25)
- 第573夜:第21回紅花の山形路物産と観光展(2022.05.26)
- 第559夜:2022年元旦(髙勘古作)(2022.01.01)
- 第552夜:大沼昇治の孫持ち(2021.11.30)
- 第530夜:久し振りの直美さん(2021.05.28)
「その他」カテゴリの記事
- 第583夜:「国恵志堂ブックス」第5回配本(2022.07.24)
- 第580夜:福寿の墨絵こけし(2022.07.04)
- 第575夜:五平のチューリップこけし(2022.06.01)
- 第574夜:幸三郎と鉄寿(3)(2022.05.29)
- 第567夜:「国恵志堂ブックス」別冊『福寿物語1』配本(2022.03.16)
「全て」カテゴリの記事
- 第585夜:佐藤正吉のこけし(中ノ沢時代)(2022.08.03)
- 第584夜:正吉ダルマの秘密…(2022.07.25)
- 第583夜:「国恵志堂ブックス」第5回配本(2022.07.24)
- 第582夜:日の丸丹頂…(栄五郎)(2022.07.21)
- 第581夜:虎吉のアヤメこけし(2022.07.20)
現在ヤフオクに佐藤三治の、こけしとえじこが2人の出品者からほぼ同時に出品されています。
三治のこけしには、偽物が多いと聞きます。出品者に質問しましたが、画像で判断してくださいとのことでした。
ご一報まで。
オークションID:k225668954
オークションID:j404881701
投稿: ひろむ | 2016年9月 9日 (金) 05時47分
ひろむ様
お知らせ、ありがとうございます。
三治の戦後のこけしには偽物があるという話はよく聞きます。
三治はブラジルに行ってからも、蒐集家の依頼により現地で作ったもの、
日本に帰郷した折に作ったものが少数あるようです。
その真偽については具体的に見たことがないのでよく分かりません。
本当に三治の真作が欲しいなら、ヤフオクには入れないことですね。
あとは、こけしとして気に入ったのであれば、作者に関係なく入手して良いとは思います。
この千夜一夜でも301夜で紹介していますが、真偽は不明です。
投稿: 国恵 | 2016年9月 9日 (金) 09時20分