東京では8月に入ってから連日雨降りが続いており、連続記録を更新しそうな状況である。本ブログの写真は晴天時の自然光で撮っているため、写真を撮る機会もなかなか無く、ブログの更新も滞ってしまった。気を取り直し、以前に撮っておいた写真から話題を拾ってみた。今夜は前回に関連して弥治郎の星博秋さんのこけしである。胴底に記入された日付から初期のこけしと思われるので紹介しよう。口絵写真はその表情である。
星博秋は昭和28年9月12日の生まれ。本田亀寿の弟子で、昭和45年より木地修業を始め、こけしは昭和47年より製作している(伝統こけし最新工人録より)。
さて、こちらが本こけしの全体像。大きさは7寸8分。胴底には「46.8入手」とあり、木地修業中の作と思われる。木地形態は当時の亀寿を模したものであり、胴の花模様も線が細くおとなしい。前髪飾りの赤、紫、赤の3山は、昨夜の裕輔作とは対照的に小さい。鬢の筆はぎこちなくかなり内寄りに描かれているため顔の面積が狭くなっている。特徴的な眉・目の筆致もたどたどしく、未だ描き慣れていない感じが一目瞭然である。昨夜、今夜と奇しくも亀寿の晩年の弟子の初期作を紹介することになったが、同じ小原こけしを継いでも、その作るこけしの雰囲気はかなり異なるものであり、おのずから手仕事の個性が表れていることが窺える。
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