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第125夜:二代目虎吉のこけし(大頭)

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最近のヤフオクでは、何本かを纏めて出品されるケースが増えてきた。第二次こけしブームの頃に集めていた収集家が高齢になり、亡くなったり、収集を止めたりして、そのこけしを処分するために出品しているのだろう。第二次こけしブームは今から思うと、正に狂乱的なこけしブームで大量のこけしが作られ、収集家や一部の投資家の手に渡っていった。その数は膨大であり、今後も中古市場には多くのこけしが出てくるのであろう。このため、1本のこけしが欲しいために、何本かのこけしを纏めて落札することになり、複雑な思いを禁じ得ない。先日も、8寸から尺2寸まで7本のこけしが大きな段ボール箱で送られてきた。欲しかったのは二代目虎吉の1尺だけであったのだが・・・(苦笑)。口絵写真は、その二代目虎吉こけしの表情である。

初代虎吉のこけしの中で、筆者が一番気に入っているのは三角胴で大頭のこけしである。その代表作は友の会のS幹事が所蔵するもので、5月のこけし談話会に持ち寄られ、Kokeshi Wikiにも記載されているものである。このような初代虎吉作を入手するのは難しく、せめて二代目虎吉の復元作でもと思って、探してきた。この復元作は割合多く作られているようであり、友の会の例会にも度々出品されている。その内の主なものについては、千夜一夜(1)の第988夜や、同(2)の第46夜で紹介している。

先日、ヤフオクに出品された二代目虎吉のこけしは、それらより三角胴の形状が著しく、頭の大きさも一段と大きい。前述した復元作とは別手のものであり、より初代虎吉作に近いように思われた。ヤフオクの出品写真では周りの大きなこけし達に囲まれて、それ程目立たなかったが、久し振りにこころが揺さぶられる1本であった。

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こちらが、その二代目虎吉のこけしである。大きさはちょうど1尺。見事な木地形態と迫力の大頭を見ていただきたい。こけし談話会で見た初代虎吉よりも頭は大きいように思われる。目の位置が高く、長い下瞼の上に小さめの眼点が載り、それを短い上瞼が囲っている。若々しい表情である。胴のロクロ線は赤と緑の返しロクロを交互に重ね、下部は太い赤ロクロ線で締めて、その下に細い緑ロクロ線を1本引いている。

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こちらに、以前入手した二代目虎吉作と並べてみた。頭の大きさと三角胴の形状が良く分かると思う。右のこけしを入手した時点では第46夜に書いたように、「残すなら、この1本」と思っていた。また、表情もロクロ線の胴模様も、右のこけしの方がより初代虎吉に近いのかも知れないが、こうして比べて見ると左のこけしにより惹かれてしまう。こういう出会いがあるから、1本入手したからと言ってそれで満足するのではなく、更なるこけし探求の旅が続くのであろう。こけし収集の醍醐味を味合わせてくれる1本であった。

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コメント

二代目虎吉が元気だった頃頼んで取りに行ったのを思い出します。
ヤフオクで最近まとめ売りが多くなりましたが、3年前の方が色々な手に入れたい品が多かった様に思います。
中々欲しいこけしが出品されなくなり酒の量が増える夜です。

雪割草様
二代目虎吉も第二次こけしブームの頃は人気工人の一人で、なかなか手に入りませんでしたが、最近は人気が下がっていますね。春二や源吉、芳蔵なども同様です。若い愛好家の収集対象から外れているのでしょう。
お気に入りのこけしを肴に一杯というのは珠玉の楽しみですが、欲しいこけしが無くて酒量が増えるのは困ったものですね(笑)。焦らず地道に良いこけしを探していきましょう!

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