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2017年9月

第216夜:菱菊模様の慶一郎

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戦前の秋山慶一郎のこけしは国恵志堂が好きなこけしの1つである。慶一郎のこけしは大正期のものが1本だけ知られている他は、昭和11年に石井眞之助氏によって紹介されたものが復活初作と言われている。12年作は知られておらず、13年から少しずつ作り始め、14年からは本格的に作ったようだ。慶一郎のこけしは鳴子系と蔵王系をミックスしたもので、木地形態、胴模様、頭部の描彩(オカッパ、手絡)の組み合わせで幾つかのタイプに分類される。中でも菱菊を胴に描いたタイプは初期のものだけで少ないという。そんな菱菊模様の慶一郎が先日ヤフオクに出たので紹介しよう。口絵写真はその表情である。

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第215夜:「鑑賞」のこけし(長谷川辰雄)

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先日、伊太郎こけしを入手した際、「こけし鑑賞」で伊太郎の項目(162頁)を見ていて、ふと次の頁(164頁)を開いた。そこには長谷川辰雄のこけしが2本載っていたのであるが、右側の1本は最近入手したこけしに酷似しているのに気付いた。問題のこけしは、長谷川辰雄の金次郎型こけしであった。ヤフオクで古品が6本程纏めて出ていたのを入手したものであるが、一様に表面にニスが塗られているようで、そのピカピカ感が古風さを損なっているようで箱に入れたままであった。しかし、「鑑賞」にも載っていたことから改めて見直したものである。口絵写真はその表情である。

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第214夜:友の会9月例会(H29)

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昨24日(日)は東京こけし友の会の9月例会があった。清々しい秋晴れの下、約70名の方々が参集された。冒頭、会より出席者全員に豆こけしのプレゼントがあり、一気に雰囲気が盛り上がった。こけし界ニュースで今後のこけし関連イベントの案内があり、ギャラリー、新品こけし、中古こけし(入札、抽選)の頒布と続いた。今月は、小寸・豆こけしをビニール袋に入れた頒布品が相当数出品されて、会員を喜ばせた。第2部はシーボルト・ハウスでのこけし展、遠刈田のろくろまつり、鳴子の全国こけし祭りの報告もあった。最後に恒例となったジャンケン大会で大寸こけしを配布して散会となった。口絵写真は筆者が受け取ったおみやげこけし。

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第213夜:こんなところに伊太郎が…

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第二次こけしブームの頃にこけしを集めていた収集家の方々が高齢になって亡くなったり、こけしの整理を始めたりして、ヤフオクに纏まった本数のこけしが出てくるようになった。先だっても、3寸ほどのこけしが5本纏めて出品されていた。その内の4本はブーム時の見慣れたこけしであったが真ん中の1本はかなり古いものであり、どうやら津軽系の伊太郎のもののようであった。普通に考えたらあり得ないような組み合わせの出品であったが、伊太郎を入手するチャンスでもあり、入札に参加した。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真はその伊太郎こけしの表情である。

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第212夜:こけし談話会(新次郎・徳二)

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昨17日(日)は東京こけし友の会の「こけし談話会」があった。台風が近づき雨模様のため参加者が心配されたが、何と16名もの方々が鶯谷の挽物玩具「ねぎし」に参集された。テーマは土湯系の阿部新次郎と西山徳二。土湯系の中でも地味な部類に入り、各系統の華やかなこけしの中に入ると埋もれてしまいそうだが、こうして初期から晩年までの作品を並べて比べて見ると中々に味わいのあるこけしであることが分かり、改めて両工人のこけしに酔いしれた1日であった。口絵写真は初期の新次郎の表情。素朴さの中に力強さがあり、それでいてあどけなさも感じるこけしである。

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第211夜:盛秀型の人気…

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東京こけし友の会の8月臨時例会の入札には盛秀こけしを筆頭に盛秀型のこけしが多数出品されていた。昭和40年~50年代にかけてこけし界における盛秀こけしの人気は絶大で、僅かな出品作を求めてイベント会場には長蛇の列が出来ていた。価格も1寸1万円と言われた時代である。今回の入札には尺の盛秀こけしが2本、最低価も最盛期の1/3以下と言う設定であったが、応札数は1件のみ。1本には応札は無かった。その他の盛美津雄(2本)、奥瀬鉄則(5本)、奥瀬陽子(2本)にも応札数は少なく、応札の無いものもかなりあった。お陰で、筆者は鉄則、陽子の2本を落札することができた。口絵写真は、陽子こけしの表情である。

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第210夜:盛雄こけしの木地は…?

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先月末より夏風邪をこじらせてしまい本ブログの更新も滞ってしまった。さて第209夜で、友の会8月臨時例会で入手した高橋盛雄のこけしを紹介したところ、しょ~じ氏より「木地は福寿ではないか・・・」とのご指摘を頂いた。確かに言われてみれば木地に関しては迂闊にも殆ど考えたことはなかった。戦前の「高勘」では家族(一家)でこけしを作っており木地別人は珍しいことではなかった。盛雄は昭和12年から戦後まで木地業を離れており、その間、昭和20年からは福寿が木地修業に入り、以降「高勘」こけしの木地を一手に引き受けて挽いていた。盛雄は木地があまり得意ではなかったという話もあり、盛雄こけしの木地を福寿が挽いていた可能性は大きいと考えられる。そこで改めて、その当時の盛雄こけしと福寿こけしを並べて検討を試みた。今夜はその検討したこけしを紹介しよう。口絵写真は、友の会で入手した盛雄こけしの表情である。

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