第227夜:三春さんの久四郎型
今月の10日(金)から昨日14日(火)まで、巣鴨のとげぬき地蔵尊高岩寺で木地山系伝統こけしの製作・実演が行われ、都合6名の工人が上京して実演を行った。筆者もお手伝いに参加したが、その際、三春文雄さんの久四郎型こけしを2本(尺と4寸)入手することができた。三春さんの久四郎型は、今年になってから友の会の例会で2回入手したが、大きさはいずれも6寸であった。今回の尺は流石に大寸物で迫力があり、また4寸は小寸の愛らしさがある。今夜はそのこけしを紹介したい。口絵写真は尺こけしの表情である。
こちらが尺こけしの全体像である。頭頂部が扁平な縦長の逆おむすび形の頭に肩の張ったボリューム感に溢れる木地形態は久四郎こけしの面影を良く再現している。また素朴な中にも気品のある表情、上部には赤と緑の密な縞模様を配した梅鉢模様も良くマッチしている。梅鉢上部の緑の4点模様のうち、向かって左のみ2筆描きになっているので、三春さんに聞いてみたところ、元のなった「原」こけしがそうなっているとのこと。また「原」では4点模様は梅鉢上部の3つしか見えず、それ以外のものは確認できなかったが、他の多くの久四郎こけしでは描かれているので、今回の作では描いたとのことであった。
三春さんは、昨年、小椋英二さんから久四郎型製作の許可を貰い、今年から久四郎型を作るようになった。その初作(6寸)は、今年1月の友の会新年例会で頒布された。また、3月例会で第2作(6寸)が頒布された。写真の左が初作、真ん中が第2作、右が今回の作(4寸)である。
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