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2018年7月

第288夜:二本の英裕こけし

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今月の友の会例会では2本のこけしを入手した。2本しか入手出来なかったという方が適切かも知れないが…。その2本はいずれも佐藤英裕さんのこけしで、入札でゲットした18歳の5寸と抽選で入手した28歳の6寸5分である。こけしは縁で集まってくるという傾向があり、今回の2本もその類か。10代の英裕こけしは人気があり以前はかなり高価になっていたが、今回の入札者は筆者のみで、価格も安めであった。口絵写真は、その18歳英裕こけしの表情である。

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第287夜:郷玩時代のこけし(斎藤太治郎)

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土湯の斎藤太治郎のこけしは国恵志堂の蒐集開始から目指していたコレクション・アイテムの一つである。そのコレクションの歴史は弘道から入り、その弘道のピーク期のこけし、そして師匠の佐藤正一のこけし、そしてようやく太治郎に辿り着いたのは蒐集開始から数十年が経っていた。太治郎でも目指すのは評価の高い大正期のこけしであったが、それが我が手元にやってくるなど思いも寄らなかった。大正期の太治郎が市場に出ることなど殆ど無かったからである。それが3年前に須賀川の業者がヤフオクに出した古作こけしの中に3本の大正期太治郎があり、終に太治郎(しかも保存極美)を我が手元で愛でることができたのである。こけし界には、1本名物級のこけしが手に入ると、それに引き寄せられるように同種のこけしが集まってくるという言い伝えがある。今回の玉峰コレクションの太治郎は正にそれなのかも知れない。今夜はその太治郎を紹介しよう。口絵写真はその太治郎の表情である。

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第286夜:友の会7月例会(H30)

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昨日(22日)は東京こけし友の会の7月例会があった。記録破りの酷暑の中、それでも50名を超える方々が出席された。おみやげこけしは遠刈田系の桜井良夫さんで4週類。例会ギャラリーは会員の山本さんが、骨董市でのこけしの楽しみ方を語られた。新品頒布こけしは6工人。入札・抽選品はそれぞれ15本ずつで、古品を含めて興味深い作品が並んだ。第2部はとげぬき地蔵尊高岩寺信徒会館での山形県こけしの製作・展示・販売の様子などがプロジェクターで紹介された。口絵写真は、筆者が受け取ったおみやげこけし。

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第285夜:郷玩時代のこけし(小椋久四郎)

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もう50年に近づくこけし蒐集歴の中で古品に目を向けるようになったのはその三分の一位の年数ではないだろうか。鳴子ファーストを自認する国恵志堂として、鳴子の古品には力を入れてきたが、その分他系統の古品はおざなりになっている。最大の要因は資金繰りであり、それは致し方のないことで、古品コレクターなら一本はあるであろう久四郎も諦めていた。さて、今回の玉峰コレクションではひと目で久四郎こけしと思われたが、胴底の鉛筆書きでは久太郎となっており、現品を見るまでは期待と不安が入り混じっていた。今夜は、その久四郎こけしを見てみよう。口絵写真はその表情である。

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第284夜:郷玩時代のこけし(佐藤広喜)

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梅雨明けの天候は晴天が続くのが恒例であるが、毎日最高気温の記録を更新するような酷暑が続くと、もう何をするのも億劫で、ともするとダラダラと一日を過ごしてしまう。これではイカンと気力を奮い起こして本ブログを掲載している。さて、今夜は郷玩時代のこけし第2回として佐藤広喜のこけしを取り上げる。明治34年に松之進の弟子となった広喜は大正に入ると北岡工場の仕事を一手に引き受ける様になり、弟子の養成にも力を入れた。大正10年には自宅に木地工場を建て、北岡の仕事を続けた。広喜のこけしは「郷土玩具(東の部)」で北岡仙吉名で紹介されている。角張った大きな頭に、筆力鋭い面描を描いた快作である。今夜はその当時の広喜こけしを眺めてみよう。口絵写真は広喜こけしの表情である。

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第283夜:郷玩時代のこけし(高橋武蔵) 

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毎日うだるような酷暑が続き、「億劫」と戦っている高齢者はともするとぐったりしたまま日々を過ごしてしまうことになる。西日本の豪雨で被災された方々を想い、何とか気力を振り起して頑張らねばならない。さて、鳴子の高橋武蔵のこけしと言えば「温顔静姿」という言葉で代表されるように、端正で穏やかな表情のこけしが頭に浮かぶ。しかし、それは主に戦後のこけしに当てはまる言葉であって、戦前のこけしとは少し異なるようだ。戦前の武蔵こけしの特徴はむしろ下目にあるのではないかと思う。そして、それは幼子の表情を表現したものなのであろう。今夜は、内嶋玉峰旧蔵の武蔵こけしを例にして下目を見てみたいと思う。口絵写真はその武蔵こけしの表情である。

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第282夜:郷玩時代のこけし(内嶋コレクション)

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先日、ヤフオクに状態の良い古品が6本纏めて出品された。古品愛好家にとってはかなり興味を惹かれるこけし達であったと思われる。出品元は福井県の三国町からで、その後このこけしの出所などの情報が分かったので記しておきたいと思う。出品された方のお話では、同氏のお父様が特別に保管されていたもので、お祖父様のコレクションだったという。お祖父様は内嶋玉峰というペンネームで活躍された著名な郷玩コレクターで、蒐集は土人形が中心で、その作品は町の資料館(みくに龍鵬館)に寄贈されたとのこと。口絵写真は玉峰コレクションのこけし群像である。

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第281夜:高橋きくゑのこけし

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6月の友の会例会、入札コーナーに行ってみると、高橋きくゑのこけしが並んでいた。他にも、小椋久四郎、高亀系の古品たちこ(武蔵か)、佐藤吉雄などの戦前作があって、懐具合が気になる豊作であった。高勘ラブの筆者の狙いは勿論きくゑで、古品はこれ1本に絞って入札した。久四郎などもあったお陰か、何とか落札できて胸を撫でおろした。大正5年に盛と結婚したきくゑは7人の子をもうけた一方で、早くから盛を助けてこけしの描彩を行い、こけし界に知られていた。口写真は、きくゑこけしの表情である。

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第280夜:今三郎型のこけし(西日本豪雨)

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関東地方は6月中に梅雨が明けて夏空が覆っていたが、西日本はその後の台風によって梅雨前線が停滞し未曽有の豪雨に見舞われた。その被害は尋常ではなく170人を超える方が亡くなり、今なおその数は増加している。復旧作業も本格化してきたが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げる。さて、前回は幸太型の話をしたので、その繋がりで今夜は今三郎型の話をしたい。とは言え、国恵志堂に今三郎のこけしは無く、後継者たる佐藤辰雄の今三郎型である。口絵写真は辰雄の今三郎型の表情である。

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