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第208夜:信雄の茶筒型えじこ

Nobuo_cyazutu_ejiko_kao

東京に真夏が戻って来た。昨日、久し振りに青空を目にしたが、今日は午前中から強烈な太陽が照り付けた。月の影に隠された(皆既日食)アメリカが羨ましい! さて、遠刈田の我妻信雄のこけしは遠刈田系では最初に気に入ったこけしで、色々な物を集めて来た。切れ長の清々しい三日月目が素晴らしい。小寸から大寸まで破綻なく作り上げる腕前は並ではない。今回、初めて見る形のえじこがヤフオクに出たので入手した。今夜はそれを紹介しよう。口絵写真はその表情である。

Nobuo_cyazutu_ejiko_zentai

こちらがその全体像。大きさ(高さ)は5寸7分、径は3寸である。胴底に「56.4.17」の署名がある。直治型に挑戦して、ほぼ完成の域に達した頃の作である。これまで多くの工人のえじこ(えじこ型小物入れ)を見てきたが、このような形のえじこ型小物入れは初めてである。ちょうど茶筒のように形で上下に鉋溝を入れ、上の鉋溝の部分で切り離されて蓋になっている。

Nobuo_cyazutu_ejiko_naka

こちらは蓋を外したところ。茶筒であれば中が湿気ては困るので、蓋と胴体とはきっちりと嵌るように作られるが、これは小物入れなので嵌めこみは緩やかである。

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