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第160夜:あとりえ樹々こけし展(Vol2)

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昨日(18日)、あとりえ樹々で開催されているこけし展に行ってきた。会場は、JR青梅線の東中神駅下車、線路沿いに徒歩1分のところ。店主の橋浦裕氏の父橋浦廣吉氏が収集したこけしコレクションの中から、今回は鳴子系と仙台のこけし約80本が展示されている。店は「アートギャラリー&カフェ」ということで、店内の片側の棚と奥のテーブルにこけしが展示されている。展示されているこけしの本数も程よく、椅子に腰かけてお茶を飲みながらゆっくりと鑑賞することが出来る。なお、開店しているのは水曜と土曜の週2回だけであり、会期中(~2/25)はあと2回しかないので、早めに行くことをお勧めする。口絵写真は、今回の目玉こけしの1つでもある庄司永吉こけしの表情である。

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こちらが、あとりえ樹々の入り口である。ちょっと見過ごしてしまうかも知れないので要注意!

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こちらが店内を入り口から見たところ。棚2段にこけしが、また壁には武井武雄氏の版画が飾られている。こけしは手前が鳴子系こけし。

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こちらは奥から入り口方向を見たところ。手前が仙台のこけし。

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こちらが奥のコーナー。テーブルの上には、作者不明の鳴子の小寸こけしが並べられている。

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こけしは、こんな感じに並んでいる。鳴子系は、戦前から戦後のこけしまで、主要なものはほぼ揃っており見応えがある。仙台のこけしは、新型風のものも含めて千差万別だが、巳之助の戦前作や渡辺求など一見の価値あり品も散見される。


以下、特に目に付いたもの・・・。


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庄司永吉。今回の展示では、やはりこれがトップでしょうか!

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佐藤巳之助。特に右の鋭い表情の巳之助は秀逸!

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渡辺求。前髪飾りと胴模様にペンキが使わっている。初めて見た!

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大沼竹雄。小寸物3本。特に右のこけしが素晴らしい!

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海谷周松。なかなか良い雰囲気を持ったこけしである。

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天野正右衛門。先日のこけし談話会に出たものと同等のもの。

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桜井万之丞。鋭い表情のものはあまり見かけない。

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こちらは特に気になった作り付けの1本。さて誰の作なのか…?
お分かりの方があればお教えください…。

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コメント

おおっ!!良いですねぇ・・、特に一番最後の作り付けのと大沼竹雄の右端の小寸物・・・。
作り付けのはやはり古鳴子ですか?、年代が気になります(作者は僕も知りませんが)。

アマショウかなぁ…。

益子 高様
竹雄の右端は草書体時代の作で、形も良いですねぇ!
最後の作者不明は…。

私も最後のこけし、「パッと見天庄」と感じますね。

しょ〜じ様
やはり天正(天野正右衛門)でしょうね!
こけし談話会(第159夜)に出ていた細身の小寸3本と前髪と水引の様式が同じですね。
時代はこちらの方が少し古いような気がしますが…。

こけりん様
皆さん、天正で一致ですね…。

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