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2016年11月

第140夜:鳴子こけし祭り(人形の家)

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先週の26日(土)、27日(日)の二日間、恒例になっている「鳴子こけし祭り」が横浜の人形の家で開催された。昨年までは3日間開催であったが、今年は1日少なかったことになる。人形の家の3階企画室では「KAWAII こけし展」というこけしの展示会も開かれており、それとタイアップした形でもあったが、「鳴子こけし祭り」の方は無料で入場することが出来た(KAWAII こけし展は入館料込で600円がかかる)。人形の家側は有料にしたかったが、鳴子の工人さんが頑張って無料になったとのこと。参加工人は、大沼秀顕、高橋義一、柿澤是伸の3名。口絵写真は人形の家の外観である。

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第139夜:友の会11月例会(H28)

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昨27日(日)は東京こけし友の会の11月例会があった。11月は、東京近辺でこけし関係のイベントが沢山あり、イベント疲れのせいか常連の会員で顔が見られなかった方もあった。それでも65名の出席で会は始まった。おみやげこけしは鳴子系の小林繁男さん。模様違いなど多彩で20種類ほどのこけしがあり、大いに楽しめた。ギャラリーは橋本会長の担当で、おみやげこけしにちなんで、小林繁男さんを中心に伊藤松三郎の弟子たちのこけしの話があった。新品こけしは6工人の力作が並んだ。入札、抽選を含めた中古こけしの頒布が続き、第二部は高岩寺での遠刈田系こけしの展示・販売、山河之響の会の展示・即売会、横浜人形の家での鳴子こけしまつりの様子がスライドにて紹介された。口絵写真は、筆者が受け取ったおみやげこけしで、胴模様はユリの花とのことであった。

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第138夜:入れ子こけし(岡崎幾雄)

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今夜は思い出話をひとつ。平成5年8月22日、上野精養軒では東京こけし友の会の創立40周年記念会が開かれていた。この40周年の記念こけしは、岡崎幾雄さんの友の会蔵栄治郎写しと井上ゆき子さんの春二古型の2本であった。記念会には幾雄さんも出席されており、立食パーティの席上で話をする機会を得た。幾雄さんと話をするのは初めてであったが、幾雄さんのこけしは入手難であったので、製作状況を尋ねてみたのである。すると、外には出していないが、自宅の店(能登屋)には置いてあるとのこと。蔵王温泉に来てくれる人を優先しているとのことであった。口絵写真は、幾雄さんの入れ子こけしの表情である。

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第137夜:こけし談話会(源吉・源七・力蔵)

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昨20日(日)は東京こけし友の会の平成28年度第3回こけし談話会があった。暖かい好天に恵まれた日曜日の午後、15名の方々が会場の鶯谷「ねぎし」に集まった。テーマは「斎藤源吉・源七と橋本力蔵のこけし」ということで、3工人の戦前作が数多く集まり、実り多い談話会であった。口絵写真は昭和初期の源吉こけしの表情である。

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第136夜:入れ子こけし(小林清)

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昨夜は、小林清次郎さんの入れ子(孫持ち)こけしを紹介したが、今夜はその息子の清さんの入れ子こけしである。清さんはその控え目な性格もあってか、昭和の名工清次郎さんの陰に隠れてあまり目立たない存在であった。しかし、その木地技術は、千夜一夜(1)第272夜で紹介したように、清次郎さんを凌ぐほどの力量を持っている。清次郎さん、会田栄治さんという山形県の巨頭が相次いで亡くなり、清さんも山形系のトップとしての働きが期待されている。口絵写真は、清さんの入れ子こけしの表情である。

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第135夜:入れ子こけし(小林清次郎)

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こけし工人とは、こけしを作る人のことを言うが、元々は木を材料にしてロクロを使って加工し、種々の木地製品を作る木地師と言われる人々が、余技としてこけしを作ったことに始まる。昭和になって、木地製品の中でもこけしの比重が高くなっても、戦前に生まれた工人は概ね木地技術に長けており、その技をこけしの細工物などに発揮してきた。小林清次郎さんもそんな一人で、入れ子など応用している。千夜一夜(1)の第271夜で紹介した入れ子もその一つである。今夜は、その清次郎さんの孫持ちを紹介しよう。口絵写真は、孫持ちこけしの表情である。

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第134夜:勝洋さんの護15年写し

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先週の11日(金)から15日(火)まで、巣鴨のとげぬき地蔵尊高岩寺信徒会館で東北復興支援・遠刈田こけしの製作・実演があり、遠刈田から佐藤哲郎、佐藤勝洋、佐藤忠、平間勝治、日下秀行、佐藤早苗の6工人が上京して実演等をされた。佐藤勝洋さんとは「佐藤勝洋の護こけし」という小冊子を作って以来のお付き合い、上京を楽しみにしていた。今回は、特に護さんの昭和15年作の写しを作って持ってきてくれたので、それを紹介しよう。口絵写真は、その写しの表情である。

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第133夜:吉雄(?)の青坊主

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秋保のこけしと言えば、菅原庄七が完成させたやや太めの胴に大きな頭を載せ、胴上下には緑の太いロクロ線、切れ長の二重瞼で頭には満艦飾と称せられた赤い手絡模様のこけしが頭に浮かぶが、それ以外に戦前に「新型」と呼ばれた頭頂部を青く塗った青坊主こけしがある。この青坊主が庄七の創作かどうかははっきりしないが、佐藤吉雄も同様のこけしを作っている。吉雄は佐藤三蔵の養子になったが、元は庄七の実弟であり、こけしも庄七に倣ったから、この様式も取り入れたのであろう。今夜は、そんな吉雄の青坊主を取り上げてみたい。口絵写真は、その吉雄の表情である。

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第132夜:周助地蔵型の比較

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10月の友の会例会には、最近精力的に周助型の復元に取り組んでいる吉野誠二さんの周助地蔵型が出ていた。戦前の秀作こけしは、その系列の工人により復元作が作られ、それらを比較してみるのもコレクションの楽しみの一つである。その矢先にヤフオクで、佐藤きくさんの同型のこけしが出品され、手に入れることが出来た。これで、昭一、きく、誠二と3本の地蔵型が揃ったので、今夜は、これらを比べてみたいと思う。口絵写真は、吉野さんの地蔵型の表情である。

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第131夜:渡辺和夫の後継者たち

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先月(10月)の友の会例会には、岩附義正さんの新作(由吉型と米吉型)が並んでいた。岩附さんは最近、精力的に湊屋のこけしを作っており、7月例会では虎吉型と七郎型が頒布されている。岩附さんは湊屋の渡辺和夫(二代目浅之助)の弟子であるが、和夫の後継者としては、弟子として岩附さんの他に、野地忠男さん、太田精二さん、直接の弟子ではないが息子の渡辺亨さんが名を連ねている。しかし、野地さん、亨さんは既に亡く、太田清二さんも高齢で量産は難しく、現状では岩附さんと野地三紀子さん(野地忠男さん娘)に期待がかかる。今夜は、この和夫さんの後継者のこけしを見てみよう。口絵写真は、岩附さんの由吉型の表情である。

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