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2018年8月

第296夜:友の会65周年記念こけし

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東京こけし友の会創立65周年の記念こけしは、蔵王系の田中恵治さんに仙台屋に残っている栄治郎こけしの写しを作って頂いた。製作年代のはっきりした明治期のこけしとして有名な岡崎栄治郎のこけしは、仙台屋が雛祭りの飾り用として2本注文したもの。その内の1本は仙台屋から譲り受けて現在は友の会の所蔵品となっている。この友の会蔵栄治郎のこけしは平成15年に友の会創立40周年の記念こけしとして岡崎幾雄さんにより写しが作られた。今回、もう1本の仙台屋蔵の栄治郎こけしの写しが作られたことで、2本の栄治郎こけしが幾雄・恵治の師弟により再現されたことになる。友の会の記念こけしとして有意義なものとなった。口絵写真は恵治作栄治郎写しの表情である。

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第295夜:友の会65周年記念会

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昨26日(日)13:30から、東京こけし友の会の創立65周年記念会が開催された。連日の焼けつくような酷暑の中、会員、工人など60名を超える方々が参加された。工人としては、記念こけしを作って頂いた田中恵治さんの他に、土湯系の太田孝淳さん、岩附義正さん、肘折系の吉野誠二さんも参加してくれた。他に、大阪こけし教室の中根会長、遠く四国より参加された会員もあった。記念会は二部構成で、第一部はいつもの例会会場にて、会長、工人の挨拶のあと、橋本正明さんによる記念講演「こけしの誕生」。第二部は15時より場所を1階上の会場にの祝賀パーティである。やや狭めの会場はこけし好きの皆さんが飲食を共にしながら和気藹々と懇親を深め、その熱気はビンゴ大会で最高潮に達した。第一部・第二部とも大盛況で無事に65周年記念会を終えることが出来た。更に居酒屋に場所を変えた二次会も30名を超える方々が参加されて、大いに盛り上がった。口絵写真は、記念会用に用意されたリボンこけし。黄白のリボンには松田大弘、高田稔雄、田山和泉3工人の2寸こけし(各工人3種)が1本付いている。筆者は松田大弘作を頂いた。

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第294夜:忠蔵の目(千畳敷カール)

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台風20号が北に去り、また酷暑が戻って来た。ちょうど一週間前の18日には中央アルプスの千畳敷に向かうバスの中に居た。バスからロープウェイに乗り換える「しらび平」は2時間待ちの長蛇の行列になっており、帰りも同様のロープウェイ待ちのお陰で、千畳敷カールでの滞在時間が延びたのは有難かった。さて、鯨目で有名な高橋忠蔵の目は、戦前から戦後に移る中でかなり変化しているが、中でも昭和15年前後の目は気になる目であった。基本は二重の鯨目であるが、目の位置はほぼ水平で目尻が長く延びる。眼点は中央寄りで、藪睨み的な表情のものもある。この目の様式は忠蔵70歳の頃に復元される。愛好家からの要望が多かったのであろう。出来れば戦前ものが欲しいがなかなか出会わず、復元物で偲んでいる。口絵写真は70歳忠蔵の表情である。

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第293夜:辛口のこけし(吉弥)

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今夜のこけしも昨夜の治平と一緒に入手したもの。「こけし鑑賞」にて鹿間時夫氏から剛直派の代表として、松之進についで挙げられていた二人の内のもう一人の佐藤吉弥のこけしである。奇しくも、治平と吉弥が揃って出てきたのは何かの縁か…。吉弥は大正時代からこけしを作っていたようだが、古いものは残っておらず、戦前作では「鴻」第八号で紹介されている昭和14年作が復活初期の作であるようだ。戦前作は数が少ないせいかあまり評価されておらず、むしろ戦後の昭和30年の復活から31年くらいまでの作が評価が高い。口絵写真は61歳作の吉弥こけしの表情である。

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第292夜:辛口のこけし(治平)

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お盆の最中、今まで書き漏らしていたこけしを取り上げてみたいと思う。遠刈田系のこけしは特に力を入れて集めている訳でもないので、直助、松之進を始め、多くの代表的なこけしでもコレクションに無いものが多い。そんな遠刈田系こけしでもちょっとした巡り合わせて手元にやってくるものもある。今夜採り上げるこけしも纏めて入手した中にあった1本で、遠刈田系の中でも辛口のこけしと言われる佐藤治平のこけしである。口絵写真は治平こけしの表情である。

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第291夜:郷玩時代のこけし(小林清蔵)

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台風が行ったと思ったら、またあの酷暑のぶり返し…。高齢者の身には厳しい。室内に居ることが多いが熱中病には気を付けねば…。弥治郎の吉野稔弘さんが8/2に急逝されたとの訃報を聞いた。事情は良く分からないが、将来を期待された新人であったたけに残念である。ご冥福をお祈りする。暑さによる「億劫さ」に気を取り直して、本ブログの更新に励まねば・・・。今夜も玉峰コレクションのこけし(小林清蔵)である。山形系、小林家のこけしではやはり吉太郎に惹かれることが多く、清蔵のこけしはこれまで入手する機会に恵まれなかった。今回は纏めて入手した中に入っていたものであり、改めて清蔵こけしを調べてみた。口絵写真は清蔵こけしの表情である。

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第290夜:正吾さんの慶一郎写し(続き)

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昨夜は9寸5分の慶一郎写しを紹介したが、今夜はその他の3本を紹介しよう。原こけしは8寸、6寸、4寸5分で昭和15,6年の作と思われるもの。面描の筆致が細く、目が上がってきてねっとりとした如何にも慶一郎という雰囲気のこけしである。同じ慶一郎のこけしでも昨夜のものとは描彩にかなり変化があり、この辺りの違いをどう再現してくれるかが見所でもある。口絵写真は8寸写しの表情である。

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第289夜:正吾さんの慶一郎写し(友人追悼)

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燃えるような酷暑で迎えた8月、とんでもない事が起こった。退職後も毎月会って懇親を深めていた会社時代からの同僚の家で火災が発生し、家は全焼し彼とその義理の母が亡くなってしまったのである。その前日も深夜までメールのやりとりをしていたのに・・・である。ニュースで聞くような事がいとも近しいところで起こったことに言葉もなく無力感が広がる。友のご冥福をお祈りしたい。さて、高橋正吾さんにお願いしていた秋山慶一郎の写しが届いたので紹介しようと思う。尺、8寸、6寸、4寸5分の4本をお願いしたが、今夜は尺の写しである。口絵写真はその表情である。

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