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2017年11月

第235夜:匠の技(佐藤春二)

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最初にこの種のエジコを見た時には驚いたものだ。篭に入った幼子の首が回るのは分かるとしても、中の身体もまた篭の中でクルクル回る仕組みは、一体どうやって作ったのだろうと思う。静止が基本のこけしと違って、このエジコは頭と胴体が動くところが何とも面白い。幼子の胴体に描かれた赤・緑・紫の丸円模様もどのようにして描いたのだろうか…。この手のエジコが誰によって何時から作られたのか定かではないが、春二が作り出したような気がする。口絵写真は、その表情である。切れ長の凛々しい瞳は幼子というより妙齢の少女を思わせる。

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第234夜:友の会11月例会(H29)

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昨26日(日)は東京こけし友の会の11月例会があった。11月は東京近辺でもこけし関係の催し物が多く、当日も横浜人形の家では鳴子こけしまつりが開かれていた。そのため例会への参加者数が危惧されたが、開会間際になって増えてきて、最終的には68名の参加となった。おみやげこけしは鳴子系の吉田勝範さん、例会ギャラリーは友の会蔵の岡崎栄治郎こけしを展示し、橋本会長が岡崎幾雄さんによる栄治郎型の変遷を解説された。新品頒布こけしは6工人の力作、中古品(入札・抽選を含む)には状態の良い昭和30年代の良品が揃っていた。第2部は「Time slip:五十年前の産地と工人たち」というタイトルで橋本正明氏が講演をされた。昭和40年代の産地と工人をスライドで紹介し、興味深い楽しい話を聞かせて頂いた。その後、恒例のジャンケン大会で大物こけしを贈呈して散会となった。口絵写真は筆者が頂いたおみやげこけし。

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第233夜:鳴子こけしまつり横浜展(H29)

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11月はこけし関係のイベントが多く、嬉しい悲鳴でもある。今日(25日)は横浜・人形の家で毎年開催されている鳴子こけしまつりに出かけて来た。季節柄、会場前のイチョウ並木が美しく、今年も見事な黄葉を眺めることが出来た。今年の参加工人も3人であるが、高橋義一さんが多忙のため、代りに岡崎斉一さんが久し振りに参加され、懐かしいお顔を拝見することが出来た。会期も今迄は3日間が多かったが、今年は2日間になっていた。口絵写真は、イチョウに彩られた人形の家の外観である。

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第232夜:盛の遊び心…

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11月はこけし関係の行事が目白押しで出歩くことが多いが、通常は定年退職の自由人であるために自由時間は余るほどある。従って、ネットオークションのヤフオクはいつも眺めていることになる。最近では多種多様なものが出品され、よく見ていると面白いものが見つかる。今夜紹介する高橋盛もそんなものの1つ。見慣れた盛こけしとは描彩が異なるため、手元で見てみたく入手した。鳴子系を中心にした保存の良いこけしが15本、ボヘミアングラスの箱に入っていて3500円とは安価と言えるだろう。口絵写真は、その盛こけしの表情である。

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第231夜:復活!正司さん

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11/19(日)、友の会の旅行は山寺駅にて解散となり、殆どの参加者は山形に戻り新幹線で帰京することになったが、筆者は山形で参加メンバとは別れ、米沢行きの普通列車に乗った。長谷川正司さんに会うためである。昼過ぎから再び雪が降り出し、米沢に着いた頃にはかなり激しくなっていた。駅から少し離れた宿にチェックインするのを諦め、正司さんに車で迎えに来て頂く。既に辺りの地面には雪が積もり始めていた。今年初めての本格的な降雪とのこと。雪の中を正司さんのお宅に着く。口絵写真は、近作の吉太郎型こけしの表情である。

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第230夜:友の会旅行(H29)2日目

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旅行2日目の朝、目覚めると窓の外には雪が舞っていた。今年最初の本格的な寒波の襲来である。これでは山寺登山は中止かなと思いつつ集合場所のホテルロビーへ。2台のタクシーで梅木修一さんのお宅へ向かう。20分程で到着。先ずはストーブが赤く燃えて暖かくなっている工房を見せて頂く。続いて自宅の方へ招かれる。壁一面のこけしを見てから座敷にてトークショーが始まる。修一さんからこれまでのこけし作りについて伺う。その後、直美さんも参加して、こけし談議に花が咲き、あっという間に予定の時間が来てしまった。この間に天候が回復し、タクシーで山寺・立石寺に向かう。予定通り1時間半程のガイドツアーで頂上の奥の院まで参拝し、五大堂より雪と紅葉の絶景を堪能して下山した。口絵写真は梅木さん宅の猫ちゃん。直美さんの猫こけしのモデルかも…。

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第229夜:友の会旅行(H29)1日目

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平成29年度の東京こけし友の会旅行会が11/18(土)・19(日)の2日間、開催された。今回の旅行では、みちのくこけしまつりへの参加を中心に山形県郷土館・文翔館の見学、梅木工人宅訪問、山寺・立石寺ガイドツアーが予定されていた。18日午前10時15分に山形駅改札に集合。会長と幹事1名の2名が急病で不参加となり、女性2名を含む7名でのツアーとなった。旅行会恒例の胸に付けるリボンこけしは梅木直美さんの2寸こけし(口絵写真参照)であった。

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第228夜:慎二・一次の今朝吉型

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ヤフオクを見ていて、これは良いこけしだなぁと思っても一向に応札が入らないこけしもある。良いこけし、必ずしも人気こけしでは無いということは分かっていても何となく寂しく思うものである。今夜紹介する大内慎二のこけしもそんなこけしの1本なのであろう。千円の最低価で応札無く、次は千円で即落札という形で出品されていた。大内今朝吉の曾孫にあたる大内慎二が伝来のこけしを作り始めたのは昭和58年頃。やがて今朝吉型に挑戦して今朝吉に肉薄するこけしを作りだして脚光を浴びた。今夜紹介するこけしは、そんな今朝吉型の中でも最も完成度の高い作だと思う。口絵写真はその表情である。

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第227夜:三春さんの久四郎型

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今月の10日(金)から昨日14日(火)まで、巣鴨のとげぬき地蔵尊高岩寺で木地山系伝統こけしの製作・実演が行われ、都合6名の工人が上京して実演を行った。筆者もお手伝いに参加したが、その際、三春文雄さんの久四郎型こけしを2本(尺と4寸)入手することができた。三春さんの久四郎型は、今年になってから友の会の例会で2回入手したが、大きさはいずれも6寸であった。今回の尺は流石に大寸物で迫力があり、また4寸は小寸の愛らしさがある。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真は尺こけしの表情である。

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第226夜:こけし談話会(桜井万之丞・コウ)

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昨5日(日)は東京こけし友の会のこけし談話会があった。この談話会は通常第2週に行われるのだが、今月は第2週にとげぬき地蔵尊高岩寺での木地山系こけしのイベントがあるため、一週繰り上げての開催となった。テーマは鳴子系の桜井万之丞・コウのこけしで、万之丞、コウ、昭二の作品が戦前作を中心に展示され、幹事の解説の後、じっくりと鑑賞することが出来た。参加者は12名。口絵写真は大正期の万之丞こけしの表情である。

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第225夜:引き寄せられるこけし(高橋盛雄)

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今日から11月、今年もあと2か月を残すだけとなった。先日、書肆ひやねに落札こけしの秋山耕一郎を受け取りに行った折、2階のこけし棚を眺めていると気になるこけしを見つけた。高橋盛雄のこけしである。「高勘」好きの国恵は盛雄こけしもそれなりに持っているが、このこけしには何か惹かれるものがあり、連れて帰ることにした。同一工人の同じようなこけしであっても一本一本違うのが手作りの良さ。もう持っているからと流してしまうのではなく、常に良いものを求める気持ちを大切にしたい。口絵写真は、その盛雄こけしの表情である。

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