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第152夜:「日本の郷土玩具」と「郷玩あれこれ」

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昭和40年から50年代の所謂第二次こけしブームの頃には、年頭のイベントとして多くのデパートでこけしの展示・即売会が開催されていたが、第三次こけしブームと言われる今年も、そのようなイベントは皆無であった。そんな中で「日本の郷土玩具」と併催の「郷玩あれこれ」が今日から始まったので、午後に出かけて来た。この展示販売会は友の会会員でもある佐々木一澄氏の企画によるもので、今回で3回目を迎えた。OPAギャラリーで開催されている「郷玩あれこれ」は佐々木氏の個展であり、氏の集めた郷土玩具とそれを元にした作品が展示されている(こちらは11日まで)。また「日本の郷土玩具」は隣にOPAショップで25日まで開催されており、郷土玩具を購入することが出来る。口絵写真は案内のパンフレットである。

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会場は、地下鉄の表参道駅から5分程の奥まったところにあり、表通りの喧騒からは離れている。写真の建物の右半分がOPAギャラリーで左半分がOPAショップになっている。平日の午後であったが、ひっきりなしに客が訪れており賑わっていた。


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企画者の佐々木一澄氏と正面奥の壁に展示された作品。氏の収集した日本各地の郷土玩具とそれを元にした氏の作品が両側の展示台と壁に展示されている。

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展示はこのような感じで、展示台には対象の郷土玩具が置かれ、その上の壁面に佐々木氏の作品と解説が掛けられている。

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こけしに関しては、氏の愛する鳴子系のこけしの一群とそのこけし絵が飾られている。こけしは右から、桜井昭寛さんの永吉型、柿澤是伸さんの大正型、大沼秀顕さんの岩太郎型、高橋正吾さんの武蔵古型とたちこである。

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こちらは、隣のOPAショップ。各地の郷土玩具とグッズ、本などが販売されている。

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こけしは正吾さんの作品が3種で、6寸ほどのこけしとえじこ(象嵌入り)、それに今回初めて作ったという子守りこけしがあった。他に、太田孝淳さん(土湯系)のこけしとえじこがあった。

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子守りこけしは高亀はもちろん鳴子系には無いもので、正吾さんもこの子守りこけしを作るにあたっては、他系統の子守りこけしを参考にしたそうだ。87才の署名がある作品である。

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