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第294夜:忠蔵の目(千畳敷カール)

Cyuzo_70sai_kao

台風20号が北に去り、また酷暑が戻って来た。ちょうど一週間前の18日には中央アルプスの千畳敷に向かうバスの中に居た。バスからロープウェイに乗り換える「しらび平」は2時間待ちの長蛇の行列になっており、帰りも同様のロープウェイ待ちのお陰で、千畳敷カールでの滞在時間が延びたのは有難かった。さて、鯨目で有名な高橋忠蔵の目は、戦前から戦後に移る中でかなり変化しているが、中でも昭和15年前後の目は気になる目であった。基本は二重の鯨目であるが、目の位置はほぼ水平で目尻が長く延びる。眼点は中央寄りで、藪睨み的な表情のものもある。この目の様式は忠蔵70歳の頃に復元される。愛好家からの要望が多かったのであろう。出来れば戦前ものが欲しいがなかなか出会わず、復元物で偲んでいる。口絵写真は70歳忠蔵の表情である。

Cyuzo_70sai_hikaku

水平鯨目のこけしを並べてみた。左から5寸2分、5寸、6寸、5寸9分。左3本は70歳作、右端は「陸奥売店」の印がある戦前作。頭の扁平さに多少の差はあるが全体の形はほぼ同じである。以下、目に注目して見てみよう。

Cyuzo_70sai_kao1_hikaku

こちらは右の2本。右の戦前作は鬢も小さく、やや時期が後ろになるか。水平鯨目の特徴もそれほど顕著ではない。左は整った水平鯨目である。

Cyuzo_70sai_kao2_hikaku

こちらは左の2本。上の6寸と同じ70歳であるが、鬢も大きく目尻も水平に良く伸びている。表情的にも眼点の力が強く不気味ささえ感じられる。

1808tabi_senjyoshiki

最後に、千畳敷カールの写真を1枚。お目当てのお花畑は、今年はもう盛を過ぎたようでやや寂しかった・・・。

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