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第290夜:正吾さんの慶一郎写し(続き)

Syogo_ke1ro_8_kao

昨夜は9寸5分の慶一郎写しを紹介したが、今夜はその他の3本を紹介しよう。原こけしは8寸、6寸、4寸5分で昭和15,6年の作と思われるもの。面描の筆致が細く、目が上がってきてねっとりとした如何にも慶一郎という雰囲気のこけしである。同じ慶一郎のこけしでも昨夜のものとは描彩にかなり変化があり、この辺りの違いをどう再現してくれるかが見所でもある。口絵写真は8寸写しの表情である。

Syogo_ke1ro_8_hikaku_mae_2

8寸の原こけしは胴に黄色を塗っていたようなので、黄胴を基本とし、比較のために白胴でも作って貰った。原と比べると僅かに大きいようであるが、どっしりした太い胴と横長の平頭のバランスは見事の一言。胴一杯に描かれた5段の重ね菊は華やかである。細い筆致で描かれた面描、目の位置は原よりやや高めで、もう少し後の慶一郎に近い。

Syogo_ke1ro_8_hikaku_yoko

こちらは横から見たところ。

Syogo_ke1ro_6_hikaku_mae

次いで、6寸こけし。白胴のみ。頭が原よりやや大きいようだ。

Syogo_ke1ro_4_hikaku_mae

こちらが4寸5分こけし。白胴のみ。独特の楓模様。一側目になると、いつも描き慣れている鳴子こけしの癖が出てくるようだ。

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