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第250夜:こけし談話会(金蔵・広史)

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昨11日(日)、今年最初のこけし談話会(H29年度#4)が開催された。湯沢で秋田県こけしまつりが開催されていたため常連の若い方々がそちらに出掛けたこともあったが、暖かい日差しの中初参加の方も含めて16名の参加があった。テーマは土湯系の阿部金蔵・広史のこけしということで、広史のこけしを中心に金蔵、計英とその後継者達のこけしが揃った。口絵写真は保存極美の金蔵こけしの表情である。

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会場の様子。金蔵、広史に関する基本的な解説が終わった後、持ち寄られたこけしについて、鈴木幹事が説明をしている。

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金蔵のこけし。左は「こけし古作図譜」に掲載された7寸1分。頭は丸みを帯びており胴は肩の部分がなだらか。右はヤフオク出た極美古品の中の1本。頭頂部が平らな逆おむすび形の頭で胴は肩の部分に丸みがありシャープな形態。前髪は2本とも先のばらけた様式で同じような表情であるが、面描では左は眉・目・鼻の筆は同じ太さであるが、右は目・鼻の描線は細く、眉は太い。なお、前髪はこの2本のように先のばらけたものとギザギザ模様のように整ったものの2種類があるようだ。整ったものは太治郎こけしの劉海髪を意識したのかも知れない。(ばらけたものの方が古いものか)

金蔵こけしの胴模様は、首下を太い赤ロクロ線で塗り、中央部に簡単な花や幾何学模様を描き、その上下を3本ずつの太い赤ロクロ線で締めるのが基本でようだ。

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左は上述の金蔵、右は殆ど同様の描彩であるが表情から広史と思われるこけし。共に保存状態が非常に良い。広史が金蔵こけしを真似た極初期のものか。

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初期の広史こけし。左2本の胴模様は金蔵に倣っているが、右2本では胴中央部の模様が多様になってきている。

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中期の広史こけし。この頃になると、頭の蛇の目は黒になり、胴の3本の赤ロクロ線も変化してきている。

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パーマネント様式の広史こけし。前髪がパーマネントをかけたように丸くなったこけし。昭和10年代中頃。この頃、世の中では頭髪にパーマネントをかけるのが流行ったのではという指摘もあったが…。

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戦前広史の小寸もの。頭小さく一筆目で愛らしい。

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戦後の広史こけし。右端は昭和31年。頭頂部の蛇の目が太くなって下に下がってきており、胴模様も一段と華やかになる。胴のロクロ線が紫から黒に変わってくる。

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広史こけしの比較。左は初期で紫蛇の目、右は中期で黒蛇の目。右のカセが通常の広史とは異なっているのが珍しい。

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計英のこけし。右は金蔵(広史)型で左は本人型。

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