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第314夜:ヤフオクの拾い物(左京)

Sakyo_s33_kao

国恵(筆者)がインターネットのヤフーオークション(ヤフオク)を知ったのは今から17年前。当時はヤフオクが始まって未だ間もない頃で、こけしの出品も多くはなく価格も結構高かったと思う。それが今では10本、20本と纏めて出品され、価格も一部を除いて驚くほど安価である。第二次こけしブームと言われる昭和40年から50年頃に大量に集められたこけしが、所蔵者の高齢化などにより市場に出てきているからであろう。先日、同好のKさんから最近ヤフオクで入手したというこけしを2本見せて貰った。あまり注目されず安価に入手したとのこと。面白い出来なので紹介したいと思う。口絵写真は、その新山左京のこけしの表情である。

新山兄弟の五男左内を父に持つ左京は昭和9年の生まれで、白石の全日本こけしコンクールでは最高賞(内閣総理大臣賞)を3回取り、名人の位を持つ名工である。そんな輝かしい経歴にも拘わらず、そのこけしは時々作る玉山型を除くと、戦後の左内の型を忠実に継承したもので割合おとなしいものである。肌がツルツルに光った印象が強く残っている。

Sakyo_s33_2men

さて、本項のこけしは大きさは5寸、3等身の小寸物である。胴底には「33.12.26」の記載がある。左京は昭和32年から弥治郎の入り口に店を開いて本格的にこけし製作を始めているので、その当時の作と言うことが出来る。殆ど蝋引きをしていないようなしっとりとした肌触りが心地良い。退色が無いため、胴中央部の紫のロクロ線が全体的に黄色味の色彩を引き締めている。大きな眼点があどけない表情を作り出し、ホッコリとした愛らしさを醸し出している。それもこの大きさだから良いのかも知れない。これで8寸以上の大きさだとまた受ける印象も違ってくるのであろう。弥治郎小寸物の定番であるペッケではないが、心惹かれる小品である。

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