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第257夜:昭二か松三郎か…

Syo2_senzen_kao

3月に入ってから寒暖の激しい天候が続いている。高齢者には厳しい気候だ。そんな中、こけしの整理をしていたら2本の同じようなこけしを見つけた。大きさ、木地形態、描彩などを比べると、どうみても同一人の作品と考えられる。ところが、胴底に書かれた作者名(工人自身の署名ではないだろうが?)は、一方は桜井昭二とあり他方には松三郎と書かれている。面描を見ると、なるほど両者に似ていない訳ではない。今夜はそんな2本のこけしの話である。口絵写真は桜井昭二と書かれたこけしの表情である。

Syo2_senzen_hikaku

さて、こちらがその2本である。大きさは6寸8分。左が「桜井昭二」名、右が「松三郎」名である。

Syo2_senzen_yoko_hikaku

横から見たところ。

Syo2_senzen_syomei_hikaku

そして、こちらが胴底の書き込みである。面描の手をみると何となくぎこちなさを感じるが、保存の良い左のこけしは頭部の水引の形や胴模様から桜井家のこけしの雰囲気が強い。一方、右のこけしは水引の形も松三郎に近く、胴模様の菱菊も松三郎と言われてもそれほど違和感を感じない。そんなところから松三郎と書かれたのであろう。

ところがである。「都築コレクション」の写真集を見ていたら下記のような写真に出会った。

Syo2_senzen_syashin

この写真の左端は、上述の右のこけしと面描、水引、胴模様も同一のように思えるではないか。そして、その説明文から、このこけしが桜井昭二の妹の桜井マサコ(木地は秋山忠市)のこけしであることが判明したのである。

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コメント

桜井昭二さんに妹さんが居たとは、知らなかったです。勉強不足で済みません(汗)。ところでこの人の作品はどのくらい残っているのですか?。

益子 高さま
私も知らなかったです(苦笑)。だから、どのくらい作品があるのかも分かりません。申し訳ありません。

お返事ありがとうございます。普通、文献にも桜井兄弟は昭二さんと弟の佐藤実さんしか紹介していませんですからねぇ・・。本当に知る人ぞ知る存在なんでしょうね。

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