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第310夜:正吾さんの武蔵下目の写し

Syogo_takeshitame_kao

友の会旅行の最終日、新青森からの帰途、仙台に一泊して翌22日、鳴子に向かった。月曜にも拘わらず鳴子温泉駅は観光客で大賑わい。その殆どが中国人であった。駅前から観光バスで出発したので、紅葉の名所の鳴子峡に向かったのであろう。しかし、紅葉には未だ早いようであった。大沼秀雄さんは病院に行っていて不在、高橋正吾さん宅に向かった。何と今年になって4回目の鳴子訪問である。今回は7月に来た時にお願いした下目の武蔵の写しを受け取るためである。ひとしきり雑談した後に出してくれた武蔵写しは期待通りの素晴らしい出来ばえ。今夜はそのこけしを紹介したい思う。口絵写真はその武蔵写しの表情である。

「原」としたお渡ししたこけしは第283夜で紹介した昭和3年頃の武蔵こけし。戦前の武蔵こけしは下目のこけしが特徴であるが、中でも一番愛らしい表情の時期だと思う。

Syogo_takeshitame_mae

Syogo_takeshitame_yoko

こちらがその写しのこけし。「原」は白胴であるが、正吾さんは白胴の他に黄胴も作ってくれていた。木地形態はもちろん、描彩の細かい点まで再現してくれた。12月には89歳になるにも拘わらず、その筆遣いは瑞々しく、下目のちょっとはにかんだ様な愛らしい表情を余すところなく表現している。「原」こけしでは色がくすんでいる緑の太いロクロ線が胴模様を引き締めて新鮮な感じがする。このような点も写しの効果なのであろう。

Syogo_takeshitame_atama

こちらは頭頂部の描彩。前髪から少し離して描かれた水引もそのまま写してくれた。

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ほぼ同時期と思われる下目の武蔵写しは平成2年の初挽でも作っていた(右)。顔の表情は殆ど同じであるが、胴模様には違いがあるようだ。時を経て作られた同型のこけしを並べて見るのも楽しいものである。

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