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第308夜:小顔のこけし(昇)

Noboruw_kogao_kao

先日の工人フェスティバルでは新進工人の今風のこけしにも目を向けてみた。遠刈田系の我妻昇さんは早坂正弘さんの弟子で今年の4月より本格的にこけしの製作を始め、友の会の6月例会でその初作を頒布した。その初作は頭が大きく下目の愛らしいこけしであった。今回昇さんはテーブルの下に伝統こけしを、上には今風のこけしを並べていた。そのこけしの置き方から見ても今風のこけしに力を入れていると思われた。そこで、今回一番の自信作を聞いたところ、渡してくれたのが本項のこけしである。口絵写真はそのこけしの表情である。

Noboruw_kogao_2men

こちらがその自信作の全体像である。大きさは8寸。顎が角ばっている点を聞いてみると、小顔のこけしを目指して木地を挽いている内にこの形になったのだと言う。鬢を外から内に斜めに描いたのも小顔を引き立てるためとのこと。他に、墨の濃淡だけでシックに描き、胴の木目模様も太い線と細い線を交互に繋いで描いたところが新しい工夫とのこと。なるほど小顔が好まれている昨今の風潮に沿った作品らしい。

Noboruw_kogao_hikaku

こちら右は6月例会で頒布された初作6寸。同じ様式のこけしであることが分かる。それを更に突き詰め発展させたのが、本項のこけしということになるのであろう。

Noboruw_kogao_hikaku_old

ちなみに、右のこけしが師匠から習った本来の伝統こけしで遠刈田の一般的なものである。今後伝統的なこけしがどのように変化していくのか注目したい。

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