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2016年12月

第149夜:中鉢新吾とは…

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22日はこけし手帖の校正作業で御茶ノ水まで出掛け、帰りにひやねに寄って「往来」入札の中鉢新吾のこけしを受け取って来た。今回の入札でぜひ欲しいと思ったこけしであり、落札できて嬉しい限りである。中鉢新吾と言っても知らない人が多いかも知れない。鳴子の工人である中鉢新吾は岩蔵の孫であり、橘著「こけしざんまい」の中で紹介されているが、こけしの写真は載っていない。新吾のこけしは鹿間著「こけし鑑賞」の中で初めて紹介され、同じこけしが「こけし辞典」にも載っている。橘氏は昭和22年の鳴子訪問の際、新吾のこけしを数本入手しており、その内の2本は昨年ヤフオクで大量に入札された橘コレクションに出品され、Kokeshi Wikiで紹介されている。従って、鹿間コレクションの1本と橘コレクションの2本が判明していることになる。従って、今回の「往来」の新吾は4本目のこけしということになる。保存状態が良く、彩色(特に紫)が良く残っているのが嬉しい。実は国恵志堂には新吾かというこけしが1本あり、千夜一夜1第392夜で紹介している。そのこけしは、一連の新吾のこけしとはかなり作行が違っており、研究課題として残っていた。このことも、この「往来」新吾が欲しかった理由である。口絵写真は、その新吾こけしの表情である。

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第148夜:木肌こけし(岩蔵)

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一昨日、あおぞらのこけし展示・即売・入札会に出掛けた折、即売品の中に珍しいこけしがあったので求めて来た。大沼岩蔵の木肌こけし(胴に木の表面の皮やその一部をそのまま残したこけし)である。岩蔵はこの木肌こけしをかなり作っており、特に桜の木の表皮をそのまま使ったものが有名である。今回の木肌こけしはそれらとはちょっと異なるようなので入手した。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真は、その木肌こけしの表情である。

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第147夜:伝統こけし名品展(あおぞら)

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この週末、東京の3つのこけし店でこけしの展示・即売・入札会が開かれている。今年もあと2週間余り、今年最後のこけしイベントになるだろう。一昨日、あおぞらさんから電話を頂いたので、昨日夕刻出掛けてきた。ひやね(神田)、楽語舎(高幡不動)は今日(17日)が即売・入札日であるが、あおぞらは入札締め切りが18日なので、出品作などを紹介したいと思う。なお、あおぞらさんは新橋の店は閉店となったが、こけしのイベントは年に何回か会場を借りて開催したいとのことであった。口絵写真は、即売コーナーに並んでいた佐藤丑蔵こけしの表情である。

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第146夜:左内のこけし(戦前)2

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友の会の例会も終わり、今年のこけし関係の行事もほぼ終了となった。第3次こけしブームとかで、ここ2,3年友の会も若手愛好家の増加、例会参加者の増加が見られたが、最近はそれも一段落したようでブームも最盛期を過ぎたように感じられる。最も、各地のこけしイベントはまだまだ盛況のようで、先のみちのくこけしまつり(12/3開会)では、前月の28日から並んだ方を先頭に50名を超える方々が開会前に並んでいたとのこと。初日の午前中はどこも大変な賑わいのようだ。さて、今夜はぽっぽ堂さんから移ってきた新山左内のこけしを取り上げよう。口絵写真は、その表情である。

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第145夜:友の会12月例会(H28)

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昨11日は、今年最後の友の会12月例会があった。11月例会から2週間ほどでの例会で参加者が心配されたが、68名の出席があった。おみやげこけしは土湯系の野地三起子さん。例会ギャラリーは「大沼新兵衛とその後継者たち」がテーマ。今月は新品の頒布は無く、頒布は中古品が中心で、更にこけし関連文献の頒布もあった。入札・抽選こけしの頒布のあと、第2部は、みちのくこけしまつりの報告と各系統のこけし製作を記録したビデオの放映があった。最後に恒例のこけしとカレンダー等を巡るジャンケン大会で盛り上がり、散会となった。口絵写真は、筆者が入手した三起子さんのおみやげこけし。

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第144夜:伊藤保夫のこけし

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伊藤保夫と言っても知らない人が多いだろう。筆者は「高勘」のこけしが好きなので、その縁で知ってはいたが、そのこけしを目で見るのは初めてであった。そういう意味では珍しいこけしなのである。先日、ヤフオクに滝島茂と2本セットで出品されたもので、他に誰にも注目されず、出品価の500円で落札出来てしまった。それだけ評価されていないということでもあり、「高勘」マニアとしては寂しい気もするが、安価自体はありがたいことではあった。今夜はそのこけしを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第143夜:今朝吉の眼力

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昨夜は、眼点が下瞼からはみ出した渡辺求のこけしを紹介したが、今夜はやはり眼点が下瞼からはみ出した大内今朝吉のこけしを紹介しよう。今朝吉は大正期からこけしを作っていたが、昭和12年頃に製作を止めて息子の一次に木地業を任せたとされる。戦後は昭和29年頃より35年頃まで、一次の木地に面描のみ行った。従って、今朝吉のこけしは昭和1桁台が中心で、残るものは多くないらしい。口絵写真は、今朝吉こけしの表情である。

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第142夜:今年の逸品(渡辺求)

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今年もあと20日余りを残すだけとなった。最近はこけしの整理にも努めているが、まだまだ「物欲」に抗しきれず、この1年間で100本を大幅に超えるこけしが集まってきた。今夜はその中でも特に気に入っている渡辺求のこけしを紹介しよう。この求は一目見て欲しいと思ったこけしで、その最大の魅力は表情である。やや上方に視線を向けた眼点の大きな明敏な瞳に魅せられてしまったのある。その上で、大きさ、木地形態、描彩、保存状態なども満足のいくものであり、入手の最終関門となる価格も相応のものであった。年金生活の身であれば、3万円台が一つの目安になろうか。口絵写真はその求こけしの表情である。

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第141夜:帰ってきた大沼誓のこけし!

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思い入れのある大沼誓のこけしが我が国恵志堂に戻ってきた。この誓こけしは、こけし手帖506号でO氏が紹介していたもの。その後一時、国恵志堂の手許にあったが、その後ぽっぽ堂さんの所に移り、ぽっぽ堂こけしギャラリーやぽっぽ堂コレクション図譜を賑わしていた。「誓ラブ」の国恵志堂は手許に無くなったことをずーっと後悔していたが、その誓が先ごろ、ぽっぽ堂さんからヤフオクに出品され、とうとう手許に戻すことが出来た。嬉しい限りである。今夜は、その誓こけしを改めて紹介しよう。口絵写真は、その誓こけしの表情である。

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